ウォルフ都響B定期@サントリーホール
今日(15日)は4日に続いてウォルフの指揮で都響です。場所はサントリーホール。今日は開門に間に合って、パイプオルゴール(写真)を聴くことができました。これは結構気分を盛り上げてくれます。この写真は老人と少年が扉を開いているところです。
いつもは楽団員の背中の方の席で聴いているのですが、今日は前から4列目のA席。音がかなり違うので慣れるのに時間がかかりました。最初のブラームス:ピアノ協奏曲第2番の第1楽章などは違和感いっぱいのまま終了。やっと第2楽章から落ち着いて聴けました。ソリストの若林さんは、むくつけきオヤジという風貌に似合わず、折り目正しく、瑞々しく、ニュアンス豊かな名演で楽しませてくれました。オケも第3楽章のチェロのソロなど、ロマンチックな演奏でレスポンスします。第4楽章は軽やかで楽しい気分にさせてくれます。大曲のコンチェルトなので、ここで休憩。遅くなりましたが本日のコンマスは山本さん。いつものように全力投球です。
2曲目のオルウィン:秋の伝説は、イングリッシュホルンをフィーチャーした曲ですが、なかなかの名曲でした。シベリウスの曲想に似ていますが、ラフマニノフを思わせるような部分もありました。ソリストは都響メンバーの南方(なんぽう)さんで、12才からオーボエを吹いているという名人ですが、わびしさやあこがれをしっとりと表現していました。控えめな音がこの曲にはベスト。初めて聴く曲でしたが、大変楽しめました。是非レコ-ディングしてほしいと思います。
3曲目はシベリウスの第7交響曲です。ウォルフは都響のまとまりのよさをうまく引き出していました。シベリウスの曲のできは、前回の第5交響曲の方が上だと思います。このあたりでシベリウスの才能も枯渇しつつあったのか。長生きした人ですが、この曲で交響曲作曲を打ち止めにしたのは、自分をよく知っている人の英断だったのでしょう。
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