リーガ第31節: バルサ敵地でのクラシコに完勝
サンチャゴ・ベルナベウでのクラシコ。これに勝てば3ポイントリードできるだけでなく、再び追いつかれても今度は直接対決に勝ったバルサが首位となります。マドリー、バルサ以外に優勝できるチームがないので、これは大きなアドバンテージです。
バルサは驚愕のスタメンでした。FWはペドロ・メッシになんといつもはSBのダニ。いつも前に出てくるダニとはいえ、はじめてのポジションです。中盤:ケイタ・チャビ、底:ブスケツ、DF:マクスウェル・ミリート・ピケ・プヨール、GK:バルデス。これはどうも前線での守備を重視した布陣のようです。それにしてもペップは思い切ったことをやってきます。まあイブラヒモビッチがいないための苦肉の策ではありますが。
一方マドリーはFW:ロナウド・イグアイン、MF:マルセロ・ガゴ・アロンソ・ファンデルファールト、DF:アルベロア・ガライ・アルビオル・セルヒオラモス、GK:カシージャス。カカが出ていないのはバルサにとってラッキーでした。
前半はお互いにつぶし合う展開で、バルサは前線でのプレスを強化し、DFラインもいつもよりは低めで、マドリーに早々と得点されて調子に乗らせないようにケアしますが、一方マドリーも激しく絡んできて、とても華麗なバルサらしいパス回しはできません。レフェリーはあまりとりませんでしたが、非常にファウルが多い展開。それでもロナウドは走ってきますが、ピケがそこそこうまく対応して決定的場面は阻止しました。
途中からやっとパスが回るようになり、多少バルサらしい攻撃がみられはじめました。メッシからチャビにパスが出て、チャビは軽く浮き球のワンツーをゴール前に抜け出すメッシに返し、これをメッシが胸トラップでスルッとアルビオルを交わしてたたきつけるシュート(うまい)。これがバルサの先取点となりました。
マドリーもマルセロの中央突破などで攻撃してきましたが、パスを出すタイミングを逸してチャンスを逃してしまいました。イグアインまでなかなかパスが届きません。これで前半終了。
後半リードしたバルサはダニを本来の右SBに下げてペドロを右に出し、プヨールが左SB、マクスウェルをMFにあげました。後半はマドリーのペースでしたが、10分何かエアーポケットに入ったように、チャビからペドロに目の覚めるようなスルーパスが通って、ペドロが見事に2点目を決めました。このあともメッシが2回抜け出しましたが、うまくカシージャスに止められました(反射神経はさすがです)。
リードされてあせるマドリーは猛然と攻めてきましたが、FKは失敗、GKと1:1(ファンデルファールト)もオフサイドで逃し、交代で出たベンゼマのヘディングシュートもはずれ、やはり交代で出たラウールのらしいゴールもボツといいとこなし。家路を急ぐマドリディスタの中で静かに終了。これでバルサはリーガ優勝にグッと近づきました。
| 固定リンク | 0
「バルサ(FC Barcelona)」カテゴリの記事
- パリオリンピック:なでしこジャパン4(2024.08.04)
- パリオリンピック:なでしこジャパン3(2024.08.01)
- 全盛期のバルサと日産スタジアム(2024.07.12)
- ある日のバルサ(2024.05.16)
- あり得ない快挙(2023.10.23)
コメント