都響のブルッフとRシュトラウス@サントリーホール2012年8月4日
都響のプロムナードコンサートでサントリーホールに出撃。今日はシンフォニーをやらないので空席がでるだろうと思っていましたが、やはり7分の入り。前半はコンチェルトの定番のひとつ、ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番。ソリストはアレクサンドラ・スム。
こちら
これが意外な掘り出し物。音はヒラリー・ハーンばりの強力な美音ですし、日本人のソリストにはない、そしてヒラリー・ハーンにもない肉感的なエロティシズムがありました。モスクワ生まれだそうですが、風貌からは中東・インド系の感じがします。アンコールでバッハの無伴奏ソナタ第2番アンダンテを演奏してくれましたが、こういう堅い曲ではなくて、叙情的なアンコールピースを聴いてみたかったと思います。技術をひけらかさなくても、強力な女子力で勝負できます。
本日の指揮者はユージーン・ツィガーン。北西ドイツフィル首席指揮者だそうです。しかし登場すると、どうみてもアジア系。月刊都響をみると、やはり米国と日本のハーフでした。カリスマ性はなく、きまじめな中間管理職という感じの指揮ぶりでした。丁寧にひとつひとつ決めていくという手堅いお仕事で、都響もきっちりやっていました。アンサンブルもバランスも抜群です。コンマスは矢部ちゃん、サブはマキロン。店村・鈴木のビオラトップはお休みです。
後半はリヒャルト・シュトラウスの交響詩。まず「ドン・ファン」。シュトラウス若き日のエネルギーと才能がぎっしり詰め込まれた傑作です。都響の演奏もなかなか聴き応えがありました。これだけ情緒豊かな演奏はまれなのではないでしょうか。「死と変容」もそれらしい鬱滅とした雰囲気がよく出ていました。
今日は鷹栖さんの安定感抜群のオーボエをたっぷり聴けたました。鷹栖さんは大学4年生にもかかわらず、今年いきなり主任で都響が採用したという逸材で将来が楽しみです。
http://www.to-on.com/concertmanagement/artists/mieko_takasu/
(↑このポートレートは修正しすぎ?)
http://gohken.exblog.jp/17808024/
(↑これが実物に近い)
ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第1番の演奏例です↓
http://www.youtube.com/watch?v=n90Xkpp62jk (Vn: 諏訪内 晶子)
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