サラとミーナ116: こんなところでリラックス
サラもミーナも不可解なところに長い間滞在することがあります。ここはソファー裏の狭いスペース。ただソファーで部屋の中心とは区切られていることと、夏は風が通る場所なのかもしれません。それにしてもこんなところまで競合するとは、サラとミーナの猫知恵に感服です。
最近日本の政治についてあれこれ考えさせられるのですが、私的結論は・・・日本では天下りの利権でエリートを処遇しているのが諸悪の根源だという考えに至りました。国家にとってエリートは必要ですし、その処遇もきちんとしなければなりませんが、それはやはり高給によって行うべきなのです。
マスコミが中心となって、公務員であっても重要な仕事をしている人々は高給で処遇して当然なのだということを、世の中のコンセンサスとして認める方向に導かなくてはいけません。ところが実際には中央官庁の役人の給与が高いというような批判に終始しています。
そのため彼らは天下りでの裏処遇というのを考え出し、これが利権と絡んでどうにも動きがとれないような状況になっています。例えば原子力関係でも非常に多くの無用な独立行政法人・財団法人・社団法人など天下り御用達の団体がはびこっていて、その関係者は原子力が放棄されることによって職を失ってしまうことになります。そこで彼らは原子力を保存しようと狂奔するわけです。原子力が薬か毒かは関係有りません。
原子力に限らず、このような利権と天下りのシステムでガッチリ固められているのが日本の政治の実態です。これを打破するには、現在民主党がやっているような天下りの制限とか公務員給与の引き下げなどの単なる人気取り政策ではダメです。これでは中央官庁の機能が劣化して役に立たなくなってしまいます。このことは報道ステーション(TV朝日)でも、「今までは公務員たたきをやりすぎて、官庁のモチベーション低下を招いた」と反省のコメントを解説者が述べていて(古館は不満そうだった)、ちょっと驚きました。
ただ官僚を厚遇しても進まないこともあって、中央官庁の公務員は現場を知る機会がない場合も多く、机上のアイデアで法律を作りがちなので、この点は現場の意見をよく聞いて政策を決めなければいけないと思います。ですから某参院議長が「総理が会議を作りすぎだ」と言っているのはアナクロニズムで、脱官僚を実現するには多くの会議をつくって多くの現場の意見をとりいれ、その上で官僚におろすという作業が必要だと思います。
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