ヒゲ毛根の断面
感覚毛すなわち動物のヒゲは特殊な機能を持っています。細かい感覚神経が分布し、まわりは横紋筋で被われていて動かすこともできます。しかしそれ以外にも大きな特徴があります。それは毛根が巨大な血だまり(血洞)に浸されていることです。このおかげで普通の毛より大きく成長することができるのです。図は私が撮影した写真ですが、ラットの感覚毛の断面図です。
毛の本体は毛髄質+毛皮質+キューティクルで、内毛根鞘は将来フケになって捨てられます。外毛根鞘はエレベーターの壁のようなもので、内側で伸びていく毛を保護しています。外毛根鞘のはたらきは壁だけではないのですが、まだ謎の部分の多い組織でもあります。おそらく今流行の万能細胞を多量に含むのではないか・・・という期待もあります。詳しくはまた別の機会に。
外毛根鞘のすぐ外側には基底膜があり、その外側に真皮の細胞が張り付いていて、さらにその外側に内皮細胞(非常に薄い)が張り付いています。その外側が血洞になります。血洞のなかには多くの赤血球が見えます。血洞の外側は毛包カプセルという分厚い組織で被われています。
人間の顔の皮膚に埋め込まれている筋肉は、表情によるコミュニケーションをはかれるよう、他の動物に比べて非常に発達していますが、ヒゲを動かす筋肉だけは退化しています。動物のヒゲのようにセンシティヴで、可動性のヒゲを持つミュータントの人がいると面白いのですが。
電子顕微鏡関係は下記↓
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