スカボロー・フェア
弥勒さん(プラザでリンク)がサイモンとガーファンクルの「スカボロー・フェア」をネタにしていたので、私も少し調べてみました。これはもともと英国の民謡で、イギリスの民謡歌手マーチン・カーシーのアレンジした「スカボロー・フェア」を、サイモンとガーファンクルが自分たちのヒット曲にしたという由来らしいです。
縫い目のない服をつくれとか、海と浜辺の間の1エーカーの土地で耕作しろとか、無理難題が並べられる不可解な歌詞なのですが、ウィキペディアを見るとこの歌にはデュエット版があって、その最後には 「できないと言うのなら、私はこう答える、ああ、せめてやってみると知らせてくれ、でなければあなたは決して恋人ではない」 というオチがあるみたいです。なんとなく聴いていたのですが、みろくはんのお蔭で勉強してしまいました。
あとパセリ・セージ・ローズマリー&タイムという呪文のような歌詞ですが、サイモンとガーファンクルは多分最後のタイムが意味する 「タイムは度胸の象徴であり、歌が書かれた時代、騎士達は戦いに赴く際に楯にタイムの像を付けた」 にヒントを得て、出征のため恋人に会えない兵士が奇跡を願う歌(もう忘れられた理由のために、将軍は兵士に戦えと命じる などという歌詞が挿入されています)に改変したのではないでしょうか。
それにしても彼らが歌うパセリ・セージ・ローズマリー&タイムというフレーズは美しいですね。メッセージソングであっても、あくまでメッセージはバックグラウンドに埋め込んで、メロディやハーモニーの美しさを重視するところがサイモンとガーファンクルの真骨頂です。
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参照
歌詞 | 訳 |
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BOTH Are you going to Scarborough Fair? MAN Tell her to make me a cambric shirt, Tell her to wash it in yonder dry well, Tell her to dry it on yonder thorn, Ask her to do me this courtesy, BOTH Have you been to Scarborough Fair? WOMAN Ask him to find me an acre of land, Ask him to plough it with a sheep's horn, Ask him to reap it with a sickle of leather, When he has done and finished his work, BOTH If you say that you can't, then I shall reply, |
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コメント
トラックバック、どうもありがとうございました。
パセリ・セージ・ローズマリー&タイムのところはほんときれいにノってますよね。
まさか、ハーブを羅列してたとは思いませんでしたが。。。(笑)
ギターの音色とともに、あの美しいハーモニーがよみがえってきます。
投稿: みろく | 2006年11月 8日 (水) 00:45
このような辺境の地まで、芸能人の方においでいただくとは感激です。サイモンとガーファンクルは結構学生時代に聴いてました。水曜の朝午前3時なんて曲もありましたね。
投稿: monchan | 2006年11月 8日 (水) 19:18