2012/2013 リーガエスパニョーラ第8節: バルサ茫然自失の大量失点も4:5でデポルを振り切る
ワールドカップ予選明けの一戦。バルサはデポルティーボ・ラコルーニャとリアソールで戦います。ティトはめずらしくスーツにネクタイで登場。長身細身なので、トレーニングウェアより、よく似合っています。
バルサは当初から手薄と思われたDFが、ダニ・ピケ・プヨ-ルの故障で非常事態です。こういうときに出てくるべきフォンタスもまだ無理。ソングは一応CBでも使うつもりで採用したとは思いますが、本職はボランチ。モントヤはまだまだゼグンダ(ファーム)レベルの選手。マスチェラーノが全試合に出ざるを得ない状況です。彼はアルゼンチン代表チームの主力でもあり大忙しです。
バルサはFW:ビジャ・メッシ・テージョ、MF:イニエスタ・セスク・ブスケツ、DF:アルバ・マスチェラーノ・ソング・モントヤ、GK;バルデス。
デポルはFW:リキ、2列目:ピッツィ・バレロン・ガマ、ボランチ:アレックス・アギラール、DF:アヨセ・マルチェナ・ゼカストロ・ラウレ、GK:アランスピア。リーガではお馴染みのベテラン選手が中心のチームです。選手の移籍金が支払えなくて、6ポイントのペナルティーを食らいそうになっている気の毒なチーム状態です。
開始早々の3分、セスクから狭いDFの間をすり抜ける見事なスルーパスが、抜け出すアルバに通ってゴール。8分にはメッシから右のテージョにパスが出て、テージョが切り返しでDFを振り切り、GKマタ抜きの豪快なシュートで2点目。18分にはセスクが中央から突入すると見せてヒールでメッシに戻し、メッシがミドルシュートをたたき込みます。これはいったい何点とれるのだろうかという楽勝ムードが漂うのも当然。このあと稀にみる大乱戦になるとは、誰が予想したでしょうか。
26分マスチェラーノのスライディングにリキが倒れ込み、エリア外っぽかったのですがPK。これがケチのつき始めでした。ピッツィに決められて1:3。37分にはアレックスのグラウンダーシュートがバルデスの正面に来たのですが、これがなぜかゴールに吸い込まれます。スローでみても、バルデスがファンブルしているようには見えないのですが、なぜかコースがそれて2:3。
しかしバルサも引き締め直して、セスクからメッシにぴったりのパスが通ってゴール。2:4に再び引き離しました。メッシは今日はパスミスも多くて、決して好調とは言えませんでしたが、決めるべきところで決めるのはさすがです。今日のセスクは最高に機能していました。
後半がはじまるとデポルは勝つ目があるとみて、激しく攻めてきました。2分肉弾戦で守るブスケツがファウルをとられFK。これをピッツィに豪快に右上隅に決められて3:4。これは見事なFKでした。ゴラッソでしょう。
4分にはマスチェラーノの肘がリキの顔面に当たって(故意ではない)、2枚目のイエローで退場。大変なことになりました。バルサは急遽ビジャを下げて、代わりのCBにアドリアーノを投入。タイプ的にはモントヤの方がCBに向いている感じなのですが、俊敏性に問題があるので、CBとしては使い切れないのでしょう。アドリアーノは不慣れなCBで大変です。
さらにテージョをさげてペドロ、セスクを下げてチャビを投入し守備を強化。しかし雰囲気的には3:4で逃げ切れるムードではありません。テージョは1点取りましたが、スペースを欲しがって、少しポジションが後ろ過ぎます。モントヤもテージョを追い越してクロスを狙うというタイプではないので、何か右サイドは二人がかぶってグダグダしているという場面が多かったと思います。デポルもガマを下げて、期待のポルトガル代表FWオリベイラ、バレロンに代えてカムーニャスを投入。
しかしここでメッシがすごいプレーを見せてくれました。センターサークルより少し敵陣に入ったあたりから一人でピッチ中央を走り抜けて、CB二人のサイドに出てシュート。これが決まってハットトリック達成。3:5となりました。
しかしまだまだこれでは終わりません。35分にはアルバのクリアがゆるくて、ちょうどバルデスの頭を越えてオウンゴール。4:5で究極のドタバタ劇。ロスタイムにはGKも含めたデポルの猛攻撃を受けますが、何とか持ちこたえて終了。いやはやデポルに4点取られるというのは、バルサの守備壊滅です。故障者の復帰を祈るのみです。
http://www.youtube.com/watch?v=5l9R3oRVPnI
http://www.youtube.com/watch?v=4DG4DNJOvzc
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