ゲルゴフ・都響のレスピーギ「ローマの松」@オペラシティー2011/10/29
今日は初台のオペラシティーに出撃。モツレクのときに3Fのサイドで失敗したので、今回は1Fの後方に席をとりました。都響(東京都交響楽団)の「ローマの松」は聴いてみたい演奏です。少し早く着いたので、サンクンガーデンのパスタ・フローラで軽く昼食。ここのピザは小さくておやつっぽいですが、味は抜群です。演奏会のチケットをみせると10%割引です。
ガーデンの真ん中で、ストリートミュージシャンがギターを弾いていましたが、お客さんは子供一人のようです。ここを通り過ぎ、階段を上っていくとコンサートホールの入り口です。デザインが素晴らしい建物です。
私は原発の爆発で住処を追われたわけではありませんが、このような異常事態によって、日本人なら誰でも少しづつ運命が狂ってくることは避けられません。とりあえず癌のリスクは高まるでしょうし、税金は間違いなく高くなります。そして都響もマエストロ・トリンクスに逃げられて、ピンチヒッターで登場したのがロッセン・ゲルゴフ氏です。1981年ブルガリア生まれということで、なんとまだ30才! ホームページが英語・ドイツ語・ブルガリア語・日本語で読めます。
http://www.rossengergov.com/index-jp.html
ブルガリア人なのに九州響から札響まで、日本全国を指揮してまわっているという変わった人のようですが、武者修行なのでしょう。今日はオペラシティーで都響とレスピーギの曲をやります。これは彼にとっても絶好のチャンスです。
「ベルファゴール」序曲
「ローマの噴水」
休憩
「ピアノと管弦楽のためのトッカータ」(ピアノ:野原みどり)
「ローマの松」
というオール・レスピーギのプログラムです。
1Fの後方は正解でした。音がまともです。レスピーギの曲は各パートに見せ場が満載で、オケとしてもやりがいのある曲でしょう。名人揃いの都響としては腕のふるいがいのある曲です。本日のコンマスは四方さん。四方さんはみんなといっしょに出てきて席に着きます。サブはまきろん。
他の曲もそれぞれ面白いのですが、「ローマの松」は曲自体特別に素晴らしいので、非常に聴き応えがありました。マエストロ・ゲルゴフも今日はすべて暗譜で気合いが入っている様子。勉強家なのでしょう。しかも容姿もかっこいい人で、指揮はスタイリッシュです。音がきちんと整理されていて、ソロもアンサンブルもビシビシ決まっていました。都響との相性はなかなか良いと思いました。曲もスクリャービンより都響むきでした。
噴水でも松でもパイプオルガンが活躍するので、久しぶりでボディーソニックを体感できました。建物の床が振動している感じです。最後の「アッピア街道の松」では2F客席の金管陣が活躍するので、指揮者は左半身とか右半身でふりむいて指揮するのが、ゲルゴフ・・・はまっています。都響も実力を発揮し、整然と余裕を持って盛り上がるのが素晴らしいフィナーレでした。マエストロ・ゲルゴフは、次回はピンチヒッターじゃなくて、正式に呼んで欲しい指揮者です。
アッピア街道の松・・・こんな曲です
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