白根三山
夜叉神峠から見える南アルプスの山々を紹介します。北岳は白根三山の最北に位置し、白根北岳ともいいます。富士山に次いで日本第2位の高峰です。日本でバットレスといえば北岳バットレスという固有名詞みたいになっていますが、もともとは建築用語で、壁の一部を分厚くしてささえるような構造のことを言うようです。北岳バットレスのいくつかの尾根は、たしかに山をささえているようにみえます。写真1にも中央右に北岳北壁のバットレスがみえます。急峻なので雪があまりつきません。中央左から右に回り込んでいる尾根は、高村薫の小説「マークスの山」の舞台となった池山吊尾根。右のボコッとでているピークは「ボーコン沢の頭」です。この尾根を登る人はなかなかの山マニアです。
北岳から南にアルプス主稜線をたどると、間ノ岳との鞍部に北岳山荘があります(2)。ハイシーズンには布団1枚に2~3~4人という混雑で、少し遅く着くと布団にはありつけず土間にごろ寝という状況がずっと続いているようです。私が泊まったのはずいぶん昔ですが、今でもたいして改善はないようです。満員電車通勤になれている日本人だからこのようなことが許されるのでしょう。それでも見知らぬ人(女性のこともある)と体をぴったりくっつけて眠るというのは簡単ではありません。欧米なら必ず何とかなっていると思います。若い人なら多少無理してもテントを持参すべきでしょうね。
間ノ岳は日本第4位の高峰で、北岳とはまた違った堂々たる山容です(3)。山梨側からも長野側からも直登する登山道がなく、尾根筋を縦走してくる必要があります。しかしなだらかな稜線なので、3000メートルの雲上散歩をリラックスして楽しめる貴重な山です。間ノ岳を越えて南に進むと、農鳥岳(4)との鞍部に農鳥小屋があります。良きにつけ悪しきにつけ有名な小屋のようです(私は宿泊したことがありません)。
http://kitaa-yamagoya.at.webry.info/200908/article_2.html
農鳥岳は双耳峰で向かって右側は西農鳥岳、左が農鳥岳(4)。頭だけちょっと出している山(矢印)は塩見岳(5)。まだ雪がべっとりついている感じです。
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