都響2010年前期
都響の2010年4月~10月期のスケジュールが発表されました(2月9日発売開始)。
日本の経済・財政はガタガタですが、オーケストラは好調です。東京交響楽団はブルックナーの交響曲で昨年のベストクラシックCDだと言われていますし、N響もむらはあるもののいいときにはすごい演奏をやっています。もちろん都響の充実ぶりも素晴らしいものがあります。
今期の第一の聴きものは、6月のエリアフ・インバル指揮マーラー交響曲第2番でしょう。A定期・B定期ともにプログラムにはいっています。ハンス・ロットの影響を受けた曲(1)ですが、若き日のマーラー渾身の傑作です。同じ6月にインバルはドヴォルジャーク特集も行います。メインは交響曲第8番。6月にはヤン・パスカル・トルトゥリエ指揮でストラビンスキー特集もあります(ペトルーシュカなど)。その他4月にはジェイムズ・ジャッド指揮でエルガーの交響曲1番・2番、5月は小泉和裕指揮ジェニファー・ギルバート(Vn) のグラズノフVn協奏曲が目玉か?。
秋になって9月にはアレクサンドル・ドミトリエフ指揮でプロコフィエフの交響曲「古典交響曲」と「第7番」、10月はベルンハルト・クレー指揮でブルックナー「交響曲第4番」、そして最後を飾ってドミトリー・シトコヴェツキーの弾き振りでモーツアルトVn協奏曲第5番やジュピターなどが演奏されます。さてどれだけ聴きに行けますか・・・? この他の演奏会や詳しい日程はもちろん都響のHPにでています(2)。
最近のこの国の状況には腐敗臭がします。野球もサッカーも有力選手は海外流出、一流と言われていた企業の製品も品質管理が崩壊、大学からはアカデミズムが消滅、デパートは閉店。コンビニ・ドンキ・ユニクロ・ダイソー・マツキヨ・ガスト・ジャスコ、これが日本文化の現実です。若者はおとなしく現実を受け入れるサトリ派と呼ばれているそうです。最後まで頑張れるのは音楽家・小説家・画家なのでしょうか。一般庶民としては憂さばらししかありませんね。
(1) https://morph.way-nifty.com/grey/2007/05/post_86fb.html
(2) http://www.tmso.or.jp/
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