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2008年2月 5日 (火)

東京文化会館のダブルブッキング

1 図のような奇妙なお知らせが東京文化会館から届きました。もう新聞で報道されていますが、東京文化会館のダブルブッキングで、都響の10月23日の定期公演が中止になったというものです。これは前代未聞です。これが単純なエラーであるわけがありません。

東京文化会館は東京都の上層部との軋轢が昔からあって、三善晃館長が辞職するというような実績があります。現在は(財)東京都歴史文化財団が運営していますが、この財団は東京都関係者と民間有識者が理事になっていて、理事長は日テレ・読売新聞の有名な氏家氏で、まあ石原都知事とはツーカーなのでしょう。

今回は先に都響が23日を押さえていたのに、あとでウィーン国立歌劇場が割り込んできて都響をはじき出したというもので、とんでもないことです。書面には「(都響の)10月23日の定期演奏会をやむを得ず中止することにしました」とありますが、やむを得ず中止するのはウィーン国立歌劇場公演の方でしょう。そもそも設立当時からオペラ、バレエ、オーケストラの公演のためにつくられた施設なので、他からの情報では舞台装置の撤去がどうのこうの言っているなんて素人じゃあるまいし、何をごちゃごちゃ言っているのかとあきれてしまいます。

そもそもウィーン国立歌劇場の公演ともなれば3-4年前から万全の準備を進めるのが当たり前なのですから、今回のようなことはおこるはずがないのです。トップのほうでポンポンと事を決めて、都響なんてゴミみたいに考えている都上層部の考え方がはっきりと露見しました。

それでも謝るのなら(お詫びと銘打っているわりには、謝っているとも思えないような訳のわからない文章で、最低の日本語)、ちゃんと責任者の名前を出して謝るのが筋でしょう。館長か理事長の名前が出ていないのは不可解です。ウィーン国立歌劇場の小澤征爾氏も、この件についてはおそらく配慮がたりなかったと思われ、全く責任がないとは言えないのではないでしょうか。

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