ショパン by 三浦友理枝
ルビンシュタインのようにこれぞショパンという上品でサロン的な雰囲気というのではないし、アルゲリッチのように激しく奔放なショパンでもないし、エルフルン・ガブリエルのような暗い音でもない。あくまで蒸留水のように透明で明晰、クリスタルなショパンです。顔のイメージと完全に一致した芸風です。こんなに1音1音の粒立ちがクリアーな演奏はまれでしょう。もちろん無味乾燥な演奏ではなく、彼女なりの控えめな叙情性も好ましく感じられました。
演奏者の心の波に揺り動かされるのではなく、聴いているうちに音楽が皮膚から浸透してくるような感じです。
曲目は1.12の練習曲、2.即興曲第1番ー第4番、3.アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ
エチュード/三浦友理枝
avex-classics AVCL-25137 hybridCD
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