ウィザードリー8
ほんの二十数年前まで英文の原稿はみんなタイプライターで打っていました。タイプミスするとネトネトした白い液体をハケで塗って、その上から打ち直しです。その時代、米国のスティーヴ・ウォズニアックが設計したアップルIIは、はじめてパソコンとして成功を収め、1981年には10万台まで普及しました。初代のウィザードリーはこのパソコン用に、米国の SIRTECH によって開発されたゲームです。その後この初代のシナリオはIBM-PC、マック、PC-9801、ファミコン、プレステ、セガサターン、スーファミ、ゲームボーイなどに移植されました。
人気があったので次々と続編が開発され、現在までにシナリオ8までが出版されています。 私はこのウィザードリーシリーズ以外のゲームは、ここ20年くらいほとんどプレイしたことがありません。5まではおなじみワイヤーフレームのダンジョンものでしたが、6 (Bane of the cosmic forge=禁断の魔筆)からは野外のシーンもできて、ダンジョンもきれいなグラフィックで書き込まれ、立派な3Dゲームに生まれかわりました。シナリオもなかなか凝っていてしかも難解でなく、楽しくプレイさせてもらいました。特に三途の川の渡し守のようなカロンが登場する場面などは非常にいい雰囲気で、他の子供用のゲームとはひと味違うところをみせてくれました。
三途の川という言葉が出ましたが、このゲームは一種の米国におけるジャポニスムで、キャラクターの職業も Samurai や Ninja などがあり、登場するアイテムにもムラマサなど和風のものがあります。一番最近の作品は2001年に登場したウィザードリー8です。この作品の面白さは破格で、エンディングまで行った後も、何度でもやりなおしたくなるのが不思議です。これは私だけではなく、いろいろなサイトでやった人の意見をみると、同様な記載がよくみられます。仲間のキャラやノンプレーヤーキャラクターがよくしゃべって性格も面白く、本当に旅をしているような感覚になるのがいいのでしょうか?
制作の途中で米国のSIRTECH社が倒産し、カナダの関連会社が引き継いでなんとか完成したといういわくつきで、PC版以外は発売されていません。ヤフーオークションやアマゾンにはたいてい出ていますが、¥15,000から¥30,000円という高値で取引されているので、アマゾンインターナショナルで米国の業者から買った方が断然安いです。国外にも送ってくれる店があります。攻略本も売っています。これも日本のオークションで買うと非常に高価なので、米国からのとりよせがおすすめです。キャラクターのおしゃべりは英語ですが、活字も表示されますし、ゲームの進行に関係のあるものは自動的にノートに記述されます。XP対応版の場合、VISTAでもプレイできるようです(最後まではやってないので保証はできませんが)。日本語版はローカスという会社が出していましたが、これもおしゃべりは英語でした。
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