「夢見るアリゼ」 by アリゼ
ナポレオンの出身地であるコルシカ島の美少女アリゼのセカンドアルバム「夢見るアリゼ」。デビューシングル「Moi...Lolita」がフランス国内だけで130万枚のミリオンセラーを記録したそうです。日本でも数年前にブルボンのCMが放映されていました。私も何度か見たことがあります。そのCMを見て、この曲はなんだろうと思って関心を持ったのが、私にとってのアリゼとの出会いでした。確かに写真のように美人ですが、どうしてこれがロリータなのかよくわかりません。日本人とはちょっと感覚が違うのかも知れません。ハスキーでもウィスパーでもなく、伝統的なフレンチアイドルっぽくない明確な発声です。
ファーストアルバムは「わたしはロリータ」というタイトルでかなり売れたそうですが、内容から言えば圧倒的にこの「夢見るアリゼ」が素晴らしいものがあります。アリゼも18才になっています。原題は「Mes courants electriques...」で Electric current=電流ってことでしょうか。服部のり子氏の解説によると、作曲担当のローラン・ブトナが手持ちのメロディーをアリゼに聴かせて、アリゼがそのなかから好きなものを選ぶ→アリゼとミレーヌ・ファルメが相談しながらつける歌詞の内容を決める→ミレーヌが歌詞をつけ、とりあえずできあがったものをアリゼに聴かせて、どんな印象を持ったかを確認し、自分のイメージと似ていればOK、違っていればやり直しというプロセスで制作したそうです。
ミレーヌ・ファルメの歌詞は相当ひねりがきいていて面白いらしいですが、フランス語はからっきしなので残念ながらパス。といっても英語やスペイン語で歌っている曲もあります。バルセロナも歌詞に登場します。何と言っても素晴らしいのはローラン・ブトナのメロディーです。ブルボンのCMにも使われていた1曲目の「恋するアリゼ」も素晴らしい早口言葉のようなアップテンポで、脳のくせになるような曲なのですが、スローな曲目「アメリ」「タンペット」「他の人のもの」なども美しい余韻のあるメロディーで、ローランの天才ぶりが発揮されています。その他も駄曲なしです。
ファーストアルバム:「わたしはロリータ」ユニバーサルミュージック発売 UICO-1015
セカンドアルバム:「夢見るアリゼ」同上 UICO-1050
現役盤です。
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