情熱の国イタリアからの便り 第2便 (都響)
雪が降る中、調布のグリーンホールまで行ってきました。何しろ都響でアルビノ-二のオーボエ協奏曲(作品9-2)が聴けるわけですから、出かけないわけにはいきません。アルビノ-二の音楽は、実はジャゾットの作であるアダージョをアンコールピースでやるくらいで、作品9-2を演奏するチャンスは、まず今後もめったにないと言っていいのではないでしょうか。
私が愛聴しているのはブダペスト・ストリングスのCDですが↓
https://morph.way-nifty.com/grey/2009/05/post-3215.html
都響の演奏も聴いてみたいと思いました。今日はいつもの演奏会とは違って、朝岡さんのMC解説付きのステージです。後半のアリアはイタリア語なので、彼の適切な解説は曲を理解する上で大変役に立ちます。
さすがにこの曲を重要なレパートリーとしているブダペスト・ストリングスのアンサンブルには及びませんでしたが、さすがに都響だけあってうまくまとめていました。すごかったのはオーボエの広田智之氏(都響首席奏者)。彼の名人芸には圧倒されました。
今日の指揮は三ツ橋敬子氏。都響とははじめてだそうです。若手の女性ですが、昨年のトスカニーニコンクールで準優勝の逸材だそうで、小柄だけれど豪快な指揮ぶりは下野さんを思わせるものがあります。今回の演奏を聴いただけでも、性格が陽性で気さくな人という印象を持ちました。現在イタリア在住だそうです。欲を言えば、ちょっとやせすぎで体力が心配です。それに指揮者は、やはりある程度体重があったほうが音楽に安定感が感じられるのは心理的なものなのでしょうか?
後半はオペラから。テノールの岡田尚之氏の独壇場です。素晴らしい美声ですし、特に「衣装をつけろ」は迫力がありました。アイーダの凱旋行進曲では、長管のアイーダトランペットが4本も出てきてびっくりしました。アンサンブルも完璧。
最後に調布グリーンホールですが、傘立てもロッカーもないとはあきれた会場でした。傘持って聴けと言うのかい。市が管理するはずが、指定管理者の財団法人が管理していて、こんな会場でも市には文句が言えないようになっているんですね。やれやれ。
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