リーガ第30節: バルサ バルデスの大活躍でビジャレアルに貴重な1勝
しばらくぶりでリーガに復帰することにしました。この間アビダルが肝腫瘍の手術を行い離脱したのは、本人にとってもバルサにとっても非常に残念なアクシデントでした。ただ手術が成功して回復しつつあるのは不幸中の幸いでした。今節の相手ビジャレアルは現3位の強豪で、しかも場所はエル・マドリガルのアウェイ戦です。ここでの最近の勝敗はバルサ5勝5敗1分けだそうです。
ビジャレアルのニウマール・ロッシの2トップは、現時点ではリーガ1番の2トップでしょう。この二人に走られるとバルサのDFは止められません。しかし今日はニウマールがベンチで、これはバルサにとって朗報です。とはいえバルサはチャビがカード蓄積、ペドロ・マクスウェル・プヨールが故障で欠場。メッシも体調が万全でなくスタメン落ちです。
バルサのスタメンはFW:イニエスタ・ビジャ・アフェライ、中盤:ケイタ・チアゴ、底:マスチェラーノ、DF:アドリアーノ・ブスケツ・ピケ・ダニ、GK:バルデス。ビジャレアルはロッシ・ルベンの2トップ。中盤は左がカソルラ、右がバレーロ、中がブルーノとマルチェナ、DF:カタラ・ムサッチオ・ロドリゲス・ガスパール、GK:ディエゴ・ロペスです。
アフェライはカウンターではスピードもテクニックも卓越していますが、細かいところで一瞬の隙間にパスを出すというようなプレーは苦手で、この選手をどう使うかというのは、これからのバルサにとって大きな課題です。普通のチームなら中盤のサイドプレーヤーなのでしょうが、バルサの場合は難しい。守備ができるなら左のサイドバックがベストですが、どうでしょうかねえ。FWで左に張るというのは宝の持ち腐れという感じがします。チアゴはリーガ初スタメンですが、カンテラの実力者ということで、チャビの位置に入ってもあまり違和感はありません。
イニエスタも中盤に下がってプレイすることが多いので、結局ビジャの1トップみたいになってしまって、このフォーメーションははっきり失敗です。ペップも2度とやらないでしょう。ビジャレアルのカウンターは厳しいです。開始早々からロッシに走られて、DFの裏に抜け出されGKと1:1。バルデスがタイミング良くからみついて、なんとか大ピンチを切り抜けたと思ったら、12分にはカソルラからロッシに目の覚めるようなグラウンダーパスを通されて、また1:1。これはロッシの強烈なシュートを、バルデスが横っ飛びでパンチで逃れるスーパーセーヴ。このあともカソルラからのクロスをロッシにボレーで打たれたりしてまずい展開です。
バルサもビジャが裏に抜け出して1点という場面がありましたが、カプデビラを差し置いてSBに抜擢されているカタラに絡まれて得点できず、0:0でハーフタイム・ブレイクです。
後半はビジャレアルはニウマール、バルサはメッシという温存選手が登場してヒートアップします。特にメッシの投入はバルサを活性化し、動きが良くなった感じがしました。そして21分、ダニのCKをゴール右でブスケツが頭で後ろにそらし、左から突入のピケが胸トラップでバウンドさせシュート。これで先制ゴールを獲得しました。ビジャレアルとやるときはロッシまでつながせないことが最重要で、このミッションは後半はほぼ達成されていました。
このあとバルサはメッシの絶妙のFKをディエゴ・ロペスにスーパーセーヴを食らいますが、カソルラのゴール前のハードヒットをバルデスがヒザでクリアするなどで何とかそのまま終了。バルデスの大活躍で、大きな大きなアウェイ戦での1勝をもぎ取りました。
そしてなんと今節は9年2ヶ月ホームで無敗のモウリーニョがスポルティング・ヒホンに敗戦という歴史的な節となりました。あの白組メンバーでヒホンに負けるということがあり得るのか・・・。調子がもどらずあがくバルサにとっては望外の朗報でした。
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