都響:グルーバー狂熱の「田園」と菊池洋子のモーツァルト
昨日はシモン・ボリバルに仰天したばかりなのですが、今日は冷たい風雨の中サントリーホールに遠征しました。
菊池洋子さんは2002年にザルツブルグのモーツアルト国際コンクールで優勝した方だそうで、さすがにモーツアルトのコンチェルトは堂に入ってました。万全の設計で演奏しているのでしょうが、それでも自然な感じがするところがすごい。音が本当に美しいです。美人だけれど、無骨な雰囲気もある人なので、裾を引きずるイヴニングは似合ってませんでしたね。パンツスーツが似合う人とみました。下記などのようなCDが発売されています。
1.モーツァルト:ピアノ・ソナタ集(第1・12・17番) piano: 菊池洋子
エイベックス B001JI47OM
2.モーツアルト・アルバム
1. ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467
2. ピアノ・ソナタ第11番イ長調K.331「トルコ行進曲付」
piano: 菊池洋子
orchestra: オーケストラアンサンブル金沢(指揮:沼尻竜典)
エイベックス B0009VEC9A
3.モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番etc.
piano: 菊池洋子
orchestra: オーケストラアンサンブル金沢(指揮:井上道義)
エイベックス B000ICLYIW
後半の田園交響曲がまた驚きでした。指揮者グルーバーはのどかな田園風景という標題音楽のイメージではなく、速いテンポで丁々発止のアンサンブルを楽しむという、かなりアグレッシヴなイメージでスタートしました。非常に筋肉質で男性的な音楽です。今日の都響の第一バイオリンは男性が二人なのに、よくもまあこんな音楽ができたものです。
第二楽章はさすがに管楽器(うまい)の掛け合いが楽しい雰囲気。そこからにぎやかな第3楽章、怒濤の第4楽章になだれこみます。嵐の場面はすごい迫力でした。第5楽章もグルーバー爺がノリノリで素晴らしいフィナーレでした。指揮者のリクエストによっては、都響はこんなマッチョな演奏もできるんだというのが驚き。ともかく世の中にはちょっとないような田園交響曲なので、CDが出版されたら買いたいですね。
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