2011/2012 リーガ・エスパニョーラ第29節: バルサ グラナダとの乱戦を制す
バルサは3月中旬から4月いっぱい、ずっと週2回のペースで試合があるので選手のやりくりが大変です。特にSBアビダルの欠場は痛い。ここで下位チームグラナダとの対戦と言うことで、何とか主力を休ませたいところですが、ペドロ・セスク・イニエスタ・マスチェラーノ・ブスケツをはずしました。
小雨煙るカンプノウ。FW:クエンカ・メッシ・サンチェス、中盤:チアゴ・チャビ、底:ケイタ、DF:アドリアーノ・プヨール・ピケ・ダニ、GK:バルデス。グラナダはイガロ・マルティンスが攻撃の中心でベニテスが左からからんでくる感じ。ハラ・リコ・モイセースが中盤。DF:シケイラ・ゴメス・マインス・コルテース、GK:ジュリオ・セザール(インテルのGKと同姓同名)。バルサはいつも通り。グラナダはきれいに並んだ4バックのDFラインでオフサイドトラップをしかけてくるスタイル。
開始早々ダニのクリアボールをマルティンスが受けて突っ込みシュートするも失点は免れます。4分バルサは左のクエンカが逆サイドのメッシにロングフィード。これをメッシが頭で中央にもどした球をチャビがボレーで合わせてゴール。11分にはサンチェスからメッシにパスが出ますが、メッシがシュートミス。しかし17分に左からクエンカがドリブルで抜けてクロスを上げたところ、DFのヘッドでのクリアがメッシの前にきてメッシがボレーで合わせゴール。
完全にバルサペースで2:0の楽勝ムードで前半が終了。ところが後半信じられないような乱戦になってしまいます。まず恐れていたことがおこりました。唯一の左SB専門職のアドリアーノが肉離れで離脱。急遽プヨールが代役で、CBにはマスチェラーノを起用。グラナダはハラを下げてウチェを投入。点を取りに来ます。
9分FKからマインスに美しいバックヘッドをプレゼントされてしまい、楽勝ムードが一気に終了。嫌な雰囲気が漂います。16分にはベニテスに走り負けたダニが、エリア内でたまらず後ろからベニテスにからんでPKをもらってしまいます。これをシケイラにうまく決められて2:2の同点。
この暗雲を払いのけたのはやはりメッシ。22分ダニのスルーパスを抜け出して受けたメッシがGKをループで通過してゴール。実はスローで見るとこの時のメッシはわずかにオフサイド。バルサはラッキーでした。勝ち越したところでバルサはサンチェス→テージョ、チアゴ→イニエスタの交代で押さえ込みにかかります。
37分にはそのイニエスタの見事なマルセイユルーレットからのスルーパスが左から突入するメッシに通ってメッシが強烈なシュート、こぼれたところをテージョがゴール。41分にはダニの芸術的なスルーパスがメッシに通って、メッシはGKも交わして5点目の天井に当たるゴールでハットトリック。ところがこれでは終わらず、またもやベニテスがらみで、ベニテスのセンタリングがダニの手に当たって、再度のPK。これは全くのアクシデントで、ダニにとっては厄日でした。ダニの出場停止で次節は左右のSBが不在というとんでもない事態となりました。これもシケイラに決められて5:3。カードが12枚も出るというドタバタ試合でしたが、一方で随所に素晴らしいプレーもあったゲームでした。
ゴールシーン:
http://www.youtube.com/watch?v=rgk3ot4OOPs
http://www.youtube.com/watch?v=c-6mv1tSNhs
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