竹内まりやの「Denim」
竹内まりやの「素敵なヒットソングズ」という歌があります。 そのヒットソングズというのは歌詞に出てきて、Hey hey Paula; Lonely soldier boy; Kissin' on the phone; Navy blue; Love me tender; Happy birthday sweet sixteen; Be my baby; Johny Angel なんですが、みんな私が子供の頃に夢中で聴いていた歌で、ほとんど竹内まりやと同じ音楽経験をしていたんだなあと驚いたものです。
当時ラジオ神戸(今のラジオ関西)では日本で初めてのベストテン番組をやっていて、毎週学校の子供達のグループで、来週のトップはなんだろうと当てっこに血道を上げていました。最近発売のトヨタプレミオのCMにも、この頃のヒット曲のひとつブルーベルベットが使われています(熟年の金持ちねらいがみえみえで、うっとおしい感じもしますが)。「素敵なヒットソングズ」の中に、ビートルズやローリングストーンズがはいっていないのがミソ。彼らの歌にはみんな少し引きましたね(嫌いという訳ではありませんでしたが)。
竹内まりやのニューアルバム「Denim」にも、この種の音楽のスピリットが色濃く反映されています。しかしこのアルバムにはもう一つ、人の死と老化という重いテーマが流れています。おそらく彼女も50を過ぎて、老いや死をよく考えるようになり、そういう自分を自然体で音楽の中に表現したいと考えたのでしょう。しかし聴く方としては、これには賛否両論でしょう。
私は否の方で、竹内まりやのそういう重いテーマの音楽は聴きたくないなと強く思います。しかしそれにもかかわらずです。さすがに天才が6年もかけて熟成したアルバムだけあって、完成度も半端じゃありません。山下達郎のサポートも万全。問答無用に乗せられてしまいます。特に「シンクロニシティー」という曲にははまりました。この曲は単純なラヴソングで、まりやの言うデニム(時がたつにつれて味わいが出てくる)とは無関係だと思いますけどね。偶然相方と同じ事をしているというのは、ちょっとわくわくして楽しい経験ですね。
そういえば、東山湖にもこのブログのテンプレートと同じマロという仔猫がいましたね。もうどこかにもらわれて行ったみたいですが。
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