科学の壊滅は近いのか?
私たちが若い頃はサイエンスの中心は圧倒的に米国で、他の世界のすべてが消滅しても、米国さえ残っていれば科学のレベルは低下しないと言われていました。しかしトムソン・ロイター社が昨年発表したレポートによると「アジアとヨーロッパの研究は米国の研究を上回るスピードで伸びています。1981年、米国の科学者は世界の一流誌の掲載論文のうち約40パーセントを占めていました。2009年にはこの数字は29パーセントに減少しています。同時期、ヨーロッパ諸国の研究論文数は33パーセントから36パーセントに、アジア太平洋諸国地域は13パーセントから31パーセントに増加し、米国の論文数を抜きました」だそうです。
http://science.thomsonreuters.jp/press/release/2010/Global_Research_Report_USA/
それでも米国の科学のインパクト・スケール・裾野は広大で、もしそれが壊滅するとなると、科学の進歩は大きな打撃をうけることになるでしょう。副島隆彦氏の「日米地獄へ道連れ経済」(2010年 祥伝社刊)を読むと、オバマ大統領は今年景気浮揚のために研究開発減税に八兆円つぎこむ政策を打ち出したものの、財源がありそうもないそうです。米国の財政赤字は破綻間近といわれる日本よりさらに深刻で、まもなくデフォルト状態に陥るのは避けられないらしいです。そうなると科学技術予算は真っ先に削減され、Ph.D の失業者が町にあふれるという状態になってしまいます。
日本の貿易相手国としての米国の地位はかなり低下しており、中国が最大のお客さんになっているので、日本の企業の多くはそんなに困らないそうですが、日本の銀行や証券会社のなかには米国系ファンドに投資したお金を返してもらえず、壊滅的な打撃をうけるところもあるとのこと。ここ1年で日本でおきた奇妙な大事件、異常な小沢バッシング・鳩山内閣の倒壊・尖閣諸島事件・ロシアの北方領土における異常な挙動など、すべて日本と中国を接近させまいとする(あるいは日本が米国を見捨てないようにさせる)謀略のにおいがします。
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