スカイアクセスの功罪
北総線が成田空港までつながり、かっこいいスカイライナーが日暮里から成田空港までノンストップでびゅんびゅん走るようになりました。成田湯川・印旛日本医大・千葉ニュータウン中央・新鎌ヶ谷等に停車するアクセス特急も、本数は少ないですが走行するようになり、北総もとても便利な地域になりました・・・と言いたいところですが、必ずしもそうは言えないところが残念。
白井市には白井駅と西白井駅がありますが、いずれもスカイライナーやアクセス特急は停車しません。そのほか印西牧の原駅や小室駅にも停車しません。これらの駅の利用者にとっては、ほぼ各駅停車で移動することになり、高速列車は無用の長物ということになります。いや、それどころかスカイライナーやアクセス特急に追い越されるたびに駅で待機する時間の分だけ、従来より時間がかかることになりました。アクセス特急停車駅の利用者も、途中駅で抜かれることが多いので、結局青砥駅や高砂駅で20分くらい後続のアクセス特急を待つことになる場合も少なくありません。
各駅停車は北総線の車両のほか、京成線、京浜急行の車両も使われています。なかには窓枠がリベットで打ち付けられているような古い車両も使われています(写真)。
このように不便になったにもかかわらず、白井市を含む沿線の都市は北総鉄道に補助金を出して、運賃を下げてもらうことになりました。おかしな話です。そもそもスカイライナーやアクセス特急は京成電鉄が運行していて、運賃は京成電鉄に召し上げられ、北総鉄道は線路使用料を支払ってもらうという従属的な形になっています。
それもそのはず、北総鉄道の役員はほとんど京成電鉄と国土交通省(運輸省)の天下りで、あとURと千葉県庁出身者が少々という構成で、こういう連中が連めばやりたい放題だというのは容易に理解できます(一番下のサイトを参照)。日本社会の縮図ですね。こういう社会構造を変革するには、公共性の強い会社については会社を監視するオンブズマンの制度を確立して、住民の利益を守る立場から指示を出せるようにしてほしいと思います。
北総線運賃はなぜ下がらない
http://hokujitsukai.org/20100405_nesagewohabamumono.pdf
http://hokujitsukai.org/20100220_siryou.pdf
http://brothert.web.fc2.com/st2.htm
http://hokujitsukai.org/20100220_appeal.pdf
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