都響2013/2014シーズンラインアップを発表
都響の2013/2014シーズンのスケジュールが発表になりました。2012/2013の異様なスケジュールに比べると、少し落ち着いたなという感じです。インバルがプリシパル・コンダクターとして最後のシーズンと言うことで、マーラー・ツィクルス後半が行われます。これはもちろん問答無用にチェック。マーラーあっての都響です。
http://www.tmso.or.jp/j/topics/detail.php?id=355
そのほかリストをみて、まず目を引いたのはエヴァ・オリカイネンの登場です。西本さんは聴き逃したので、三ツ橋さん以来の女性指揮者。弱冠30才のオリカイネンはフィンランド出身で、なでしこジャパンの澤選手とちょっと似ています。非常にオケが演奏しやすい指揮ぶりだそうです。シベリウスのVn協奏曲と交響曲第2番ということでまずチェック。
http://www.evaollikainen.com/index.php?lang=en
続いてショスタコーヴィチの「レニングラード」(カエターニ指揮)と「バビヤール」(コボス指揮)。いずれもベテラン指揮者が素晴らしい演奏を聴かせてくれそうです。いつも12月に登場するフルシャが来シーズンは6月と11月に登場するようです。小泉より登壇回数が多く、事実上フルシャは常任指揮者と言ってもいいのではないでしょうか? 来年5月に都響はチェコ遠征を行うようですが、そこでもフルシャは指揮するのでしょう。
さらにどうしても聴きたいと思うのは、ブルックナーの交響曲第9番(インバル指揮)。都響のブルックナーは、他のオーケストラにはマネができない独特の柔らかさ・しなやかさがあって、オンリーワンです。
最後にラインアップに異議を唱えたいことがあります。それは同じ曲がかなり最近重複しているということです。ドヴォルジャークのVn協奏曲&スターバトマーテル・チャイコフスキーの交響曲第4番・ストラヴィンスキーの火の鳥などです。もう少しバラエティーを考えて欲しいと思います。個人的には2014/2015シーズンは「作曲家の肖像」が5回にもどると思われるので、ヤナーチェクとかジョリヴェなどを取り上げて欲しいですし、シベリウス交響曲も1番・3番とか、前回うまくいかなかった7番のリターンマッチとかもお願いしたいです。
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コメント
今月のレコ芸(フルシャの「フス教徒」のCD付)で国内オケ紹介で都響が特集されていますが、そこの記事で、来年のチェコ+スロバキアの旅は同行は小泉さんだそうです。私も、フルシャか、チェコフィルにゆかりのあるインバルか、影の主席客演のスワロフスキーかと思いましたが無難な線のようです。(逆に小泉氏が非常に忙しそうです)
2014年以降の指揮陣の体制についてまだ発表はないですね。
確か、2015年がメモリアルイヤーのはずですから、そこに向けて誰がシェフになるのか興味津々です。小泉氏はポジションが多いので、まさかないとは思うんですけどねえ。
4定期のラインナップはまあ、無難な線ではないかと思います。もっと攻撃的な選曲もいいですが、お国モノばかりだったフルシャが似合いそうなフランスものを振りますし、本場の合唱団が来日してスターバト・マーテルを歌います(わざわざこれだけで来日とは思えないですが)し、結構楽しみにしています。まあ、日本音楽の回の集客を考えても定期会員は保守的な人が多いですから。きっとその他の公演で、攻めのプログラムが聞けるでしょう。と期待しています。
投稿: PIYO | 2012年9月21日 (金) 16:06
> PIYO 様
チェコ&スロバキアの聴衆にしてみれば、よく知っている指揮者より、あまり知らない指揮者の方が興味津々かもしれませんね。小泉さんにはがんばって欲しいです。
私はインバルの後任はフルシャだと思っていますが、どうなんでしょう。他の人を押す勢力もあなどれないので、渋滞しているのかもしれません。来シーズンの4公演で聴衆の支持を得ることが必要なのか? そうだとするとギリギリのタイミングで発表ということになりそうです。
投稿: monchan | 2012年9月21日 (金) 21:45
次期首席は順当に相性やちょうどポジションに付かなかったことを考えるとフルシャさんが順当でしょうが、メモリヤルイヤーのシェフであることを考えると少しネームバリューが小粒の気がします。そこはインバル他の豪華な客演で補うということも考えられますが、どうなんでしょうね。2013年のラインナップを考えると出番は完全にシェフなんですけど。
大穴は鈴木学さんのお友達ということで、アラン・ギルバートかと。
投稿: PIYO | 2012年9月24日 (月) 22:06