岩合さんの「ネコを撮る」
「ネコを撮る」という岩合光昭さんの本を読みました。写真家の写真をここに出すわけにはいかないので、かわりにうちのサラにモデルになってもらいました。これからネコの写真を撮ってみようと思う人には有用な本だと思います。技術というより、もっと基本的な心構えみたいなものがメインですが。
もちろんネコの写真の撮り方についての本なのですが、著者の写真をみるだけでもさすがに面白いです。一番好きなのは、1ページ目の富士山をバックに撮った茶畑のネコですね。最後の202ページのネコも、多分メスだと思いますが、ネコらしい不思議なやわらかさがなごみます。188ページのライオンのやさしい顔の写真もいいですね。
ライオンの母親は子供を叱るが、チータの母親は決して子供を叱らないというのは、さすがに永年サバンナで写真を撮っている著者の観察で、興味深いと思いました。熊猫と書くからといって、パンダの写真まで出ているのはどうかと思いますが。
結局著者のような名人でも、ストリートネコ(フリーネコ)の写真を撮りに数日の旅行に出て、2-3回しかこれといったシャッターチャンスがないということで、まず素人が面白い写真を撮るのは厳しいなと思いました。
オスの方が、メスに比べてテリトリー意識は少ないというのは私も昔から感じていました。オスはかなり行動範囲広いですからね。オスの方が写真は撮りやすいと思います。ネコは哺乳動物の完成型という感じがします。ヒトは一種の奇形ですね。
岩合光昭著 「ネコを撮る」 2007年 朝日新書
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