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2011年11月13日 (日)

136th サンシティークラシック・ティータイムコンサート シューベルトの「ます」

Photo土曜日に越谷のサンシティーホールのティータイムコンサートに出かけてきました。南越谷の駅にははじめて降り立ちましたが、越谷の街はザ・サイタマという感じでした(写真)。しかしけっしてダサイ街ではなく、サンシティーホールでは世界から一流の演奏家を招いて、立派な演奏会を永年開催しています。ティータイムコンサートも136回を数える歴史的な催しだそうです。

前半はいつも都響のトップに並んでいる矢部さん(Vn)、鈴木さん(Va)、古川さん(Vc)のトリオの演奏。ベートーヴェンの曲は演奏は素晴らしかったと思うのですが、曲がちょっと退屈だったかな。シューベルトの三重奏曲は、シューベルトらしいしっとりとした味わいでなかなか楽しめました。

1後半はまず田部さんのピアノ独奏でスタート。吉松隆氏作曲のプレイアデス舞曲集です。彼は武満徹氏のメロディがつまらんと批判した人ですが、自分でもろくなメロディーを書いている訳じゃありません。しかしこの曲集は、田部さんの素晴らしいピアノのサポートで、結構楽しめました。雰囲気や空気感をかもしだすのはうまい作曲家だと思います。ここ数十年間はキャッチーなメロディーを書ける人はみんなポップスのジャンルに行ってしまって、クラシックの作曲家なんかやっている人は残渣という感じだったのでしょう。

そしてメインの「ます」ですが、前半の3人+田部さんのピアノ+N響の吉田さんのコントラバスの五重奏です。はじまる前にインタビューがあって、吉田さんが「最近はいかに指揮者の指示を無視して勝手に演奏するかということを考えている」とのたまっておられましたが、これが100%の冗談だとは思えなかったところが怖い。

「ます」は大変素晴らしい演奏でした。吉田さんは生涯で少なくとも120回以上演奏しているとのことで、まさしく「ます博士」だそうです。矢部さんと田部さんは息もぴったりで、ときどき顔を見合わせながらビシッとリードしていきます。その中で,中低弦の3人が思い切り躍動するという演奏でした。優雅で上品なハーモニーというより、みんなが信頼感の中で思い切り盛り上げたという生命力に満ちた「ます」でした。

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