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2008年1月24日 (木)

永遠の満員電車と渋滞道路

私が学生だった頃、勤め始めた頃、満員電車に揺られながら「このまま日本が発展していけば、いつかみんなが座席に座って通勤できる日が来るのだろう。それは10年後か20年後か」などと考えていました。それから何十年か経過してどうなったかというと、ちっとも改善はみられません。いい年をしたおじさん達が、座席を争って狂奔する様は眼を覆いたくなります。一瞬後れをとり、おじさんの膝に腰掛けてしまったOL、その逆で下敷きになったOLが悲鳴を上げるなどのシーンも何度か目撃しました。

この状況の改善を約束するとマニフェストに書いて立候補する候補がいたら、一票入れたいと思います。アメリカ合衆国をみてみると、大企業の本社がみんなニューヨークにあるわけじゃありません。たとえばアマゾンはシアトル、マイクロソフトはレドモンド、アップルはクパチーノ、GMはデトロイト、USスチールはピッツバーグ、インテルはサンタクララ、ボーイングはシカゴといった具合です。

日本の政権はどれもこれも大企業の地方分散に成功するどころか、どんどん東京に集まるばかりの状況を放置するだけでした。経済原理なんだから文句あるか、自然に任せればいいじゃないかというのがおおかたの意見かも知れません。しかしそれでは東京はいつまでたってもすし詰め電車で道路は大渋滞、地方都市は没落の一途をたどるしかありません。それでいいのでしょうか? 会社を地方に分散すれば、東京が何千億も出して地方の面倒をみたり、国が多額の補助金を出したりする必要もないでしょう。政治の力で大企業の本社だけでも地方に誘導すべきでしょう。

本当に日本の政治家は何考えているのでしょうか。いやいやひょっとすると社畜なんだから、その程度のことで文句を言うなとでもいうのでしょうか?そうでないならば、道路特定財源の一部を廃止して、本社移転の費用を補助してあげるとか、もっといろいろ知恵をしぼれと言いたいです。まずは国会と官庁を熱海か筑波に移してみようじゃないですか。ホワイトハウスだってニューヨークにある訳じゃありません。絶対にやっていけると思います。

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