リーガ第26節: バルサ メスタージャを落城させ優勝へ一直線
ペップがひどい腰痛で指揮がとれないのではないかというニュースが流れていましたが、なにしろメスタージャでのバレンシア戦なので、転がりながらでも出てくるのではないかと思っていました。やはりなんとかベンチ入りを果たして一安心。まあ監督はしょうがないとして、ミッドウィークにアウェイでバレンシアとやるのは選手にとっては大変だと思います。
バレンシアは昔から意図したファウルが売り物のダーティーなサッカーチームで、アルベルダやマルチェナの汚い守備には頭に来ることが多かったのですが、その伝統は今でも受け継がれていて、前節のビルバオ戦ではダビド・ナヴァーロが意図した暴力によって、エースのフェルナンド・ジョレンテに怪我をさせ、非難が集中しています。しかも名演技でレフェリーがだまされ、ジョレンテにファウルをとるというおまけつきです。昨年メッシの足を踏みつけた前歴もあります。さすがに今日は謹慎です。全く不愉快なチームで、個人的にはマドリーより嫌いです。今日も試合終了直前に、ソルダードがわざとブスケツの足首を踏むという危険な行為を行っていました。
さて前置きがつい長くなってしまいましたが、今日のバレンシアはFW:マタ、2列目:マテュー・ホアキン・パブロ=エルナンデスで攻撃陣はかなり強力ですし、左SBのジョルディ=アルバという選手が元気のいいテクニシャンでくせものです。バルサも今日はちょっと考えてきました。FW:ビジャ・メッシ、中盤:アドリアーノ・イニエスタ・チャビ・ダニ、底:マスチェラーノ、DF:アビダル・ブスケツ・ピケ、GK:ピントで、マスチェラーノとブスケツを出している点で守備的な布陣だと思います。しかしバレンシアはマタのワントップなので、あまり適切でないフォーメーションです。ダニを前に出したため、かえって右サイドをアルバに突破されて、危ない感じです。
試合開始10分はバレンシアの攻勢で、バルサは守備に追われました。CKからマタに打たれたり、ティノ・コスタのヘディングなどをなんとか切り抜けて、バックパスのミスをついてメッシが球を奪いシュート。リフレクションを2回シュートしますが得点ならず。20分にはアルバが抜け出したところにスルーパスが来て、非常に危なかったのですがオフサイドを取ってもらって命拾い。その後はバルサにもエンジンがかかって攻撃開始。バレンシアはアドリアーノに対する守備が空き家で、ここからが狙い目です。しかし自分で打っても、ビジャやメッシに出しても、なかなか得点できません。メッシもビジャも調子は落ちています。メッシも今までなら軽く決まっていたようなシュートをはずすことが多くなりました。特に30分にGKと1:1でループをはずしたのは痛いです。ビジャに出せばイージーなゴールでした。0:0で前半終了。
ホアキンは一試合もたないので、後半開始からバレンシアはソルダードに代えてきました。ホームなのでバレンシアも必死です。ソルダードのシュートははずれ、パブロ=エルナンデスのGK1:1はピントが止めました。チャビも休み明けで万全ではなく、何度か球を奪われてピンチを招きますがなんとかセーフ。ペップも20分近くになって、マスチェラーノをペドロに代えて、攻撃態勢を整えます。
後半30分、バレンシアにちょっとしたスキができました。ジョナスを投入しようとしたところでマテューが傷んで躊躇が発生しました。32分になりまだジョナスが投入できない弱みをつき、ここで狙いのアドリアーノが左に進入してメッシに高速グラウンダーパス。メッシがついにこれに合わせてゴール。やっとこさの勝利でした。アウェイで難敵を攻略したのはものすごく大きいと思います。
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