「素描 デッサン」 by 裕木奈江
実にいい感じのジャケットです。シャンソンを意識したアルバムですが、パリというより仏領だった東南アジアのリゾートという感じです。廃盤でしょうが入手は容易です。運が良ければ1円で手に入るかも。
ウィキペディアの「フランソワーズ・アルディ」の項目を見ると ・・・日本でも松任谷由実の「私のフランソワーズ」はアルディを歌ったものであり、西島三重子はアルディを史上もっとも偉大な歌手と言っている・・・ などと解説がありますが、裕木奈江は、そのフランソワーズ・アルディのヒット曲(3もう森へなんか行かない,6愛が聞こえる)に自分で訳詞をつけて、臆することなく完全に自分流に歌っています。アルディのヒット曲だっただなんて微塵も感じさせません。
アルバムの名前は「素描 デッサン」で、中身は上記の他 Mario Santangeli の曲に自分で詞をつけて歌っている曲が3曲(1,2,5)、パトリシア・カースのJOJOに自らの訳詞をつけて歌っている4で構成されています。ビートに乗って気分良く歌うというのではなく、あくまでも女優として語りかけるように、ゆったりと自分の世界に歌をひきずりこんでいく芸風です。私はフランソワーズ・アルディの世界よりも、裕木奈江の世界に浸っていたいと思いますね。
1.MEMORY モーリシャスの思い出 オリジナルですがなかなかしっとりしたいい曲です
2.時を旅して SAD WALTZ 男性(不明 顔写真あり)とデュエットしているワルツ
3.もう森へなんか行かない シャンソンのスタンダードナンバーですが奈江の世界
4.雨 JOJO ああ あの曲かと思い出しますが奈江の世界
5.スーツケース 一番暗い雰囲気の曲
6.愛が聞こえる 大ヒット曲のカバーですが、完全完璧に奈江の世界
参照: http://homepage3.nifty.com/junneko/nae/alvi
「素描 デッサン」 裕木奈江、SONY SRCL2935 (1994.7.1 発売)
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