メトロポリタンオペラの「ラ・ボエーム」 in WOWOW あきれた演出
WOWOWが衣替えして、メトロポリタンオペラをやっています。ロビー・舞台裏・表舞台、まあこれでもかというくらい豪華絢爛で、日本では100年たってもこのような劇場はできないだろうと思いました。
なにしろオペラの鑑賞は、庶民にはチケットの価格が浮世離れしているので、なかなか難しいものがありますが、最近では映画館でのライヴビューや、今回のメトの放送などもあって、次第に私たちの身近に寄ってきたという印象はあります。
見ているのは「ラ・ボエーム」ですが、第2幕で舞台にいる人の数に圧倒されましたし、本物の馬が出てきたのにはさらにびっくり。ムゼッタ役のアルテタの歌唱も、広い舞台を独り占めのすごさでした。
しかし問題は第1幕、ゲオルギューのミミです。こんなにアグレッシヴでセクシーなミミでいいのでしょうか。栄養失調で薄幸のお針子というイメージがゼロです。ゲオルギュー自身があとで「清純じゃないのよ わかるでしょう。私はこの演出のミミをせいいっぱいやったのよ」と語っていました。つまり演出家の要望(横暴)ということです。これはプッチーニの意図に根本的に反する役作りではないかと思いました。ただ演出家(ゼフィレッリ)がゲオルギューという人を見てそうしたのかもしれません。いずれにしても、フレーニのミミがなつかしい。
オペラ一つみてもUSAという国の凄さと間抜けさが見えてきます。これだけの凄い器とすごい歌手、入念なリハーサル、そして私的には感動はゼロ。まあこれでいいよという人が多いから成立しているのだとは思いますが。ただルネ・フレミングの案内・インタビューはなかなか良かったですね。歌だけじゃなくて頭も切れる人です。
アンジェラ・ゲオルギュー
写真:こちら
歌唱:
http://www.youtube.com/watch?v=_OIExoUb8jk
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