ショパンの足跡
BS日テレ開局10周年特別番組「松下奈緒 ショパン、私の恋人」
番組のホームページ↓
http://www.bs4.jp/nao_chopin/outline.html
久しぶりにどっぷりのめり込める番組でした。ショパンの足跡をたどり、松下奈緒さんの案内でマヨルカ島・ノアン・パリを旅するという趣向です。風の家や修道院が残っていて、きちんと解説してくれたので、当時の雰囲気が彷彿としてきてかなり感動しました。
結核ということで村人からも敬遠・迫害され、現在のような暖房完備ではないので環境も悪くて、ショパンの落ち込んだ様子が忍ばれます。サンドは都会でのバッシングとか、人付き合いの煩わしさから逃れて、ゆっくり療養させようとマヨルカに連れてきたのでしょうが、全くあてがはずれてしまったわけです。
番組後半のノアン(サンドの実家)の環境の素晴らしさを思うと、なぜサンドがマヨルカを選んだのかは最後まで理解できませんでした。番組でもこのあたりをもっと探って欲しかったと思います。
ただマヨルカ滞在中に「24のプレリュード」という素晴らしい傑作が誕生したのは不幸中の幸いでした。最初からノアンに行っていたら、この作品はきっと生まれなかったでしょう。この作品の持つ孤独感、寂寥感、その裏返しとしてのときどき感じられる暖かさや情熱は永遠です。
私の愛聴盤はエルフルン・ガブリエルが演奏したシャルプラッテンTKCC-15141です(写真)。マヨルカでの孤立した精神状況がひしひしと感じられる、ひんやりとした暗い雰囲気、不安定な精神、カラ元気、慰めの旋律、破綻しそうな結末の表現にいつも共感させられます。ショパンのピアノ曲のなかでは「24のプレリュード」が一番好きですね。
最後になりましたが、松下奈緒さんがピアニストだったことにはびっくりしました。しかも「バラード第3番」を米の飯のように弾いていたのにはさらに驚きました。女優さんとしても活躍されているので、これからどちらの道を選択されるのでしょうか・・・?
| 固定リンク | 0
「音楽(music)」カテゴリの記事
- 死の淵で制作されたアルバム(2026.09.08)
- 戦いの矛盾(2026.09.01)
- World music collection 31. Antimatter-Project : 中国人が演奏する古い日本の歌(2026.08.27)
- オリノコ川(2026.08.20)
- 絶望と怨嗟の音楽 ~ The winner takes it all(2026.08.17)


コメント