麻生圭子と飼い猫ポルクの物語2
ヒマラヤンのポルクに鬱状態から救われた麻生圭子ですが、その間彼女にとってポルクはセラピストであり、神様のような存在だったわけです。それは彼女が真剣に猫と向き合って観察していたからに他なりません。その様子は「ネコが元気をつれてくる」に詳しく書いてあります。そしてその本で「半ば、いやほどんどもう結婚はあきらめている私。ふん、猫がいればいいもんねー」などとのたまっていた人が、5年後には「ネコが結婚をつれてくる」という本を出版しちゃうとは!
ネコが結婚をつれてきたのは本当らしくて、話せば長いことながら・・・旦那さんのお友達の元カノが神戸で阪神淡路大震災にあって、別れた女とはいえ心配になって、そのお友達が救助に行ったらしいのです。そこでネコがいたら大変だろうということで、元カノの家からネコを連れて帰ったのです。ところが自分は寮に住んでいて飼えなかったので、友人である旦那さんにおはちがまわってきたのです。しかし旦那さんの方はネコの飼い方がわからなくて、知人だった麻生圭子さんに一から十まで聞くはめになったわけです。
そしてそうこうしているうちに親しくなってしまい、麻生さんは11才年下の素敵な旦那様をゲットしたというわけです。そして彼女と旦那様とポルクの3人暮らしがはじまりました。あとは旦那様とポルクの自慢話で本が一冊書き上がりました。チャンチャン。いやいやこの本にもネコvs人間の関係の機微がいろいろ、いつものリズミカルでクールな文体で書かれていて、あっという間に読めてしまいます。あと三好さんのイラストもかわいい。
麻生さんの結論「元気がなくなった心をネコは癒してくれます。癒されると、人の好みというのは変わります。求めるしあわせのカタチが変わるんですね」
麻生圭子著 「ネコが結婚をつれてくる」 大和出版(1999)
麻生さんのサイト http://www.keiko-aso.com/
PS 旦那様のお友達と元カノも、震災とネコが縁で焼けぼっくいに火がついて、よりがもどり、結婚なさったそうです。
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