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2010年11月 1日 (月)

都響: 「作曲家の肖像」 vol.79 モーツァルト

Ue

Sita

久しぶりで池袋の東京芸術劇場に行ってきました。東京都の建物ですが、池袋駅からすぐのところに偉容を誇っています(写真上)。最初にきたときには1Fの地面からはるかに高いガラスの天井、なにもない巨大な空間に圧倒されました。この空間をエスカレータだけが、天国への階段のように大ホールへとはるかに続いています(写真下 上から見下ろしたもの)。

この劇場は来年4月から全面改装が行われる予定で、1年間休館するそうです。都響はここで「作曲家の肖像」シリーズを行っているので影響を受けます。オペラシティーのホールを代わりに使うようですが、池袋ほど収容力がないので、来年度はチケットを確保するのは困難になりそうです。

少し時間があったので駅前のビックカメラにはいると、なんと16GBのSDカードが1980円・・・うーっ 安い。買ってしまいました。三菱化成の製品だったので、ちょっとラッキーだったかも。

若い頃和光や朝霞に住んでいたので、池袋はなつかしく感じます。ホープセンターと南口をつなぐ通路の中程にある喫茶店によく滞留していました。さてホールに入って席に座り開演をまっていると、近くで大きなボキッと言う音が・・・。なんと老婦人が通路で骨折したらしく、係員と連れの人が運ぼうとしていましたが無理で、身障者用の車いすを運んできてようやく病院へと運ばれていったようです。せっかく楽しみにしていたであろうコンサートなのに、本当にお気の毒です。どうも今年は私の周りにケガのオーラがただよっているのかもしれません。

今日のプログラムですが、まず交響曲34番ハ長調。モーツァルトのような天才でも、キャッチ-なメロディーが浮かんでこないスランプの時期はあるのでしょう。このシンフォニーはまさしくそのような時期に制作されたと思われます。その点を除けばなかなか気持ちの良い曲です。

Vn協奏曲第5番は一転して、耳に残るメロディー満載の名曲で、マエストロ・シトコヴェッキの弾き振りで、彼は歌いすぎず・さわやかすぎず・格好つけすぎず・巨匠風になりすぎず、いかにもモーツァルト時代の音楽家という感じで、モーツァルトへの熱愛が感じられる演奏をゆったりと展開していました。お休みの前のアンコールで、第3楽章の中間部からリピートしましたが、2回目の方が肩の力が抜けてよかったと思いました。

休憩後は本日のメイン「交響曲第41番ハ長調ジュピター」。コロンビア交響楽団、ベルリンフィル、古楽器の演奏などいろいろ名演はありますが、本日の都響の演奏は、母性あふれるやわらかさが感じられる独特なもので、このような演奏は古楽器では表現できないものだろうと思いました。コンマスが四方(しかた)さんだったことも影響しているのかもしれません。こんな雰囲気に包まれた音楽をずっと聴いていたいなと思わせられました。

アンコールのメヌエットも同じ雰囲気で、メロディーの美しさに浸ることができました。矢部ちゃんと山本さんのいない都響もなかなか面白いものです。

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指揮・ヴァイオリン:ドミトリー・シトコヴェツキー
オーケストラ:東京都交響楽団

プログラム:作曲家の肖像《モーツァルト》

交響曲第34番 ハ長調 K.338
ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K. 219「トルコ風」

休憩

交響曲第41番 ハ長調 K. 551「ジュピター」

アンコール:ディベルティメント第17番(K.334)
第3楽章「メヌエット」

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