千円札の野口英世とベンジャミン・フルフォード
ベンジャミン・フルフォードと言えば陰謀論者として有名な人です。私は9.11が米政府の陰謀だったなどとは信じていませんが、この本には(専門家には常識でも)私の知らなかったことがいろいろ書いてあり、興味深く読みました。
イスラム教では銀行が「利子」をとることを禁止しているとはびっくりしました。したがってオイルマネーはイスラム系の銀行には預けられず、米国系の投資会社に積み上げられます。積み上げられたお金を石油メジャーに貸して新油田を開発したり、世界の優良企業を買収したりすることができるので、オイルマネーが増えれば増えるほど投資会社は儲かるという図式です。
オイルマネーを増やすにはアラブゲリラやアル・カーイダを使って中東に不安要因を注入し、石油の値段を上げればいいわけで、そのために欧州や日本でオイルショックがおこり、庶民がひどい目にあってもおかまいなしということなのでしょう。増えたオイルマネーを引き受ける投資グループの大株主がジョージ・ブッシュ(親父の方)とオサマ・ビン・ラーディンの親父というのもわかりやすい話です。
親父ブッシュはロックフェラーやロスチャイルドと連携して、うまく世界を金と軍事力で支配できる構造を維持してきましたが、息子ブッシュの方はいろいろ失敗を重ねて、アメリカという国を崩壊寸前までに追い詰めてしまいました。特にリーマンショックとロックフェラーCEOの自殺というのは象徴的な出来事だったのでしょう。
世界の人口を減らす計画というのは、この本で述べられているような「ウィルスによる」というような話は信じませんが、ポピュレーション・カウンシルというロックフェラーが数十年前に設立した団体が活発に活動しています。医学の研究にもかなり資金を拠出しています。
http://www.popcouncil.org/#
私がちょっと面白いと思ったのは、なぜ千円札があの医学者としてほとんど業績がないばかりか、ウソ論文オンパレードの野口英世になってしまったのか・・・ということに対するひとつの答えがこの本に用意してあったことです。夏目漱石で問題なかったわけですし、医学者なら北里柴三郎、科学者なら湯川秀樹であるべきでしょう。
フルフォードによれば、野口英世によってロックフェラーの名前が世界に宣伝されたということがあるので、当時の小泉首相が配慮してそうしたということです。野口英世は当時ロックフェラー研究所(現在はロックフェラー大学)で研究を行っていました。というわけで、これは本当にそうかも知れないなと思いました。小泉総理はなんとか米国・ロックフェラー・ロスチャイルドの輪の中に自分も入れてもらうことによって、日本に繁栄をもたらそうとしたのでしょう。
http://natto.2ch.net/mass/kako/993/993834438.html
米国・世界財閥にとっての大問題は、レアメタルを中国に押さえられてしまったことです。彼らがどう中国とつきあっていくかが注目点でしょう。
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