坂井泉水さんを偲ぶ
今年の5月に坂井泉水さんが亡くなってから、もう3ヶ月になります。音楽葬に参列したファンの数が、あの社会現象にもなった尾崎豊を上回ったということが、いかに彼女が多くの人に愛されていたかということを証明しました。葬式で何人の人が泣いてくれるかというのが、その人の価値なのかもしれません。
追悼盤も発売され、追悼コンサートも企画されているようです。しかしここでは、特殊なCDを紹介しようと思います。タイトルの「バルビエ」は20世紀初頭に活躍したコマーシャルアートの草分けの人の名にちなんだものだそうです。CDのイラストはそのバルビエの作品です。
坂井泉水は相川七瀬のように織田哲郎が一人で囲い込んで育てたのではなく、彼女のZARDというユニットにはもうひとり、栗林誠一郎が深く関わっています。この写真のCDは栗林氏を中心としたユニットがZARDに提供した曲をセルフカバーしたものです。聴いてみれば、どの曲も、あああの曲だこの曲だとすぐ思い出すヒット曲ばかりです。坂井さんもコーラスで参加しています。作詞はもちろん坂井さんの作品です。
このCDにはいくつか仕掛けがあって、ひとつは1,10以外のすべての曲が英語訳詞で歌われているということです。もうひとつはバスドラム大活躍のスペシャルエディション-力強い編曲で女性的なトーンの栗林さんのボーカルをバックアップしているのが、なかなかZARDとはまたひと味違った味わいで、実に爽快な感じです。織田哲郎がZARDのカバーやるのはおかしな感じになると思いますが、栗林誠一郎だとあまり違和感がないのは、やっぱり彼の特殊な声のせいでしょう。
CD:「Barbier first」 by バルビエ JBCJ-1012 B-Gram Records
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コメント
織田さんが去年melodiesというアルバムを出してその中で負けないでとこの愛に泳ぎ疲れてもを歌っていますがなかなかいいですよ~。この愛に泳ぎ疲れてもは小松亮太さんのバンドネオンをフィーチャーして、タンゴというかあやしくて素敵です。
投稿: いすず | 2007年8月26日 (日) 21:01
>いすずさん 織田さんのセルフカバーはまだ聴いてませんでした。情報有難うございます。ちょっと想像しにくいんですが、やればできるんですね。
投稿: monchan | 2007年8月26日 (日) 21:33
はじめまして、私もこのCD持ってます。
坂井さんと栗林さんの声はよく合っていて、聴いていて気持ち良いですね。
二人のハモリも綺麗ですし。
栗林さんは、ZARDに曲提供だけではなく、コーラスでもよく参加
していましたね。
「サヨナラは今もこの胸に居ます」のサビで二人の声が重なるところがとても好きです。
投稿: 風 | 2007年8月27日 (月) 00:32
>風さん コメント有難うございます。栗林さんの声ってコーラス向きなのかも知れませんね。
投稿: monchan | 2007年8月27日 (月) 10:04