都響 フルシャのバルトーク&コダーイ@サントリーホール
もう4日も前のことになりますが、12月15日の都響B定期に行ってきました。完売にもかかわらず実際には7割程度の入り。S席に空席が目立ちました。さぼったのでしょう。私もバルトークの音楽は肌に合わないというかあまり趣味ではないのですが、最近は都響も腕自慢の若手が増えて、是非こういう曲も聴いてみたいと思わせるものがあります。指揮者がフルシャというのも魅力です。コンマスは矢部ちゃんで、サブは四方さん。
最初のバルトーク・ピアノコンチェルト第2番はいかにもバルトークらしい曲ですが、ピアノ独奏のオピッツさんは、むしろ流麗さを表現したい感じでした。フルシャと都響もオピッツ氏を強く意識したような演奏でした。フルシャは普通の楽譜ではなく、かなり小さいノートのようなものを置いて指揮していました。なんだったのでしょう?
休憩をはさんで、コダーイのガランタ舞曲。フルシャは今度は普通の楽譜で、巨匠のソリストから解放されて水を得た魚のように演奏していました。この曲は意外な掘り出し物でした。まるでサラサーテが作曲したかのようなジプシー風の名曲で、演奏効果抜群です。特にクラリネットをはじめとする管楽器の名技が堪能出来ましたし、弦楽器も颯爽とした演奏でなかなか楽しませてくれました。
最後のバルトーク「中国の不思議な役人」組曲はパントマイムのバックに流れる曲として作られたもので、バルトークとしては異色の作品です。つつもたせ・強盗・性欲・殺人などがテーマのえぐい内容なので、音楽も激しい動きの難曲。フルシャも激しいアクションで都響をビシビシコントロールして、なかなかの名演奏でした。若い都響メンバーと若いフルシャの化学反応が感じられ、今後の都響はフルシャと共に成長していくべきだろうと思いました。
ファゴットを見慣れない外国人が演奏していると思ってサイトを見てみると、楽団員交流事業できているシンガポール交響楽団のヴィッヒェルトさんでした。
こんな曲です
http://www.youtube.com/watch?v=ZJavqYmhaV4
http://www.youtube.com/watch?v=Ys4XKws--aE
フルシャのインタヴュー
http://www.youtube.com/watch?v=N3cSL1VJNJc
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