都響 ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲と交響曲第7番@サントリーホール2012/11/23
雨降りですが、久しぶりに金曜日(休日)のプロムナードコンサート。サントリーホールへ出撃です。今日はソロ・コンサートマスター矢部達哉の登場とあって、チケットは完売。実際にかなりの混雑で、開始前から熱気がただよっていました。曲目はまずベートーヴェンのバイオリン協奏曲。サポートする都響コンマスは四方さん、サブはゆづきです。
いつものことながら矢部ちゃんは折り目正しく弾いているのですが、彼が紡ぎ出すのは、まるでピーチメルバのような甘い香りがする蠱惑的な音。ベートーヴェンの世界と言うより、完全に矢部ワールドです。皆さん矢部ちゃんのことは熟知しているので、オケのサポートも万全。第2楽章の美しさは特に印象に残りました。第3楽章では見得も切ったりして矢部ちゃん絶好調。
後半はベートーヴェン交響曲第7番イ長調。マエストロ小泉は前回大植さんの代役で、チャイコフスキーの悲愴交響曲を爆演。株が上がっています。今回も第1楽章は速めのテンポで、ハイエナジーでアグレッシヴな演奏を引き出しました。
しかし第2楽章のそっけなさはちょっといただけませんでしたね。これはベートーヴェンのアレグレットというテンポの指定をどう解釈するかという問題もからんできます。曲の内容から言えば、もう少ししみじみとした味わいのある楽章だと思います。
第3楽章は実に整然とまとまった演奏で文句なし。第4楽章もストレス解消には絶好の爽快な爆演でしたが、あまりに勢いがよすぎてどんな曲を弾いているのかよくわからないというところもありました。マエストロ小泉はこういう爆演系の指揮者に宗旨替えしたのでしょうか? これからも目が離せなくなりました。
こんな曲です(交響曲第7番 第2楽章) カラヤン
http://www.youtube.com/watch?v=wBfKXHoSvDM
全曲 バーンスタインはゆったりやっていて、こっちの方がいいかも
http://www.youtube.com/watch?v=AZUXn40ssYw
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コメント
しばらくぶりで都響の演奏を聴きました。Vn.concertoの1楽章のカデンツァが気に入らなかったのは、私だけでしょうか。また、3楽章の出だしのチェロはもっとしっかりしたら、よかったと思います。No.7の4楽章は、ノダメの勢いそのままで、(2nd Vn)まるで学生オケそのものという印象でした。というのは、私だけでしょうか。
投稿: atlantic | 2012年12月 2日 (日) 22:01
>atlantic 様
コメント有り難うございます。
まあいつも80点のお行儀の良い演奏ばかりをきかされると飽きてくるので、こういうのもアリだと定期会員としてはポジティヴに評価しています。
投稿: monchan | 2012年12月 3日 (月) 00:36