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2008年4月29日 (火)

油壺紀行

京浜急行も三浦海岸駅をすぎると単線になり、三崎口へと進む。このあたりで都会の空気が消滅し、まったりとした空気があたりを包む。駅を出ると不思議な解放感で脱力する。そしてもう一つ懐かしさに浸ってしまう。学生時代に油壺に行くには、三浦海岸駅からバスを乗り継いで行かなければならなかった。

Photo乗り継ぎ駅で1時間くらいボーッとバスを待っていたこともあった。

油壺の海はいつもあたたかく旅人を迎えてくれる。海へ降りていく道からヨットハーバーが見える。森の中を下っていくので、ひんやりと涼しい。

私はマリンスポーツ、ダイビング、釣りなどには関心はないが、ただこの雰囲気にひたって、歩いたり、腰を下ろして景色をながめたりするのが好きなのだ。

スロープを降りきったところに古い倒壊しそうな宿舎と実験所がある。実験所で先輩からいろいろ教わった。でもいま覚えているのは「研究費はどうせないから、アルバイトをして稼げ」「東京にいてもいいアイデアは湧いてこないから、油壺に来て考えろ」などと言われPhoto_2 たことだ。ここは私の第二のふるさとでもある。

Photo_3昔はここから城ヶ島にフェリーが出ていたが、今はもう桟橋も崩壊寸前だ。海上亭という売店は私が知らないくらい昔から営業しているが、連休だというのに暇そうだ。それでも営業しているのは夏には海水浴客が訪れるからだろう。このあたりの主役は今や野良猫かもしれない。

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1油壺マリンパークは小さな施設で、電車も来てないのによくここまで生き延びたものだと思う。皇太子がデートした場所として知られている。水族館があって、キャビアで有名なチョウザメがのんびりと迎えてくれる。チョウザメは4本のヒゲを持っていて、これを海底にこすって泳ぎ、餌をみつける。この4本のヒゲは彼らの生命線だ。チョウザメはサメではなく、立派な硬骨魚類でいわゆる生きた化石のようなものだ。

Photo_7ここの親玉はシロワニだ。シロワニと言ってもワニではなくサメだ。因幡の白ウサギの話に出てくるワニはサメのことだと解説ボードに書いてあった。巨大さの割にはあまり迫力はない。多少メタボなのか? こんなボスにもくっついておよいでいる奴がいる。

Photo_8ショーをやっていて、イルカはサラリーマンのように演技をこなしていた。アシカや猿も登場して頑張っていたが、お客は少なく拍手はまばらだった。拍手のまばらな芸人はいつももの悲しい。しかし意識しない分だけ、彼らは幸福なのかもしれない。

Photo_9名残惜しく、小網代湾の方に降りていって写真を撮った。こちらのマリーナも静かなたたずまいだった。フランシスコ・ボッシュの「港の停泊」という絵を思い出す。また機会があれば訪れたい場所だ。

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2008年4月28日 (月)

サラとミーナ29: ふとんにずっぽり

Photo 布団カバーを青色に替えたら、ネコの毛がめだつわめだつわ。掃除が大変。

私が居ない間、ここにずっぽりはまってぬくぬくと過ごしているらしい。私が居るときも、ちょっと目を離すとすぐに占拠されて、Photo_3 まるでネコのための布団の ようです。おまえら、ずっぽりはまりすぎだろう。

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映画「スパイ・ゾルゲ」(2003年日本・ドイツ合作)

3回見た映画というのはそんなに多くない。せいぜい10本くらいでしょうか。一昨日WOWOWでやっていた「スパイ・ゾルゲ」をその3回目に見ました。いま池袋で一番にぎわっているサンシャインシティ。そこは昔刑務所で、太平洋戦争終了直前にリヒャルト・ゾルゲと尾崎秀実というスパイが処刑された場所でもあります。

ゾルゲ(イアン・グレン)と尾崎(本木雅弘)は共産主義者ということになっており、ふたりとも非常に優秀なロシアのスパイでした。ゾルゲはナチ党員となって東京のドイツ大使館に一部屋もらうくらいの地位を得、尾崎は近衛内閣のブレーンのひとりとして活動するまでの地位を得ていました。ゾルゲおよびそのグループはプハーリンのシンパで、プハーリンはスターリンに処刑されたので、実は彼も粛清されるか、利用されるか微妙な地位におかれていました。一方尾崎は上海でスメドレーの本に触れて、中国共産党の民族解放闘争に共感して、スメドレーに、信頼できる人間として紹介された謎の人物、ゾルゲの協力者になりました。

ひとつ間違うと日本を売ったスパイを礼賛しているとも受け取れる映画なので、ナショナリストには不快な映画であり、上映後激しい非難が集中したようです。しかし篠田監督の意図が共産主義の礼賛などであるはずはなく、私はこの映画はゾルゲや尾崎の目を借りて、太平洋戦争前夜の日本の歴史と当時の雰囲気を、私たち現代に生きるものに、最低限のものをピックアップして見せてくれたものと解釈します。聖徳太子より、織田信長より、明治維新より、もっと私たちが知っておくべきは、太平洋戦争の10年くらい前からの歴史だと私は思います。

この太平洋戦争前10年くらいの間の政治の失敗が、どのくらい多くの人々の生命や生活を失わせ、日本を地獄に陥れたかということは、苦い果実であってもよくかみしめなければなりません。日本人として、この映画に出てくるような史実を知っておくことは、最低限必要な知識でしょう。

この映画については、下記のような見方もあります(ASAHIネットの無記名の記事から引用)。

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「スパイゾルゲ」のテーマは、イデオロギーの世紀を生き抜いた人々によってしか、共感され受け止められることは不可能なのではないか。すくなくとも、同じ重みと感慨をもってこのテーマを受け止めることができるのは、かつて左翼運動に関わり、その中で精神的な高揚や自己の存在の充実を感じたり、同じ思想を共有していると信じられた友と深い共感を分かち合ったり、また、傷ついたり、挫折したり、敗北感を味わったりした人々でなのであろう。このような感情は、ゾルゲのような社会主義者に限らず、国家主義や天皇主義思想にのめり込んで、太平洋戦争を戦った若者たちにも共有されていたものかもしれない。
 後者が敗戦によって価値解体と思想的挫折を経験したのに対し、前者は冷戦崩壊によってそれを経験したのである。
 そして、そのいずれも経験したことのない今日の若い世代にとっては、その両方ともがオヤジたちのうざったい繰りごと、過去への未練、たんなる思想的アノミーとしか映らないのだろう。冷戦の崩壊後の今日、イデオロギーの幻想が広く人々の脳裏深く刻まれ、若い世代などは、そのような言説の存在したことすらすでに歴史的時代の出来事に属するものでしかないのだろう。そして、そのような文脈で「スパイゾルゲ」を彼らは面白くない映画として酷評するのである。

 吉祥寺で「スパイゾルゲ」を観た後、街に出ると、北朝鮮に拉致された人々の奪還を求める署名活動が行われていた。呼びかけをしたり、ビラを撒いたりしている人々をみると、大学生くらいだろうか、たくさんの若者の真剣な顔がそこにあった。これらの若者の顔をみるにつけ、ふたたび素朴で信じやすい心をナショナリズムがとらえようとしている今の時代を感じすにはおれない。
 このような若者たちの素朴なナショナリズムがどのような方向に向かうのか、私には、分からない。かつての若者たちが抱いていた理想の社会主義とは、あらゆる点で異なった醜悪で無惨な姿をさらす北朝鮮という社会主義国の圧倒的リアリティの前で、かつての幻想は木っ端微塵となったが、敗戦によっていったんは葬られたはずのナショナリズムは、さまざまな回路を経て、今日、再興を遂げようとしている。この新しいナショナリズムの先導者たちの筆頭を挙げれば、さしあたって小泉、安倍、福田などといった現政権の執行部の面々が浮かんでくるだろう。彼らに共通するのは、戦前の国家主義の流れをひく政治家の子弟として、親に反抗することもなくその地盤を受け継いできた従順な二世たちであるという点であり、さらに、敗戦による挫折を経験していない若い世代の政治家だということだろう。思想的挫折を知らない彼らが、善意と誠実をもって、素朴で心地よいナショナリズムのしらべをハーメルンの笛吹のように奏でながら若者たちを引き連れて、いったいどこへ誘っていくのだろう。

 スパイゾルゲを観て酷評する若い人々には、その蹉跌なき人生を心から賞賛したいと思う一方で、いつかこの映画を観て、同じ感慨にとらわれることもあるだろうとも思うのである。人生は決してそう賢明に生きられるもんじゃない。

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2008年4月27日 (日)

バルサ: バルサの休日?

BraugranaミッドウィークのマンU戦をひかえて、リカーがどんなスタメンでのぞむか興味津々でしたが、かなり思い切ったメンバーになりました。イニエスタ、チャビ、エトオ、メッシ、ミリート、アビダルらに加えて、バルデスも温存の手にでました。

FWはボヤン、アンリ、ジョバニ、中盤はグジョンセン、ヤヤ、マルケス、左シウビーニョ、右ザンブロッタ、CBプヨールとテュラム、GKピントです。前半はリーガらしい、お互いに攻撃的なサッカーで面白いゲームでした。ただピントは久しぶりで出たせいか、勘が戻っていないようでかなり危ない場面もありました。それにしてもバルサは点がとれません。

後半はまったくのデポルペース。ポゼッションもままならなくなりました。マヌエル・パブロが右サイドからクロスを狙っているときに、ふたり行っているのに押さえきれなくて球を出されたのが致命的、ファン・ロドリゲスに決められてしまいました。あわててデコを出して得点をねらいますが、状況はまったく改善されず、審判の誤判定でとられたFKからパブロ・アモにヘッドで決められて万事休す。デポルの引き立て役に終始した試合でした。

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2008年4月26日 (土)

ブリュートナー社のCD

Photo_2 アリアCDという会社がなければ、おそらく出会うことのなかっったブリュートナー社のCD。ピアノの会社が宣伝用に作ったアルバムということで、さすがにイヤホンで聴いても、ブリュートナーのピアノの響き豊かな音は十分に楽しめます。いい音か悪い音かといえば、もちろんとびきりいい音です。ただこの音がショパンやシューマンにぴったりかというと微妙・・・。というか、どんな曲でもピアノが自己主張している感じになるのかもしれません。これはブリュートナーが悪い訳じゃなくて、いつもスタインウェイばかり聴かされているので慣れないだけだと思いますが。

エルフルン・ガブリエルの演奏は例によって、甘く切なくとか、ファンタスティックな夢の世界へとか、技術でうならせるとかと言うところが全くない、よく言えば虚飾のない、超硬派の演奏。ショパンのソナタは聞き慣れたので特に違和感なくゆっくり楽しめましたが、シューマンはかなりガツンガツンきました。もう少しなれないといけません。

Elfrun Gabriel am Bluthner (u はウムラウト) Chopin Sanate h-mol op.58 & Shumann Sonate g-moll op.22
CD 2004 EG 03 Bluthner Records 

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こ この顔は???

Photo このような顔は見たことありません。このブログのサイドバーにある「いつでも里親募集中」に出ていた一匹のネコの写真です。ぶっ飛びました。顔の正中線(なんと白の正中線が実際に存在する)の左右で毛色に連続性がなく、ネガポジみたいに色が入れ替わっているのです。

人間でこんな顔だともっとびっくりします。しかしこのような混血の発現が、発生の機構から見て可能なのかどうか、ちょっと調べてみたいと思います。あ しまった。連絡先をメモするのを忘れていました。もう出てこないんですよね。失敗失敗。

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2008年4月25日 (金)

バルサ: デポルにも勝たなくちゃ

Braugrana RCデポルティーボ vs FCバルセロナ@リアソール
WOWOW191ch放映予定

初回:4月27日(日)  早朝4:55~
再放送: 4月30日(水)午後6:00~

もうどうでもいいと言いたいところですが、やはりリーガ2位を確保することは大きなメリットがあるので、捨てゲームにできないのはつらいところです。オールドトラフォードでの大決戦をひかえて、どう折り合いをつけていくか、難しいゲームになりそうです

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2008年4月24日 (木)

バルサ: マンUを圧倒するも0:0

Braugrana前評判の高いマンUと、カンプノウでUEFAチャンピオンズリーグ準決勝の1stレグの試合です。マンUのスコールズはチャンピオンズリーグ100試合出場だそうで、これは気が遠くなるような記録ですね。相手の攻撃選手はテベス、ルーニー、クリロナのそろい踏みできました。バルサはイニエスタ、エトオ、メッシで対抗。中盤はチャビと久しぶりのデコ。底はヤヤ。左アビダル、右ザンブロッタ。CBはミリートとマルケスです。

開始早々3分も経たないうちにC.ロナウドのヘディングが決まりかけるところをミリートが手ではじき出してPK。C.ロナウドが蹴りますが、びびって右にはずしてくれました。やれやれです。今日はデコ、チャビ、イニエスタが出場ということもあって、ワンタッチで行けという指示が出ていたようで、昔のようにパンパンと早くパスを回すスタイルが戻ってきました。プレスもいつになく厳しくて、マンUはこのスタイルについていけず、球を奪えません。デコもまだまだ体が切れていませんが、それなりに頑張っていました。

バルサがキープする時間が次第に多くなり、マンUは極端に守備的になっていきました。ルーニーやテベスまで守備に回って、バルサにとっては非常に有利な状況になりましたが、先週のエスパニョール戦と同様、攻めても攻めても決定打が打てず、ずるずると後半へ。

後半もますます守備的になるマンUに打つ手なく、メッシもボヤンにバトンタッチ。そのまま終わってしまいました。ロナウジーニョがいないので、FKも迫力不足でした。それにしても、マンUがこれほどまでに守備的に来るとは想像外でした。エリアの線上に4人、そのすぐ前に4人の8バックですから、どうやっても詰まります。ルーニーやテベスは攻撃面では全くいいところなしで最後は交代。これでいいのかと思いますが、彼らにしてみればアウェイで引き分けということで十分満足できたのでしょう。

2nd レグは4月30日、オールドトラフォードで朝3:30分からです。スカパーは180chで放映しますが、私はアンテナ撤去のためフジテレビで楽しみたいと思います。

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2008年4月22日 (火)

バルサ: リーガ絶望 CLにかける

Braugrana バルセロナダービーです。優勝とは別に、独特の緊張感のある戦いです。FWはエトオ、ボヤン、ジョバニで、やはりメッシは温存です。中盤もイニエスタを温存し、グジョンセンとチャビ。底はヤヤ。左シウビーニョ、右ザンブロッタ、CBはミリートとプヨール。

エスパニョールはやはり守備的にきました。おかげで両サイドバックもどんどん上がるいい展開になりましたが、決定するシュートが決まらず前半は0:0。ジョバニが惜しかったのは、頭にぴったりの絶好のセンタリングを不十分な体制のチャビに先に当てられてしまったこと。これはチャビに声で合図を出さないといけないので、ジョバニのミスでした。あとでチャビに怒られていました。

後半はメッシとイニエスタを最初から投入。得点を目指しますが、エスパニョールはますます守備的になり、選手を自陣深く集中。バルサはゴール前がメッシのドリブルで賑やかになるだけで、やはり決定打がなく、だんだん疲労してきたエスパニョールはファウル連発で防ごうとしますが、バルサもあせりからファウルが多くなり、お互いカード乱舞の泥試合になりました。なんと試合が終わってからチャビとエヴェルトンがレフェリーに文句を言ってカードをもらうというお粗末。13枚くらいでましたかね。

メレンゲの勝利でリーガはほぼ終了。レアル・マドリードおめでとう。いよいよマンUとチャンピオンズリーグの決戦です。

4月24日(木)@カンプノウ
スカパー! ライヴ: 03:30~ ch.184
再放送: 06:15~ 22:00~ ch.182

フジテレビ(地上波)03:38~

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2008年4月21日 (月)

幹細胞のDNA

細胞は増殖しますが、バクテリアと真核生物ではちょっと違う点があります。バクテリアの場合、ともかく自分と同じ細胞を複製すればよいわけですが、真核生物の場合それだけではわけのわからない細胞のかたまりができるだけで、生物の形をつくることができません。生物の形をつくるには骨も筋肉も皮膚も、その他もろもろの多様な細胞が必要です。

そのためには、細胞が分裂したときに親の細胞とは違う子供の細胞が生まれなければいけません。その子供の細胞が骨や筋肉や皮膚になっていくわけです。ただ全ての子供の細胞がそのように分化していいかというと、そうではなくて、親と同じように未分化な細胞もないといけません。例えば皮膚からは毎日垢がでますが、これは細胞の死骸です。ということはそれだけぶんの新しい細胞が補充されているということを意味しています。すなわち、分化した細胞はいずれ垢のようになって死ぬ運命にありますから、細胞を補充するという役割を持つ未分化な細胞がある程度残されていなければ、たちまち皮膚の細胞は枯渇してしまいます。

このような未分化な細胞には幹細胞が含まれています。幹細胞はバクテリアのように自分自身を複製することができると同時に、皮膚になっていずれ垢になって死んでいく細胞をつくることもできます。

Dna_2 昔からこの幹細胞にはオリジナルDNAのセットが含まれているというセオリーがありました。細胞が分裂するときにDNAも複製されるのですが、このときのコピーの作業によって、ゼロックスコピーも何度も繰り返すと画質が劣化するように、DNAもわずかに劣化します。それはコピー機の場合ほど露骨ではありませんが、やはりエラーが発生してわずかな変化が生じることを避けることはできません。

今までのセオリーでは、幹細胞は分裂したときに必ず図1のように黒色のオリジナルDNAセットを持つ子供の細胞をつくり、これによって劣化していないDNAのセットを保存して、一生涯の間狂いのない細胞を生み出すことができることになっていました。Aは自己複製時、Bは分化細胞を生み出す際の細胞分裂を示します。

Dna2_2 しかし Kiel 博士らが造血系の幹細胞について詳しく調べたところ、図2のように幹細胞にも分化する細胞にもDNAはランダムに配分され、幹細胞だけが原本のDNA(黒色)、分化する細胞はコピーのDNA(赤色)という配分(図1B)にはなっていないことが判明しました。これまでのセオリーの根拠となる実験がどうして間違っていたかというと、幹細胞の確定的なマーカーを使って実験をしていなかったことに原因があるとのことです。

そうなると長く生きていれば、幹細胞のDNAも次第に劣化してくるということで、ある意味当然な、しかし残念な結果ではあります。また今回確認されたのは造血系のみということで、皮膚・毛髪の幹細胞などについてもいずれ検討することが必要でしょう。

文献: Haematopoietic stem cells do not asymmetrically segregate chromosomes or retain BrdU. Kiel et al (2007) Nature 449, 238-242

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2008年4月20日 (日)

サラとミーナ28: 段ボール

Photo_2 空の段ボールが出たりすると、ミーナはたちまち中に飛び込んで探索し、とりあえず占拠します。サラはそんなミーナを不思議そうに眺めています。

サラの目は非常に色素がうすいので、フラッシュたくと必ず赤目になってしまいます。肉眼で見ても赤く見えます。

Photo_3

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2008年4月19日 (土)

マンション改修

Work_02建物がすっぽりメッシュで覆われ、騒音と喧噪の日々が始まりました。そうマンションの改修工事です。おかげでスカパー!のアンテナも撤去せざるを得ず、細々と続けてきたバルサレポートもどうなることやら? 有線でなんとかなるかも。それにしてもフジテレビは偉い。地上波でUEFAチャンピオンズリーグの放映をするらしいです。ふう 有難い。

Photo 一戸建てに住んでいる人にはわからないと思いますが、マンション改修は大変です。毎月2万数千円の積立金をとられるのですが、建物によって建設業者が違っているので、ひどいつくりだったものからほぼOKのものまであり、お金の使い道に濃淡ができて議論になってしまいます。

作業員の画像はオカサンタさんのサイトで提供されているものを利用させていただきました。
リンク↓
http://fitmugen1130.web.fc2.com/site/sozai/work/work_02.html

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2008年4月18日 (金)

バルサ: バルセロナ・ダービー

Braugrana リーガエスパニョーラ第33節
WOWOW放映予定

FCバルセロナ vs RCDエスパニョール@カンプノウ
バルセロナダービー

初回:4月20日(日) 早朝4:55~
再放送:4月22日(火)午後5:00~

来週ミッドウィークのマンUとの決戦を控えてのバルセロナ・ダービーで、微妙な感じです。本来ならメンバーを落としたいところなのですが、故障者が多くてもともと落ちているのでどうしようもない感じです。とはいえまあメッシはスタメンじゃ出さないでしょう。ジョバニは私の好きな選手なので、こういう時に暴れて欲しい。

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2008年4月17日 (木)

オペラ座の夜:加藤知子

PhotoPhoto_3すべてオペラの曲をバイオリン用に編曲したという企画作品。「サマータイム」はなかなか編曲も良くて聴かせてくれます。「カルメン幻想曲」はサラサーテが編曲した超絶技巧の曲ですが、技巧に偏ってカルメンの雰囲気が損なわれているところがあるので、いまいち。しかも加藤知子さんの演奏は端正な大和撫子流なので、カルメンのエグさがなく、雰囲気が合ってないなあと思いました。

しかし「私のお父さん」からはバイオリンの深い叙情とエキサイティングな高揚が堪能できました。特にプロコフィエフ3つのオレンジの恋の「行進曲」、ヘンデルの「ラルゴ」、マスネーの「タイスの瞑想曲」には感動しました。このCDは残り少ないらしく、ちなみにアマゾンでは2点売っていて、どちらも¥11,933でした。すごいプレミアです。まあそれだけの価値があるCDでしょう。しかし探せばまだ置いてある店もあり、たとえば Joshin では¥2,752で売っていました。

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2008年4月15日 (火)

サラとミーナ27: サラはテレビが好き

Photo サラがうちに来てから1年と少したちましたが、やっとフレンドリーといってもいいかなという関係になってきました。それでもまだ爪切りなどはできないし、後ろから近づくと反射的に逃げようとしたりします。

ミーナはよくおもちゃで遊びますが、サラはもう完全に卒業した感じで、遊んでいるミーナを不思議な顔で見ていたりします。ただテレビはたまにネコや犬が出演していると、熱心に見ることがあります。

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2008年4月14日 (月)

ヒゲ毛根の断面

Aaa感覚毛すなわち動物のヒゲは特殊な機能を持っています。細かい感覚神経が分布し、まわりは横紋筋で被われていて動かすこともできます。しかしそれ以外にも大きな特徴があります。それは毛根が巨大な血だまり(血洞)に浸されていることです。このおかげで普通の毛より大きく成長することができるのです。図は私が撮影した写真ですが、ラットの感覚毛の断面図です。

毛の本体は毛髄質+毛皮質+キューティクルで、内毛根鞘は将来フケになって捨てられます。外毛根鞘はエレベーターの壁のようなもので、内側で伸びていく毛を保護しています。外毛根鞘のはたらきは壁だけではないのですが、まだ謎の部分の多い組織でもあります。おそらく今流行の万能細胞を多量に含むのではないか・・・という期待もあります。詳しくはまた別の機会に。

外毛根鞘のすぐ外側には基底膜があり、その外側に真皮の細胞が張り付いていて、さらにその外側に内皮細胞(非常に薄い)が張り付いています。その外側が血洞になります。血洞のなかには多くの赤血球が見えます。血洞の外側は毛包カプセルという分厚い組織で被われています。

人間の顔の皮膚に埋め込まれている筋肉は、表情によるコミュニケーションをはかれるよう、他の動物に比べて非常に発達していますが、ヒゲを動かす筋肉だけは退化しています。動物のヒゲのようにセンシティヴで、可動性のヒゲを持つミュータントの人がいると面白いのですが。

電子顕微鏡関係は下記↓

http://www.amazon.com/Hair-Follicle-Differentiation-Electron-Microscope/dp/4431224297/ref=sr_1_3?ie=UTF8&s=books&qid=1251500656&sr=1-3

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2008年4月13日 (日)

バルサ: どん底

Braugrana ボヤンとイニエスタまで故障して、故障者だけで1チームできそうな非常事態のバルサ。それでもつぎつぎ試合はやってきます。ただメッシが復帰したのが唯一の朗報。スタメンは今季初のエスケーロ、エトオ、ジョバニのFW。中盤はグジョンセンとチャビ、底はヤヤ(神経ブロックで椎間板ヘルニアの痛みを抑えて出ているようです)。左アビダル、右ザンブロッタ、CBミリートとプヨールです。

それにしても、レクレのおしりのCMは非常に悪趣味。なんとかなりませんかねえ。

開始早々右サイドのジョバニがふわっとゴール前にあげた球がエトオにぴったり合って、ヘディングで美しいゴール。しかしこのあと事件が起きます。マルコ・ルベンのヘディングをバルデスがぎりぎりで押さえたのですが(ビデオでも球はライン上であることは明確)、なんとこれがゴールになって1:1。痛すぎます。

後半開始早々、またもやエトオが素晴らしいミドルシュートをたたきこんで、これでいけると思いました。ところがレクレの方もまたマルコ・ルベンが技ありのヘディングを決めて同点。バルサもメッシを投入して得点をめざしますが、結局ゴールならず終了。絶望的なエンパテとなりました。

バルサも中盤のプレスがゆるゆるで、レクレとほぼ互角というチーム力まで落ち込んでしまいました。まあ故障者も多く、出ている選手もかなり無理しているという有様では、これも仕方ありません。それでもあのひどいミスジャッジがなければ勝ったゲームなので残念と言うしかありません

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2008年4月12日 (土)

バルサ: レクレとフエラで

Braugrana リーガエスパニョーラ第32節
WOWOW191ch放映予定

レクレアティーボ・ウェルバ vs FCバルセロナ@ヌエボ・コロンビーノ

ライヴ:4月13日(日)  早朝4:55~
再放送:4月14日(月) 午後6:00~

UEFAチャンピオンズリーグ準決勝進出の大仕事を果たし、今週はアンダルシアに遠征です。陥落の危機にあるレクレとの対戦。相手も必死とはいえ、このあたりのチームにはバルサは負けられません。うかうかしているとチャンピオンズリーグ出場資格を失うことにもなりかねません。

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地熱発電のホテル

Plant_yanadunishiyama_01昨日報道ステーションで六ヶ所村の放射性廃棄物処理場の特集をやっていました。大気や海洋に信じられないくらいの放射性物質を放出しているという話にびっくり。ただつっこみは足りなかったかなという感じがしました。あらためてもう少し詳しい内容で取り上げてほしいと思いました。

現在大学や研究施設では放射性廃棄物は非常にきびしく規制されており、ごくわずかなものも外部に漏れないようになっています。しかし六ヶ所村の処理施設で排出している量たるやすごいものなので、研究用のごく低レベルの廃棄物処理に難儀しているのがばかばかしく思えてきます。

エネルギー問題には無知な私ですが、このままプルサーマルなんぞを続けているととんでもない問題がつぎつぎ発生することは予想できます。だいたいアフガニスタンのタリバン兵士がかついでいたロケット砲で攻撃されると、こんなちゃちな武器とたったひとりのテロリストの行為によっても、たちまちプルトニウムが飛散して大災害がおきるじゃありませんか。プルトニウムを保管していることが核開発の疑惑をまねくというのなら、ロシアに保管してもらうというのも緊急の手段として考えられませんかねえ。人のいない土地が結構あると思うのですが。

世の中にはクリーンな地熱発電を使って営業しているホテル(下記)もあるようです。私はこれに期待したいですね。技術開発に国も投資する必要があります。
それにしてもオリックスはすでに地熱発電関係などの部門や新会社を設立して、投資も行っているというのは抜け目ない会社だと思いました。

図はウィキペディアにあった柳津西山地熱発電所の写真。

http://wwwsoc.nii.ac.jp/grsj/gaiyou/hatuden/kirisima.html
霧島国際ホテル

http://wwwsoc.nii.ac.jp/grsj/gaiyou/hatuden/suginoi.html
杉の井ホテル(別府)

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2008年4月11日 (金)

バルサ: CL準決勝に進出

Braugranaカンプノウにシャルケを迎えてのチャンピオンズリーグ準々決勝 2ndレグ。1stレグで1:0で勝っているので、楽な試合です。FWは最近の定番、アンリ、ボヤン、エトオですが、ヘタフェ戦と違ってエトオがセンター、ボヤンが右です。中盤はイニエスタとチャビ、底はヤヤ、左アビダル、右ザンブロッタ、CBはテュラム、プヨールです。

勝たなければいけないシャルケは、やはり前がかりできました。クラニーの飛び込みが一番危ない瞬間でしたが、その他にも守備が甘くてバルデスの活躍でなんとか失点を免れます。一方チャビの1:1のシュートは惜しい!今日はアビダルやテュラムがいつになく好調で、30分くらいからはまあ大丈夫だろうという感じでした。そしてなぜかシャルケは中心選手のコビアシビリを引っ込めるという不思議な采配。

このままブレイクかと思われた43分、ボヤンがセンタリングをあげ、きわどくクリアするこぼれ球をヤヤが蹴りこんでゴール。これが決勝点となりました。後半は全くバルサペースで、途中でボヤンを温存する余裕でした。ジョバニも素晴らしい選手なので、ボヤンを引っ込めたことに対するブーイングはかわいそうです。カンプノウのファンも少しは彼の気持ちを考えたらどうかなと思いました。

金子のバカ解説予想も惨敗に終わり、ざまあみろって感じです。前半はバルサの悪口ばかり、後半はだまりこんで解説者の役割をさっぱり果たしていないというギャラ泥棒もいいところです。

ただバルサが以前のようなワンタッチパスが続く魔術的なスタイルをとれていないことは事実。とりあえずドリブルでいくというスタイルに変貌をとげています。デコとロニーがいないのだから、まあスタイルの変更もしかたないでしょう。アンリはドリブル→切り返す→一人抜く→シュートというのが得意だし、ボヤンもドリブルで抜き去ってセンタリングが基本スタイル。アビダルやヤヤは足下で器用に球をあやつって、相手を交わしながらずるずる進むのが得意。ジョバニはしつこく球をキープして時間を稼ぎつつパスコースをねらうのが持ち味。メッシもドリブルをとったら何が残るかという選手なので、全体的なチームスタイル変更も仕方ないでしょう。

さて次はマンUです。アメリカの大富豪マルコム・グレーザーの金満チームに一泡ふかせてあげましょう。ルーニーやテベスにはファウルを誘う手が有効でしょう。できれば切れさせて退場というのがベスト。

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2008年4月 8日 (火)

エリスロポエチンと毛髪

1エリスロポエチンは赤血球の製造をうながすホルモンで腎臓でつくられます。したがって腎臓の機能が低下するとエリスロポエチンの生産が低下し、貧血になります。現在ではこの種の貧血の治療のため遺伝子工学でつくられたエリスロポエチンが、医薬品として製造・販売されています。

マラソン選手が高地でトレーニングすると、低酸素状態を体が感知してエリスロポエチンを増産し、赤血球をたくさん作ろうとします。こうして血液中の赤血球の数を増やし、そのまま低地におりてきて赤血球が減る前にマラソン大会に出ると、他の人より赤血球の数が多いので酸素供給が楽になり、良い成績が期待できます。まあ一種の合法的なドーピングのようなものです。ただ気をつけないといけないのは、血球が増えるので血液の容量が増えて血圧が上がるという副作用があります。

最近低酸素状態にすると、腎臓だけでなく毛(毛包)でエリスロポエチンがつくられることが分かりました。そればかりか毛はエリスロポエチン受容体もつくることができて、自分自身で増殖の制御ができるようです。放射線治療で頭髪が抜けてしまったようなときに、エリスロポエチン投与が有効かもしれません。将来皮膚に塗布してエリスロポエチン受容体を活性化するような医薬品ができれば、有力な増毛剤になるかもしれません。

私事ですが、昔エリスロポエチンを使って仕事をしていたことがあるので、不思議な縁があるなあと思いました。

文献:Human hair follicles are an extrarenal source and a nonhematopoietic target of erythropoietin
Bodo, E., Kromminga, A., Funk, W., Laugsch, M., Duske, U., Jelkmann, W., Paus, R. 2007 FASEB Journal, 21 (12) pp. 3346-3354.

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バルサ: 涙のエンパテ

BraugranaミッドウィークにシャルケとUEFAチャンピオンズリーグの決戦が待っているので、私が監督なら今回のヘタフェ戦はエトオ、チャビ、ヤヤ、ミリートは休ませたと思いますが、現場のリカーとしてはそれも無理だったのでしょう。FWはアンリ、ボヤン、エトオ、中盤はイニエスタとチャビ、底はヤヤ、左シウビーニョ、右ザンブロッタ、CBはG.ミリートとプヨールです。

エトオは右に張り付いてあまり動かないようにとの指示があったのでしょうか、いつもと違っていました。アンリとボヤンではなかなかワンタッチパスでの攻撃がうまく行かず、シウビーニョも今日は引き気味ということで、イニエスタとチャビはやむなくドリブル突破をめざします。エトオはパサーじゃないのでゲームメイクするのはちょっと無理でしたね。疲労も感じられてドジドジでしたが、ヘタフェもUEFAカップの激戦がこたえていて動きが悪く、ドジ合戦のまま前半終了。

後半はさすがにエトオ、ミリート、ヤヤを引っ込め、ジョバニ、マルケス、グジョンセンを出しますが、ジョバニ、マルケスのシュートがいずれもポストに当たってツキもなし。そのうちお互いにバテバテになって凡戦のまま終了。スタンドでは白いハンカチがひらひらと舞うお粗末でした。結果的に0:0だったので、捨てゲームにしなかったリカーの作戦勝利とも言えますが、チャビとイニエスタは交代できなかったので、シャルケ戦が心配ですねえ。

UEFAチャンピオンズリーグ
準々決勝2nd レグ
FCバルセロナ vs シャルケFC@カンプノウ

スカパー!放映予定
ライヴ 4月9日 (木) 生中継 早朝3:30 Ch.181
再放送(1) 4月10日 (木) 07:15 Ch.182 
再放送(2) 4月10日 (木) 21:00 Ch.182 
再放送(3) 4月11日 (金) 12:00 Ch.182 
再放送(4) 4月12日 (土) 05:00 Ch.181
再放送(5) 4月12日 (土) 21:30 Ch.180

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2008年4月 6日 (日)

東京ドームに出撃

Photo私たちのプロ野球が開幕。これは公然の秘密ですが、最近数年間の東京ドームは3塁側の方がチケットがとりにくい状況です。今回も抽選には落ちて、なんとか確保できたのが41ゲートの天井桟敷。地面より天井に近い座席でした。意外に全体が見渡せて見やすい感じではありました(図1)。

Photo_6 東京ドームはもはや絶好調阪神タイガースのカーサ状態。試合前から盛り上がっています。いよいよスタメンの発表(図2)。ジャイアンツは谷と二岡の名前がありません。これは左の先発岩田にとっては楽です。試合開始をまっているときに同行のY夫人の携帯に「ロナウジーニョ練習で肉離れ 今期絶望」のニュースが・・・。今日は野球に集中と・・・気を取り直して試合開始です。

Photo_3試合は岩田の好投、平野のファインプレー、金本(図3)のライトスタンド・ジャイアンツ応援団ど真ん中を直撃する弾丸ホームラン、などでタイガースの完勝。「阪神タイガースの歌(六甲颪)」を高らかに熱唱し(図4)、気分良く球場を後にしました。

作詞 佐藤惣之助 作曲 古関裕而

阪神タイガースの歌

1.六甲おろしに颯爽と
 蒼天翔ける日輪の
 青春の覇気麗しく
 輝く我が名ぞ阪神タイガース
 オウ オウ オウオウ
 阪神タイガース フレ フレフレフレ

2.闘志溌剌起つや今
 熱血既に敵を衝く
 獣王の意気高らかに
 無敵の我等ぞ阪神タイガース
 オウ オウ オウオウ
 阪神タイガース フレ フレフレフレ

3.鉄腕強打幾千たび
 鍛えてここに甲子園
 勝利に燃ゆる栄冠は
 輝く我等ぞ阪神タイガース
 オウ オウ オウオウ
 阪神タイガース フレ フレフレフレ

びしびし起承転結が決まって気持ちの良い歌詞ですね。今の作詞家では、とてもこうはいかないでしょう。

Photo_4それにしてもジャイアンツはどうしてしまったのでしょうか? まるで金縛りのように打てません。最後はレフトスタンド全員から「がんばれ がんばれ ジャイアンツ」のエールが送られるというびっくりのハプニングもありました。まあこのまま眠ってくれていてもいいんですが・・・。

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2008年4月 5日 (土)

ケラチンの起源

Helicobacter_pylori_diagram 細菌にも骨格があるということは21世紀になってから発見されたことで、それまでは細菌の細胞の中は、プールの中にタンパク質のくっついたDNAがふらふら泳いでいるというイメージでとらえられていました。

2001年になって Jeff Errington 博士は、MreB というアクチンに似た細菌のタンパク質が重合してコイルのような骨格になっていることを示して、みんなをあっと驚かせました。われわれ真核生物の細胞はアクチン系、チューブリン系、ケラチン系の3種類の繊維(洋服の繊維と区別するために線維というふうに記述されることも多い)を作ることが出来て、それらを組み合わせて細胞の形を作っています。実はチューブリン系の FtsZ というタンパク質も細菌はもっていて、これが細胞の周囲を帯状に囲んで、細菌細胞の構造維持に大きな役割をはたしていることも明らかになりました。

そこで残るケラチン系の話なのですが、正しくは中間径繊維といって、数十種類のケラチンやその他様々な関連タンパク質がその形成にかんでいます。皮膚、爪、毛髪などはその主要成分がケラチンですが、そのほかさまざまな体の組織でも関連タンパク質の重合体が細胞の骨格になっています。

最近の研究によると、この種のタンパク質を持つ細菌がいるそうです。それは Caulobacter というグループで、三日月型の構造をしています。このような構造をつくっているのがクレセンチンという細菌の中間径線維構成タンパク質だということがわかってきました。そう、毛や爪の主成分も、歴史をたどれば地球創世期に近いところ、すなわち細菌と真核生物の共通の祖先に起源しているのだと感慨にふけってしまいました。

胃潰瘍の原因で有名なピロリ菌(図、ウィキペディアより)の学名ヘリコバクター・ピロリのヘリコはらせんという意味ですが、この菌のらせん構造も、そうような構造をとる細胞骨格が存在するからだそうです。その成分はまだわかっていないようです。一見体をくねらせて泳いでいるようなイメージですが、実はこの格好は固定されていて、泳ぐためには図にもある毛(鞭毛)を使うようです。

Ausmees, N. et al. “The bacterial cytoskeleton: an intermediate filament-like function in cell shape.” Cell. 2003 12 December;115(6):705-13.

Bacteria's new bones. Nature 451, pp.124-126 (2008)

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2008年4月 4日 (金)

バルサ: ヘタフェ戦放映予定

Braugranaリーガエスパニョーラ第31節
WOWOW191ch放映予定
FCバルセロナ vs ヘタフェCF@カンプノウ

ライヴ:4月7日(月)早朝3:58~
再放送:4月8日(火)午後5:00~

今節は他にもマヨルカ vs レアル・マドリード、セビリア vs ビジャレアル、アトレチコ vs アルメリアなど好カード目白押しで、リーガもいよいよ佳境にはいってきたなという感じです。

バルサはやっとロナウジーニョが練習に参加したそうですが、デコは途中でリタイア。デコは無理に練習に参加していたらしく、やはり医者の言うことは聞かないといけません。すぐにチャンピオンズリーグの試合があるので、ヤヤとエトオは出場させるべきじゃないですね。他にも疲労の感じられる選手は休ませるのが得策です。ジョバニ、グジョンセンあたりの活躍を期待したいところです。

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2008年4月 3日 (木)

サラとミーナ26: 目覚めのとき

Img_1465 朝ベッドで目覚めると、体が端の方に極端に寄っていることに気がつきます。ベッドを占拠しているのはミーナ。なんでやねん。一方サラは棚の上でぐっすり。これがパターン1。パターン2はサラとミーナが入れ替わっている。そしてパターン3は布団の上で2匹がケンカして目が覚める。これが最悪。寝不足のもとです。たまに2匹ともいないパターン4だと、ちImg_1461 ょっと心配になります。

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2008年4月 2日 (水)

バルサ: シャルケに薄氷の勝利

Braugrana守備崩壊で危機的状態のバルサですが、ガブリエル・ミリートが帰ってきました。ドイツに遠征してシャルケとのチャンピオンズリーグ準々決勝1stレグです。ボヤンは17才で左右にアンリ、エトオを従えてのセンターフォワード。すごいものがあります。中盤はイニエスタとチャビ。底はヤヤ。左はアビダル、右ザンブロッタ、CBはミリートとプヨールです。

さすがにブンデスでもトップクラスのチームだけあって肉弾戦だけでなく技術も一流。バルサも慎重なパス回しと早めのクリアで安全策のスタート。そんななかでイニエスタの素晴らしいスルーパスがアンリに通ってシャルケの守備陣を突破し、アンリのシュートをGKがはじくところをもう一度アンリがゴール前に流して、飛び込んだボヤンが押し込みました。これでバルサはひと安心。ますます守備的に慎重なプレイで前半終了。

いつもやっていないやり方で大丈夫かと思いましたが、どんどん攻め込んでくるシャルケに何度も突破されるも、相手のシュートミスで大助かり。これだけ外しまくればシャルケも満足でしょう。マルケス、シウビーニョ、ジョバニをつぎ込んで何とか逃げ切りました。前半はシャルケも意外に紳士的にやっていましたが、後半はかなりあせりもあって暴力的になってきて、イエローカード乱舞の試合になってしまいました。誰も大怪我しなくてよかったというのが本音。フエラで1:0での勝利は大きいです。ツキがありましたねえ。

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マエストロ・デプリースト最後の演奏会

1 マエストロ・デプリーストのお別れ演奏会に行ってきました。3月30日の演奏会を最後に彼は都響の常任指揮者を辞任します。もう72才だし、ハードワークはきついのでしょう。とはいえ、立派な仕事を残された上、のだめカンタービレに登場して人気者になったばかりなのにまことに残念です。

マエストロはフィラデルフィアの出身で、都響にもフィラデルフィアサウンドを植え付けたいと思っていたようです。実際最初のハイドンなどは、なかなかリッチでゴージャスなサウンドでした。ベートーヴェンもすごかったのですが、圧巻はラヴェル。「マ・メール・ロワ」はラヴェルの大傑作です。ピアノ版は子供用に作られた曲だそうですが、管弦楽版は強烈です。特に2曲目の「おやゆび小僧」という曲には、ジャポニスムのエッセンスわび・さびまで感じました。3曲目は中国風のにぎやかな曲。終曲もなかなか盛り上がりました。

「亡き王女のためのパヴァーヌ」はお馴染みのメロディーの美しい曲。そして最後の「ラ・ヴァルス」はラヴェルらしからぬ不気味な狂乱のワルツ。今日は都響もコンマスの矢部さん、山本さんのそろい踏みで、驚異的なアンサンブルと狂熱の盛り上がりでマエストロを歓送しました。こんなものすごいラヴェルは聴いたことがありません。聴衆も最後はオールスタンディングで大喝采でした。この演奏会は必ずCDで出版され、語り継がれることになるでしょう。

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2008年4月 1日 (火)

バルサ: CL準々決勝へ

BraugranaUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝1stレグ
FCシャルケ04 vs FCバルセロナ@アレーナ・アウフシャルケ

ライヴ 4月2日 (水) 早朝3:30 Ch.184

再放送 4月2日 (水) 06:15 Ch.181
再放送 4月2日 (水) 22:00 Ch.184
再放送 4月3日 (木) 09:30 Ch.182
再放送 4月3日 (木) 24:30 Ch.181
再放送 4月4日 (金) 18:30 Ch.181
再放送 4月5日 (土) 09:30 Ch.181
再放送 4月6日 (日) 12:00 Ch.184

シャルケはゲルゼンキルヒェンのチームで、ブンデスで2位、4位、2位ときている、バイエルンミュンヘンに次ぐ強豪チーム。弱かろうという人もいますが、とんでもありません。

シャルケに負ければ監督解任も噂されているようですが、そんな屈辱的な終わり方はして欲しくない。せめて決勝までいって、お疲れ様で歓送したいリカーです。バルサの監督というストレスの大きい仕事はそんなに長くやるものじゃないと思うので、今年はいい潮時とは思いますが、思い出に残る試合を期待します。

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