カテゴリー「音楽(music)」の記事

2017年3月22日 (水)

大野-都響:ブラームス交響曲第4番@東京文化会館2017年3月21日

Imga_2雨の東京文化会館へ。ここは傘をさして歩く距離が非常に短いので助かります。それにしてもほとんど好天だった3月のこの悪天候の日にコンサートとは、大野か矢部の行いがよほど悪かったに違いない。

本日のコンマスは矢部ちゃん、サイドは山本さん。指揮は音楽監督の大野さんです。ソリストはルガンスキーさんの予定だったのが病欠で、ヴラダーさんに交代。平日夜の演奏会にしては異常にお客が詰めかけ、ほぼ満席の大盛況です。

ブラームスのピアノ協奏曲第1番はかなりおどろおどろしくはじまるというイメージがあったのですが↓↓↓
ミュンヘン・フィル(指揮 チェリビダッケ)
https://www.youtube.com/watch?v=KE93NdTBBvc

大野・都響は清々しく小綺麗なスタート。これはちょっとした驚きでした。ヴラダーさんの演奏もスーッと一体感を持った感じではじまりました。ヴラダーさんの演奏を聴いていて、これは大野・都響が彼の趣味・演奏スタイルに合わせたに違いないと思いました。

満場の拍手に答えて、ヴラダーさんはソリストアンコールでリスト:コンソレーション第3番 変ニ長調を演奏してくれました。これがまた絶品。

Imgb休憩後はブラームス交響曲第4番。第1楽章ではフレージングがいちいち作為的に感じられて、これは相性悪いなと思ったのですが、第2楽章からはそれがなくなって指揮者のタクトに乗っていけました。

昔はこの曲は寂寥枯淡のシンフォニーというイメージだったのですが、ここ10年くらいそんな演奏を聴いたことがありません。今日の都響も休憩前の協奏曲の高雅な雰囲気から一転して、肉食系の強烈な演奏で聴衆を圧倒してくれました。

終演後には、本日の演奏会をもって都響を卒業するヴァイオリン奏者の小池賢治さんとヴィオラ奏者の渡辺眞さんへ花束贈呈がありましたが、小池さんの花束がまず矢部ちゃんに渡されたので、「矢部退団か!」と勘違いして腰が抜けそうになりました。矢部経由で小池さんに手渡されてやれやれ。退団する彼らにとっても、今日の素晴らしい演奏会はよい思い出になったのではないでしょうか。

マキロンのハイヒールは似合ってないと思います。スカート着用ならまだしもね。今日は1人だけ逆ストロークなどもあって目立ってました。

ヴラダーさんの若かりし頃の演奏
https://www.youtube.com/watch?v=D8AaEE7hkLQ







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2017年3月 5日 (日)

井上-都響 ドヴォルザーク交響曲第8番他@八王子オリンパスホール2017年3月5日

Imga八王子へは2時間30分はかかるので、ロングトリップです。それでも行ってみようと思わせるメンツと曲目でした。駅前のオリンパスホールは素晴らしいホールでした。特に2Fのデザインが落ち着いて聴ける感じで気に入りました。ステージも広い印象があり、フルオーケストラも余裕を持って展開できます。立ち席があるというのもめずらしい。

ただ信じられない問題がひとつありました。2F・3Fへの階段があり得ないくらい狭く、ひょっとすると、もともとエスカにするはずのところが、何らかの事情で階段にかわったのではないかと思いました。

それが1ヵ所だけですから、終演後もいったん全員止めて、少しずつ誘導するというとんでもない状況になります。火でも出てパニックになったらどうなってしまうのでしょうか? 誰が設計したのか知りませんが、これは欠陥建築物です。

ホールに入る前にそば屋で昼食をとりました。案内された席について、ふとふりかえるとそこに本日のマエストロ井上さんが座っておられました。例によってオーラを噴出しつつ、フラフラと出て行かれました。コンマスは山本さん。サイドはマキロン。客席は80%くらいの入りでしょうか。

演奏はやはり、はるばるやってきた甲斐がありましたね。最初の「中央アジアの草原にて」から、壮大なスケールのスペクタクルで圧倒されました。南方さんのイングリッシュホルンの茫漠たる響きが良い雰囲気を醸し出します。柳原やサトー氏も良い味出してました。

2曲目はラフマニノフのコンチェルト。超人横山のピアノは京懐石の味わいで、都響もすごいコンセントレーションでサポートしていました。やまない拍手とマエストロの指示に従って、ソリストアンコールもやってくれました。曲目は横山幸雄:オマージュ・ア・ラフマニノフ ~ヴォカリーズ~ でした。これ名曲だと思います。

休憩後のドヴォルザーク交響曲第8番は井上・都響の本領発揮で、ボヘミアの美しい台地と民俗を沸々と想像させてくれました。管も弦も実にニュアンス豊かな演奏で堪能させてくれました。日本人には茶目っ気出すとかえってしらける感じの人が多いのですが、井上さんは板についていて、これは指揮者として圧倒的に有利です。独特の指揮スタイルがはまっていますね。

横山幸雄

https://www.youtube.com/watch?v=lI0grn8uaE0

https://www.youtube.com/watch?v=W9gu5YuQqbw

井上道義

https://www.youtube.com/watch?v=yEnak1NCsbg

https://www.youtube.com/watch?v=D4lEJQGQ8oI

マエストロ井上のお言葉

人は良く言う「なんだか時の過ぎるのが早くって・・・あらまあ、さっきお正月だと思ったらもう桃の節句・・・嫌だわ、年取るのも無理がないわね」
みたいな会話にはいつも賛同しないで嫌われる。
 
「そりゃ、楽しい事をやってないからなんじゃないの?生き甲斐のある時間を過ごしていないんじゃないの?」
とか言う俺だ。ひひひ。
 
特に俺は夜には必ず夢を見るんで、1日が何だか2倍ぐらい長く感じるイカレポンチだ。
 

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2017年2月26日 (日)

ルスティオーニ-都響 ベルリオーズ「幻想交響曲」など@東京芸術劇場2017年2月26日

Imga都響のC定期で、池袋の東京芸術劇場に行ってきました。チケットはまたもや完売。ときにチケット完売でも空席が目立つこともあるのですが、今日は正真正銘ぎっしりの盛況です。ステージに久しぶりに銀色のパイプオルガンが露出していてゴージャスです。

お目当ては指揮者のダニエレ・ルスティオーニでしょうか? 今シーズンからリヨン歌劇場首席指揮者に就任するそうです。コンマスは矢部ちゃん、サイドはゆづき。多数のビデオカメラが配置されていて、DVDを出版する予定があるのでしょうか?

曲目も多分都響向きで、まれにみる快演でした。全曲ぞくぞくする驚異的なアンサンブルで、ソロも素晴らしい! ルスティオーニは非常に派手なアクションなのですが、決して音楽が下品にならないところがさすがです。さらに繊細で丁寧な感じがしました。

私的にはイングリッシュホルンの音色が好きなので、「幻想交響曲」の第3楽章がききものでした。南方さんの演奏は、いつもながら情感豊かで感動しました。鷹栖さんやサトーさんのソロもニュアンスたっぷり。ティンパニ2台を4人で演奏するというのも迫力ありました。チューバが2本も珍しい景色です。

演奏終了後、ルスティオーニがオルガン奏者を忘れていたようで、いったん引っ込んだ後出てきてスタンディングさせてました(笑)。西川さんが引っ込んだまま出てこなかったのはなぜでしょう? あと舞台裏のオーボエ奏者は大植さんだったのでしょうか?

魔法使いの弟子
https://www.youtube.com/watch?v=vagV1iDpfSQ

ローマの噴水
https://www.youtube.com/watch?v=vkp_GpVUvvY

幻想交響曲 Op. 14 第3楽章 野の風景
https://www.youtube.com/watch?v=Qm1t5Q3RdIo

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2017年2月23日 (木)

井上道義-大阪フィル@東京芸術劇場2017年2月22日

Imgosaka生まれて初めての大阪フィル。曲目はショスタコーヴィチの交響曲11番と12番を一夜でという超ヘビイなものでした。指揮は井上道義さん。コンマスは崔文洙さん。

パンフレットに出演者の名前がエキストラも含めて、すべて記載してあるのは感心しました。楽団の運営がきちんとされていることを想像します。

チケット完売で東京芸術劇場大ホールは異様な熱気です。交響曲第11番は非常にわかりやすい音楽で、第5番や第8番と共にショスタコーヴィチの傑作交響曲だと思います。

もう大阪で同じプログラムを2回やってきたそうなので、演奏は特に弦がアンサンブルもきちんとしていて、Vnなどほとんど女性ばかりなのに心地よい重量感がありました。打楽器の方々の奮闘も素晴らしいと思いました。

☆ 引用されている音楽

夜は暗い
https://www.youtube.com/watch?v=E5tdvbRtSgY

同士は斃れぬ
https://www.youtube.com/watch?v=fa6BswG-dU8

(41分30秒あたりから)
https://www.youtube.com/watch?v=g9lo9ZDYuDU

おお皇帝 吾等が父よ
https://www.youtube.com/watch?v=JR-nG_ecsZo

ワルシャワ労働者の歌
https://www.youtube.com/watch?v=qtslGbYKMoQ

☆ 第2楽章

https://www.youtube.com/watch?v=JycVywv5myU

https://www.youtube.com/watch?v=4Pudaf862qM

https://www.youtube.com/watch?v=S-dpVISqPy4

11番を聴き終わった段階でもう完全に満腹となり、すき焼きの後にとんかつは勘弁してほしいという気分でした。というわけで交響曲12番は、演奏は11番より更に素晴らしかったのですが、私自身のメンタルがついていけず残念。1905年の後が1917年という歴史的経緯はわかるのですが、11番の続きが12番というわけじゃなく、全然別物ですから。

やっぱり11番・12番は後半にとっておいて、前半はもうすこし軽いプログラムにして欲しいと思いました。うがった見方をすると、不透明な理由で大フィル解任が決まった井上さんが、自分は健康上の問題などなく非常に元気なので「誰か音楽監督に雇って頂戴」というアピールのために、このようなヘビイなプログラムになったのかなとも思いました。

http://www.shikoku-np.co.jp/national/culture_entertainment/20161128000407

マエストロ井上は、ショスタコーヴィチ交響曲全集を出版なさっています。

こちら

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2017年2月18日 (土)

ジョルジュ・プレートル 逝去

Candle_3愛すべき爺さん、マエストロ:ジョルジュ・プレートルが1月4日に逝去されました。

私は新聞では見つけられず、アリアCDのお知らせで初めて知ったのは不覚でした。

指揮する姿を見ているだけで感動する指揮者というのは希有です。晩年にはただじっと演奏するオケメンをみつめて、眼で指揮するというような場面も多かったようです。

ご冥福をお祈りします。

cf.

ラデツキー行進曲(ヨハン・シュトラウス) ウィーン・フィル
https://www.youtube.com/watch?v=6o7dmM3YNN8

ボレロ(モーリス・ラヴェル) RAI国立交響楽団
https://www.youtube.com/watch?v=V9SFKV_hzZk

タンホイザー序曲(リヒャルト・ワーグナー) フェニーチェ歌劇場管弦楽団
https://www.youtube.com/watch?v=VeMedSZLFEk

ウィリアム・テル序曲(ジョアキーノ・ロッシーニ) フェニーチェ歌劇場管弦楽団
https://www.youtube.com/watch?v=8QEE_nbii3c

ローマの松(オットリーノ・レスピーギ) シュツットガルト放送交響楽団
https://www.youtube.com/watch?v=3ViYlBjamE0

交響曲第7番(ルートウィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン)ウィーン交響楽団
https://www.youtube.com/watch?v=fonK1UEdC1s

ルポルタージュ
https://www.youtube.com/watch?v=aPHPmX0UxUs

ドキュメンタリー
https://www.youtube.com/watch?v=kUAtZjYn5Eg








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2017年1月30日 (月)

JPOP名曲徒然草176: 「銀座カンカン娘」 by 蜜

A0002_006068「蜜」 は2011年デビューのボーカルユニット(木村ウニ&橋詰遼)ですが、何と先週無期限休業宣言をしました(1)。パフォーマンスは素晴らしかったのですが、いかんせんオリジナル曲がねえ・・・。

「銀座カンカン娘」は私も知らない時代のヒット曲。カンカン娘は当時のパンパンガールにひっかけて、これを批判する言葉だったようです。

おそらく佐伯孝夫は、歌詞にさすがにパンパンガールを使うことはできないということで、この言葉を使ったのでしょう。しかし「指をさされて」という歌詞があることから(http://www.uta-net.com/song/42622/)、米軍人相手の売春婦の歌であることは明らかです。

このような歌がヒットする当時の日本は、懐寂しくても世相は明るくて解放的だったのでしょう。4番にはカルピスという商品名がでてきますが、誰も気にしなかったのでしょう。現在では「カルピス」がでてくる4番や、「指をさされて」の3番を省略することが多いようですが、どちらの時代がよかったのでしょうか?

カルピスは何と1919年発売だそうで、もうすぐ100年ですね。驚きです。ウィキペディアによると製造・発売したのは坊さんで、カルピスはサンスクリット語。最終的に、山田耕筰が決めたそうです。

蜜は休業ですが、メンバーのブログやツイッターはしばらく生きているのではないでしょうか(2,3)。

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(蜜) 銀座カンカン娘 作詞:佐伯孝夫 作曲:服部良一
https://www.youtube.com/watch?v=6hgUGbZpwEI

original (高峯秀子)
https://www.youtube.com/watch?v=ZVYpdBcso3A

森山愛子(3番を省略している)
https://www.youtube.com/watch?v=LFn_g71AQnQ

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(蜜)Summer Vacation
https://www.youtube.com/watch?v=mSg2UUXZsWk

original (村田和人・竹内まりや)
https://www.youtube.com/watch?v=UoR4szDENDI
https://www.youtube.com/watch?v=EWxSe2y8yD4
https://www.youtube.com/watch?v=AMEDgugcGCQ

山下達郎・竹内まりや
https://www.youtube.com/watch?v=2ZOHlqofDC0

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シャ・ラ・ラ
https://www.youtube.com/watch?v=goWSvJRyC-E

Promise
https://www.youtube.com/watch?v=TMs5lxQIe-I

Traveling
https://www.youtube.com/watch?v=_4pr6y86S14

め組のひと
https://www.youtube.com/watch?v=p6k4Lvhg1DE

ひこうき雲
https://www.youtube.com/watch?v=XAngtHb2_3M

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箱の中のランデブー
https://www.youtube.com/watch?v=3Ovg28amzFI

東京
https://www.youtube.com/watch?v=kk1sCnH4LD8

アセロラ
https://www.youtube.com/watch?v=psXMiG3xNcM

パープルスカイ
https://www.youtube.com/watch?v=kndTU6kiEfc


https://www.youtube.com/watch?v=Jx8jPZDnf54

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1) 公式HP:http://www.mitsu71.com/

2) うにブログ:http://ameblo.jp/unidragon/

3) 橋詰 遼:https://twitter.com/hashizumeryo

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2017年1月15日 (日)

西島三重子ライヴ@南青山マンダラ2017年1月14日

Img_1674お昼には雪も降って厳寒です。南青山マンダラに行ってきました。

西島三重子「おひさまのたね」のニューバージョンがリリースされたので、記念のライヴだそうです。ほぼ満席の大盛況。

みーちゃんは咳喘息にかかっていたそうで、よく回復してライヴに間に合ったものだと思います。私も9月にこれにかかって大変でした。なにしろ何かしゃべろうとすると、言葉より先に咳がでてくるので、歌を歌うなんてとんでもないという病気です。

セットリスト:

1.夜空ノムコウ(スマップのカバー)

2.池上線 ジャズシンガーの大江恵さんがカバーをリリースされたとかで、本人が客席にみえておられました。
https://www.youtube.com/watch?v=gex4g9ABPTE

3.池上線ふたたび

4.Dear my friend

(川村学園の校歌)

5.浜辺の歌

6.シャドウ

7.糸(中島みゆきのカバー)

8.おひさまのたね

ブレイク

9.午前0時のシンデレラ

10.シベールの日曜日
サプライズでした。「シベールの日曜日」という古い映画にちなんだ曲です。
私の解説:http://morph.way-nifty.com/grey/2007/01/post_b633.html

11.少年の日
to みーちゃん: 私のリクエストを歌っていただきまして有難うございました。

12.さくら(森山直太朗のカバー)

13.三寒四温

14.ロンリーガール
本来ピアノ伴奏の曲ですが、ギター(平野融)伴奏で聴いたのは多分初めて。
素晴らしい曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=i7L6ix0DuMQ
https://www.youtube.com/watch?v=nVGkoWcf8r8

15.泣かないわ

16.サラベイ

17.サイレントデイズ
今回リリースされた「おひさまのたね」のカップリング曲です。
作詞した児島由美さんが客席にきておられたそうです。

アンコール

18.おひさまのたね(ニューバージョン)

新旧取り混ぜた盛りだくさんのライヴでした。

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2017年1月11日 (水)

小泉-都響 ブルックナーの交響曲第5番@サントリーホール2017年1月10日

Imgkoizumi厳寒の中、サントリーホールでブルックナーの交響曲第5番変ロ長調1曲だけの都響演奏会。本日のコンマスは四方さん、サイドは山本さんです。マエストロ小泉の指揮。

ブルックナーの交響曲はRPGで洞窟を探検するというイメージですね。暗くて狭い穴蔵を進んでいくと、突然美しい地底湖に出会ったり、鍾乳石の大伽藍に飛び出したりします。

ただ同じ場所をぐるぐる回って、気がついたら元の場所だったというようなこともあり、楽しむには根気も必要です。最後はもちろんボスキャラが出てきて、正義の騎士小泉がタクトで切りまくるという展開ですね(実際そういうアクションでした)。

第2楽章のアダージョが実に美しい。まさしく地底湖の美です。これだけでも聴く価値のある曲だと思います。その他の楽章は結構繰り返しのようなフレーズが多くて、初演したシャルクが大改竄して演奏したのもわかる気がします。

第4楽章のコーダもオケがバテバテになるくらい盛り上がりが間延びしていて、本当に要領の悪い作曲家だと思います。この人が第7交響曲から突然贅肉のとれた美の極致のような作品をつくることになるとは、やはり地道な努力が晩年花を咲かせることもあると実感させられます。

鷹栖さんが久々に復帰してきました。今日はちょっと緊張気味でしたが、これからの活躍を期待しています。美音の柳原もゆるキャラ的風貌ではありますが、これからの都響をしょって立つべき人で、非常に期待しています。

最後は小泉さんが四方さんと山本さんを伴って登場の一般参賀でした。


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2016年12月27日 (火)

フルシャ-都響 ベートーヴェン交響曲第9番@サントリーホール

Imgaフルシャ-都響の第9を聴きにサントリーホールに行ってきました。フルシャ-都響の第9は芸術劇場・文化会館・サントリーホールと3回目ですが、すべてチケット完売で今回も満席でした。都響のメンバーも張り切っていて、マキロンもメイクバッチリですし、古川さん(Vc)が一番後ろで弾いたのは、ひょっとしてノーギャラ? 

カラヤン広場はクリスマスデコレーションの後片付けで、分解したパーツを大勢の人がぞうきんで拭いて収納作業をやっていました。世の中いろいろな仕事があるものです。

年末の第9は10年くらい個人的にとりやめていたのですが、ここ3年くらいはまた通っています。どうしてやめていたかというと、習慣で音楽を聴くのはどうかなと思ったこと、歌詞の内容に一部共感できなかったこと、ベートーヴェンがシラーの詩のうち、毒にも薬にもならないような部分を選んで歌詞にしていたことに疑問を感じていたこと、などが原因でしたが・・・。

ただベートーヴェンもウィーンはメッテルニヒ体制で、物言えば唇寒しの時代だったので妥協せざるを得なかったのでしょう。それにどうしても演奏会を成功させないと生活に困るという状況だったのかもしれません。そんななかでも自分の作詞で「ニヒト・ディーゼ・テーネ」とバリトンに叫ばせたのは本当は「ニヒト・メッテルニヒ」と言いたかったのでしょう。同情ばかりはしてはいられません。現在の日本も厳しいテレビの言論統制、無理矢理の軍事基地建設、ネットや警察のレイシズム容認、天皇の発言封じ、治安維持法復活の危機など暗雲がただよう時代となってきました。

とりあえずフルシャは若々しく躍動感があって迫力満点の指揮で、都響(コンマス矢部ちゃん、サイドゆづき)・二期会の演奏もすばらしく、特にソリストの4人はコンディションもよく堂々たる歌唱で感服しました。ただ合唱のバランスはやや男性の声に偏っていたような印象がありました。

12月にフルシャ-都響の演奏を3回聴きましたが、私的にランクをつけるとすると、

1位 マーラー交響曲第1番@東京芸術劇場
2位 ショスタコーヴィチ交響曲第10番@東京文化会館
ちょっと差があって↓
3位 ベートーヴェン交響曲第9番@サントリーホール

となります。マーラーの第1交響曲は若きマーラーとフルシャとの一体感が感じられました。ベートーヴェンの第9交響曲は50代半ばの作品で、果たして今回のような若さと熱血で押し切るような演奏でいいのかという気がしました。第1楽章などもっともやもやした感じかと思っていたら、非常にすっきりとまとまった演奏でしたし、第3楽章は落ち着きに欠ける感じがしました。とはいいつつも、このような第9の演奏が嫌だというわけではありません。人は状況や気分によって聴きたいタイプの音楽は違います。

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2016年12月20日 (火)

フルシャ-都響 ショスタコーヴィチ交響曲第10番@東京文化会館

Imga東京文化会館でのフルシャ指揮都響A定期。コンマス(コンミス)は四方さん、サイドは山本さん。フルシャの演奏会は前回が平日昼、今回が月曜夜という不利な条件ながら大盛況です。前回のマーラーがすごかったので、今回のショスタコ-ヴィチにも期待大です。

フルシャはマルティヌー協会の会長なので、マルティヌーの交響曲を全部やるというプロジェクト進行中。つきあわされる都響も多分迷惑ですが仕方ありません。交響曲第5番も凡作で、さっぱり心に残るところがありません。

後半のショスタコーヴィチは最初の1音から心の琴線に触れるものがあります。この違いは何なのでしょうか? クラリネットが暗い風を吹かせる重厚な第1楽章の後、あの狂乱の第2楽章がやってきます。ショスタコーヴィチはこの曲を「可愛いものだ」と言ったそうですが、この楽章ほど敵意と怨念に満ちた音楽はありません。自分を否定したスターリンをダガーでグサグサ刺し続けるというイメージの楽章です。実際に大勢の人々を処刑したスターリンに比べれば、音楽で殺人などというのは遊びで可愛いものだと言いたかったのでしょう。

第2楽章はオケとしても限界の演奏で、死にものぐるいの楽章。都響は究極のアンサンブルで疾走しました。山本さんが異様な張り切りで連れていかれます。拍手。

第3楽章からは突然曲想が変わって、恋人との絡みが描かれているようです。最後にピッコロが中途半端に終わるところが、悲劇を予感させます。第4楽章は個人的にすごくよく理解できる音楽です。第3楽章もそうですが一見楽しげなパートも暗いバックグラウンドが感じられて味わい深い音楽です。オケの見せ所も満載で、ショスタコーヴィチらしいエンターテインメントも感じられます。

今回の演奏を聴いて、フルシャ-都響のコンビはことマーラーやショスタコーヴィチの演奏に関しては、世界のトップクラスだと確信しました。フルシャ自身について心配なのは、まだ30台半ばにしてプラハ・フィルとバンベルクSOというマイオーケストラを2つも手に入れてしまったので、慢心したり多忙で倒れたりしないかということくらいですが、ウィーン歌劇場の件といい、マルティヌーの件といい、やり手だけれどえぐいマネージメントなのか?

フルシャ インタビュー

https://www.youtube.com/watch?v=GjF02x7AoHI
https://www.youtube.com/watch?v=9g25LvUnN4Y

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