原発事故 レベル7
保安院がなんと福島原発の事故をレベル7に自己申告しました。そして今後チェルノブイリ以上の放射性同位元素を放出するかもしれないと記者会見で述べました。
東電や保安院が原発の安定化に不安を抱いていることの証でしょう。
4月23日号(4月11日発売)の「週刊現代」には興味深い記事があります。
まず「福島第一原発 もはや限界に近い」という記事には、1号機で塩素38という放射性同位元素の検出の意味が説明してあります。これは連鎖的な核分裂反応が起きていることを意味しており、まだ炉心は安定していなくて再臨界の恐れもあるそうです。京大の小出さんもこのことを指摘しています。
http://www.ustream.tv/recorded/13897618#utm_campaigne=synclickback&source=http://sun.ap.teacup.com/souun/4362.html#readmore&medium=13897618
そしてその小出さんを含む京大原子炉研究所の科学者6人が、熊取6人組と呼ばれて、永年迫害されてきたことが「迫害され続けた京都大学の原発研究者たち」と言う記事に書かれています。監視や尾行がつくという背筋も凍るような話もありました。彼らも原子炉の研究がやりたくて研究者になったわけですから、もちろん反原発運動家などとは全く異なる人種です。官業学が一体となって利権を守ろうとする力の恐ろしさが感じられました。理系の学者達にとって官庁や会社から供給される研究費が死活的に重要で、そのためにはあまり道徳的でないこともやるのです。
昨日の地震では福島原発で注水が停止したというニュースがはいってきました。外部電源がストップしたというのは仕方ないにしても、いったい予備電源が作動しないというのはどういうことなのでしょうか。東工大の澤田助教(赤メガネの人)が以前に「予備電源が津波でダメになったということは絶対にあり得ない」とテレビで言っていましたが、あの3月11日の地震よりずっと弱い地震(もちろん津波はない)でも予備電源がダメだったということは、彼の考えが正しかったのだと思わせます。ただ彼は「海水かけても、あとで真水で洗えば使えるでしょう」とも言っていて、これは事態をちゃんと認識していなかったことの証明ですね。
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