相馬裕子のイヴ
去年の「アダム」と対をなす、相馬裕子のアコースティック・ピーシズ「イヴ」が発売されました。「アダム」はギターベースの作品集で、前に記事にしましたが、聴き始めるとすぐに別の世界に連れて行ってくれるような素晴らしいアレンジと歌で、大変感動しました。
「イヴ」はピアノベースということで、またひと味違った音楽が楽しめるだろうと思い、早速聴いてみました。ちょっと意外だったのは、最初の曲が「永遠を探しに」という元気のいいポップスなので、はてどうするのだろうと思いましたが、結構E-ギターっぽい音やパーカッションもとりいれて、それらしくはじまりました。純粋にピアノだけの伴奏だと、よほどうまくアレンジされてないと、もともとピアノ1本の伴奏を前提に書かれた曲ではないので、学校の先生とのおさらい会みたいになってまずいのではないかと思いましたが、とりあえず一安心です。
しかし聴き進むと、ピアノ1本というのにこだわったものも多くて、中にはこれはちょっと・・・というものもありました。いしいめぐみさんの作品などは、ピアノのシンプルなサウンドに合っていると思いました。音数が少ない方がいいですね。米村裕美さんの「空と海の出逢う場所」はすごい名曲だし、安藤富貴さんの歌詞も大好きなので、別アレンジで聴けるだけでも大歓迎です。斉藤英夫さんの曲は良い曲ですが、どうしても森高千里を思い出してしまいます。
全体にピアノのアレンジがいまいちという感じは残りました。もうすこし音数を減らしてシンセでバックアップするとか、またはおしゃれ度を上げるかという手があったと思います。
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