カテゴリー「音楽(music)」の記事

2018年11月16日 (金)

指揮者 ”U” の想い出

Imgvielle私は都響の演奏会に足繁く通うようになる前は、ずっと故宇宿允人(うすきまさと)氏のオーケストラに通っていました。彼のオーケストラはまるで彼を教祖とする宗教団体のようで、聴衆も彼の信者のような感じでした。

彼は大阪を追い出された後、東京でフィルハーモニア東京を組織し、オリエンタル・バイオフィルハーモニー、フロイデフィルハーモニーと名前を変えて亡くなるまで演奏活動を続けていました。その模様がウェブにアップされています↓
https://www.youtube.com/watch?v=pZETc2uprBY

オケの演奏のうまさから言えば、都響など現在のプロオケとは比べるべくもありませんが、彼の指揮にはやはり聴衆をひきつける何かがあることは、どなたもお感じになるのではないでしょうか。

宇宿允人の世界XII 宇宿允人指揮:ヴィエール室内合奏団
チャイコフスキー「弦楽セレナーデ」 ヴィヴァルディ「四季」
MUCD-012

このCDは彼が指揮者としてかけ出しの頃の記録です。虚飾なく、丁寧で生真面目なスタイルはずっと変わりません。素晴らしい演奏だと思います。ヴィエール室内合奏団の歴史や宇宿さんのひととなりについては、当時その合奏団でヴィオラを弾いていた方の文章がありますのでご覧下さい。長文ですが大変興味深く読ませていただきました。

http://www2u.biglobe.ne.jp/~sobanoka/solist/usuki.htm

最後の部分だけ引用させていただきました。

引用開始:

・・・・・・・・・・

突きとばされた先生は、翌日学校で、仲間の先生達にすぐに報告した。もともとそういう話は広がりやすいものだから、その日のうちに、関西のすべての音大生に、ビエールフィルからエキストラの依頼があっても行かないように、という指令が飛んだのである。

困ったのは、ビエールフィルの各パートの責任者である。彼らは演奏日程が決まると、ひと月以上も前から、すべての演奏会に必要なエキストラを集めるために、毎晩、電話の前に釘づけになっている。それが急に、どこに電話をしても、断られる
ようになったのである。

その原因がU氏の暴力事件にあると知った時、彼らの怒りは頂点に達した。オーケストラ内の混乱は、収拾のつかないものとなり、もはや音楽のできる状態ではなくなった。

数年前からオーケストラの経営をまかされ、事実上のオーナーであったO氏は、この状態を見かね、思いきってU氏に辞任を促したのである。

まもなくU氏は、個人所有で、ビエールフィルのレパートリーの大半を占めていた、楽譜類をすべてまとめて、東京に帰っていった。昭和五十六年の終わり頃である。

年があらたまると同時に、ビエールフィルは名称を関西フィルハーモニー管弦楽団と改め、常任指揮者に若手の小松一彦氏を迎えて、再発足した。

その後の成長ぶりは、誰もが目をみはる程で、今や、名実共に大阪第二のオーケストラとして、大阪の地にしっかりと根をおろした感がある。さらに最近は、大阪府の運営する吹奏楽団が、新たに弦楽器奏者を採用して、第三のオーケストラとして活動を開始している。

大阪を追われ、大阪を捨てたU氏が、大阪に残した功績は大きいのである。と同時に、私の心の中に残していった音楽の置き土産も、はかり知れず、私の生涯の貴重な財産となることであろう。

その後、U氏の消息はほとんど聞かないが、わずかにもれ聞くところによれば、U氏がたまたま神戸に出てきた時、大阪の知人に電話をして、大阪にはもう二度と降りたくない、と漏らしたそうである。

引用終了

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2018年11月 9日 (金)

都響の将来像

Tokyo_bunka_kaikan01_1920東京都交響楽団の将来像に関する有識者懇談会 第1回議事録が公開されています。
こちら

都響の将来を決める重要な懇談会です。

ここで大野監督は次のように述べています
「東京都交響楽団は、ただいま東京文化会館の地下室の練習場で常時練習をしておりまして、東京文化会館で公演はしているんですけれども、東京文化会館で、例えばリハーサルが舞台の上でできるわけではありません。東京文化会館というのは別の組織でございまして、非常に人気の高いホールでもありますので、なかなかそういう意味では、東京都交響楽団が東京文化会館との共同作業として定期演奏会などを共催するというような形は、また取るに至ってはおりません。そしてそれは、繰り返しますけれども、日本の多くの、ほとんどと言ってもよろしいと思いますけれども、オーケストラの現状でもあります。---中略---ステージで練習できるのが、これに勝ることはないのでありまして、そこでいろいろなニュアンスとか、バランスとか、そういうことが空間的な観点からも、音響的な観点からも、これに越したことはないのであります。」

つまり東京文化会館の大ホールでリハをやらせてくれと言っているわけですね。ところがこの懇談会の委員の一人はこれに反応して「そもそも練習して演奏会もできるみたいな、特定のオーケストラのための素晴らしい専用ホールを、東京のような土地で得られるわけがないのではないか。いったいいくらかかるのだろう?誰が建設費や維持費を負担するのだろう?田舎に本拠地を移せば可能かもしれませんが、楽団員も定期会員もたとえば多摩の山奥とかに専用ホールができたら通ってくるだろうか。そんなことをいろいろ考えてみるべきでしょう。」などと発言しているのです。

専用ホールを新たに建ててくれなんて誰も言ってませんよ。こういう「人の話をねじ曲げて否定し、マイナスイメージを醸成する」ような人が委員を務めているのです。公演スケジュールを決めるときに2日づつホールを予約すれば、1日はリハに使えるというお話しです。東京文化会館の大ホールは決してぎっしり予約で満杯というわけではないですし、なにしろ東京都の施設ですから都響が2日予約することに違和感はありません。それをやらせてもらえない、あるいは賃料に配慮がないというのは組織に問題があります。

都響も野球やサッカーでやっているようなファームをつくったらどうでしょう。ユースオケでもいいと思います。準団員という称号だけでもいいかもしれません。非常勤職員とはいえ、リハーサル室は無料で使えて、指揮者の付く練習ができるというのは若い音楽家にはメリットがあると思います。学校、施設、病院、僻地、離島などでの公演、都響が今ほとんどやっていない東部地域(墨田区・江東区・江戸川区・葛飾区・足立区)での公演、本公演へのエキストラ参加などには当然報酬が出ます。もしこの様な場所でしばしば公演することがオーケストラの存続に必須であるならば、このシステムでやるべきでしょう。

都響は今でも室内楽とか美術館との抱き合わせで無料音楽会をやっていますが、年に2回くらいは上野水上音楽堂でフルオーケストラの無料または投げ銭コンサートをやったらどうですかね。都知事好みの○○フェスティバルというような名目でもいいでしょう。クラシック音楽を聴くにはにはまだ敷居があるように思います。まず生で聴いてもらうことでしょう。それにどんな商売にも宣伝は必要です。

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2018年11月 7日 (水)

都響-小泉-レイ・チェン:ブラームス・マチネ@東京芸術劇場2018・11・07

Img都響のブラームス・マチネに行ってきました。ステージを眺めるとあれれ!? 非常に違和感があります。なぜだろう? よくみると勝山(クラリネット)がバッサリ髪切ってるじゃありませんか。さらに大和加奈が1stヴァイオリンに移籍していました。

本日の指揮はマエストロ小泉、コンマスは矢部ちゃんでサイドは四方さん。首席奏者総出演の最強シフトです。ソリストのレイ・チェンはまだ20才代ですが、欧米でも引っ張りだこの人気ヴァイオリン奏者です。

ブラームスのVnコンチェルトは、ともかくソリストの演奏が際立って素晴らしくて圧倒されました。ポスターでは見た目ちょい悪のような風貌ですが、精緻な演奏ではあっても決して優等生的ではなく、独自の豊かなニュアンスで聴衆を自分の世界に引き込んでいく強力な磁力を持った演奏家です。ブラームスの音楽が持つポエジーを強く感じさせてくれるところに特徴があります。

都響も彼に合わせるというスタンスを取らざるを得ませんが、このような演奏家は希有なのでどうつけたらいいのか、ちょっと戸惑った感じもありました。広田氏などは明らかに意識していて、第2楽章の冒頭など特段に情緒豊かな演奏を繰り広げていました。

後半のブラームス交響曲第4番は私も大好きな曲で、小泉-都響の手堅い演奏でたっぷり楽しめました。ひとつだけ注文をつけるとすると、第一楽章の冒頭、ひっかく感じじゃなくて、もう少しひそやかでやわらかくスタートできないかなと思うんですね。

レイ・チェンの演奏

ワルチング・マチルダ
https://www.youtube.com/watch?v=4c364LnyOU4

https://www.youtube.com/watch?v=BmDVH2rWinM

勝山大輔
https://www.youtube.com/watch?v=E4sN2PwbmNk

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2018年10月20日 (土)

大野-都響 サン=サーンス交響曲第3番オルガン付き@サントリーホール2018・10・19

Img今日は矢部ちゃんがコンマス(指揮はマエストロ大野、サイドはゆづき)でやっぱり雨降りの六本木。

サントリーホールに到着すると、チケット引き替え窓口で絶叫している女がいて、それが止まりません。カラヤン広場に係と通訳(?)が出てきて説得するも納得せず、延々と衆人環視の前で絶叫は続く。どうも日本語ではないようです。

日本の大企業のモラルの劣化は著しいですが、中小企業も同じでしょうかね。サントリーホールの係員はどうしてこの人を事務所に案内して、関係者だけで座って話をしようとしないのでしょうか? 常識が欠如しています。そのくせ周りで写真におさめようとしている人がいると阻止にはこまめに向かっていきます。カラヤン広場で誰かが絶叫していれば、それは見世物でしょう。

ところがこの日のアクシデントはこれが序の口で、マントヴァーニの本邦初演曲の演奏中に、ソリスト(ツィンマーマン)の弦が切れて演奏中断というびっくりのアクシデント。交換している間みんな手持ち無沙汰で困りますが、マキロンだけは爆笑していました。

曲はまあ眠らずに聴けるという程度の内容でした。ソリストの2人のヴィオラ奏者は大変だろうなという難曲でしょう。私的にはわざわざCD買って聴くような有難い音楽ではありません。こういうのをやるならオネゲルかペッテションのシンフォニーをやって欲しいと思うのは私だけでしょうか。

本邦初演は大失敗でしたが、大喝采に答えてソリストアンコール。ここでタメスティは鈴木と楽器を交換して演奏(ジョークだと思いますが)。しかも曲がバルトークの「嘆き」とは!!
・・・余裕です。

一方マエストロ大野はドカンとアドレナリンが上昇したらしく、後半は鬼神のような指揮でサン=サーンスの交響曲第3番。冷静を棄てたときの大野はすごい。すごすぎてピアノが活躍すべきところなどに若干の不満はありましたが、物凄くテンションの高い爆演を楽しませていただきました。

こんな曲です
https://www.youtube.com/watch?v=ZWCZq33BrOo

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2018年10月17日 (水)

The surf girls

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Internet explorer から YouTube が閲覧できないという不具合が発生したため、いったん削除しましたが回復したのでもう一度トライしてみました。

写真は The surf girls。 美しい米語(個人的にはカレン・カーペンター以来だと思う)で、「I can hear music」を歌っています。
https://www.youtube.com/watch?v=Lq1Ip1PxJIE
https://www.youtube.com/watch?v=aeKosgyL100

オリジナルは多分 The ronettes だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=9HLHIpiUjmE
https://www.youtube.com/watch?v=fDnlWG40gmw&start_radio=1&list=RDfDnlWG40gmw

Beach Boys & Kathy Troccoli version
https://www.youtube.com/watch?v=wBBJP4RS4VE

それにしてもHPは閉鎖されていますし、CDも売っていないということで、解散してしまったのでしょうね。

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YouTube のアクセス障害の記事がいったんアットニフティーニュースに掲載されたにもかかわらず、すぐに削除されるという不穏な事態になっています。

ひょっとするとGoogle社に悪意を持っている者が、いかにもGoogle社の仕業のようにみせかけてハッキングしたのかもしれません。

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2018年10月14日 (日)

大野-都響 フルネ没後10年記念コンサート@東京芸術劇場2018・10・13

Img芸術の秋です。第一弾は都響永久名誉指揮者ジャン・フルネ没後10年記念コンサートです。マエストロ大野がプレトークでフルネさんの想い出を語りました。アンサンブルが整うまで、同じフレーズを10回もやり直させたというお話をうかがいました。

本日のコンマスは四方さん。サイドは矢部ちゃんです。ジャン・フルネの最後のコンサートですが、私はどうしてもの仕事で行けなかったのは残念な思い出です。

大野さんはいつもきちんとした仕事で信頼は厚いのでしょうが、本日のプログラムは特に自家薬籠中のものらしく、ノリノリでした。

ただラヴェルのピアノ協奏曲は、ソリストのリーズ・ドゥ・ラ・サールにペースを奪われて、彼女のなすがまま。こんなピアノは日本人や中国人やドイツ人には弾けないんでしょうね。参りました。でも第2楽章でイングリッシュホルンの南方とはアイコンタクトなどとりつつ合わせていました。いい感じでしたね。

終了後大歓声でソリスト・アンコールもやってくれました。
(ドビュッシー前奏曲集第1集からパックの踊り)

いい感じと言えば、ステージの中心でイケメン男子がフルートを吹いています。やわらかくていい音色です。上野星矢というそうで、HPをみるとまるでアイドルタレントです。
http://www.mori-music.com/seiya.html

こういう人が中心にいるとオケのイメージが変わります。エキストラだったのでしょうが、彼は基本ソリストでやっていくみたいで、団員にはなってくれないでしょうね。

久しぶりでフルートの小池さんが演奏していました。休み明けにしては妙にやつれた感じがしたのはどうしたことでしょう?

都響提供の動画
https://www.youtube.com/watch?feature=youtu.be&v=id9bFs4kEig&app=desktop

ジャン・フルネさんのインタビュー
https://www.youtube.com/watch?v=C-muFcrrbH0

ジャン・フルネさんの指揮
https://www.youtube.com/watch?v=nxtKmbkLoi0

リーズ・ドゥ・ラ・サールさんの演奏
https://www.youtube.com/watch?v=wZG5hOS6blk
https://www.youtube.com/watch?v=gLg1jPVRqzo

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2018年10月11日 (木)

都響: 2019~2020シーズンプログラムを発表

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都響の2019-2020シーズンのラインナップが発表になりました。

http://www.tmso.or.jp/j/topics/detail.php?id=1414

#アンナ・ヴィニツカヤが共演してくれるのはうれしいのですが、非常にニュアンス豊かな方なので、どちらかというとソロで聴きたいピアニストです。

#マエストロ・小泉は最近芸域を広げていますが、演奏効果も重視しているので、プログラムも名曲揃いです。特にプロムナードは激しいのがてんこ盛りでオケは大丈夫か?

#マエストロ・アラン・ギルバートがマーラーの6番をやるというので楽しみです。今シーズンの都響マーラーはこれのみということで呆然。チケット取るのは大変そう。

#マエストロ・インバルはショスタコ-ヴィチの11番、12番などエキサイティングなラインナップ。まだ昨年井上-大フィルの演奏で、一日で両方聴いてノックアウトされた余韻が残っていて、ちょっともったいない気もします。
http://morph.way-nifty.com/grey/2017/02/post-860b.html

#ベルクもニールセンもブリテンも全く苦手なので、今シーズンのマエストロ・大野はシベリウスナイトくらいかな。ただ美音の柳原と、超美音のエーベルレは・・・どうしよう? インバルがショスタコーヴィチの11、12番で大野は10番と、ショスタコーヴィチは大繁盛です。

#おそらくマエストロ大野は都響が永年積み上げてきたマーラーオケブランドを解体したいのではないかと思いますね。

#特に聴きたいのはマエストロ・ロトのコンサートでしょうかね。ラモー「優雅なインドの国々」とラヴェル「ダフニスとクロエ」です。ミンコフスキの悲愴交響曲も興味津々ですが。

#ひとつ気がついたことは、年末恒例の第9を除くと、ベートーヴェンは7番のみです(マエストロ?・ペンデレツキが担当)。そうえいば、矢部ちゃんが都響のメンバーを使って「トリトン晴れた海のオーケストラ」でベートーヴェン・チクルスを進行中でしたね。

#「5大陸音楽めぐり」とはまあ苦心惨憺のサブタイトルですが、無理しなくてもそのまま「プロムナードコンサート」でいいのにと思います。

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2018年10月 9日 (火)

JPOP名曲徒然草190: nekomeshi by やくしまるえつこ

Imgやくしまるえつこさんは泣く子も黙る「相対性理論」のプロデューサー兼ボーカルで著名な人ですが、私は相対性理論の曲はわりとよくわからないものが多い、というのが本音(業界の評価は非常に高いらしい)。

けれども、やくしまるえつこ名義のこの「nekomeshi」は気に入っています。時代の空気が流れているんだけれども、少し距離を置いている感じなのかな。

作詞・作曲:ティカα(=やくしまるえつこ)、編曲:Jimanica、キングレコードKICM1312 (2010)

公式HP:http://yakushimaruetsuko.com/

相対性理論公式HP:http://mirairecords.com/stsr/

nekomeshi
https://www.youtube.com/watch?v=Mt468q_jqoY

ジェニーはご機嫌ななめ(ジューシーフルーツ)
https://www.youtube.com/watch?v=enXuwImFYl4

ロンリープラネット
https://www.youtube.com/watch?v=CLKO4yWY-0g

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わたしは人類

https://www.youtube.com/watch?v=92Dcp9Fbdac

https://www.youtube.com/watch?v=BMiogElZRGw

わたしは人類(ライヴ)

https://www.youtube.com/watch?v=WOkZ0cAv-Is
↑自分の音楽をシアノバクテリアのゲノムに移植
(実演は5分45秒から@リンツ・ブルックナーハウス)

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「YOU & IDOL」相対性理論
https://www.youtube.com/watch?v=FYtBA-1eXhE

「LOVEずっきゅん」相対性理論
https://www.youtube.com/watch?v=nFG4oQE1Et8

「たまたまニュータウン」相対性理論
https://www.youtube.com/watch?v=jO4C_m-c8eo

「ケルベロス」相対性理論
https://www.youtube.com/watch?v=hLMJXH8TMJg

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2018年10月 4日 (木)

井上-読響 マーラー交響曲第8番@東京芸術劇場2018.10.3

Imga井上-読響の「千人の交響曲」です。読響主催ではなく、芸劇主催ですが、たいしたプロモーションがなくてもチケット完売。

ステージの前に「こぶ」みたいな小さなステージをくっつけて、指揮台を置いていました。コーラスを収容するために必要な措置だったのでしょう。客席もかなり減らしていました。

マーラー交響曲第8番「千人の交響曲」は、今回の公演でもホルン9本というような大規模な編成のうえに、コーラスがとてつもない大人数になるので、ブッキングと練習が大変な曲です。めったに上演できるものではありませんし、聴けるものでもありません。

先週はびわ湖ホールでの公演が台風で中止となり、ゲネプロを公開して公演にかえるという主催者の奇策が物議を醸しました。
https://www.biwako-hall.or.jp/performance/2017/12/02/208.html

今日のコーラスは首都圏の音楽大学が総力を挙げて取り組み、立派な演奏をなしとげました。

第1部が終了したところで、「若い天使たち」のパートの方々が、ステージ上でお色直しをしたのには仰天しました。初めての経験です。

私は第1部が終わったところで休憩したらと思いますが、指揮者は(こんな無理筋をやっても)休みを入れたくないんですね。

井上-読響の演奏はバラで悪魔を打つところから、マリア崇拝の博士が歌い出すまでのところが息をのむような美しさでした。特に1Vnの驚異のアンサンブルとロマンティックな雰囲気が素晴らしいと思いました。

ソリストの中では特に池田さんの声が印象に残りました。慶応大学法学部出身だそうで、声楽家にはいろんな方がおられます。マリア崇拝の博士のグリフノフは張りのあるエキサイティングなテナーですが、ステージではなくそをほじるのはやめてほしい。青戸も素晴らしいですが、立ち位置を間違えてあわててもどるというのは爆笑です。

森麻季は例によって栄光の聖母役で、おいしいところを持っていきます。オルガンの前で歌うのですが、手すりに両手をついて歌うというのにはびっくり。どうしてなんでしょう? 謎です。ひょっとして高所恐怖症なのか?

井上さんの指揮はいつ聴いても魅了されます。結局最後は彼の人徳なんですね。演奏終了の合図は客席を向いてやるのですが、大野やヤルヴィや上岡がこれをやったらいやらしいでしょう。

最後に芸劇のリーフレットですが、児童合唱も含めて出演者全員の名前が記してあるのは好感が持てました。

都響はマーラーが売りなんですが、今年は他のオケに持って行かれましたね。来年は頑張って欲しいと思います。

こんな曲です
https://www.youtube.com/watch?v=sgEvco07TWw

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2018年9月25日 (火)

foobar2000 の効用

280pxipodclassic80gbiPod classic (写真 ウィキペディアより)が消滅した後、HDDに蓄積したAAC形式の音楽ファイルをどうしたものかというのが課題でした。

私は結局10年以上前のノートパソコンをネットにつながず iPod classic として使うことで妥協しました。

ところが最近困ったことが発生しました。HDDの iTunes をうっかり更新してしまったため、古いパソコンで動かせなくなったのです。

パソコンの iTunes を更新すればいいじゃないかと思ったのですが、それは間違いで、現在ウィンドウズ7は廃止寸前の末期状況で更新は難しく、最新の iTunes を動かす環境をととのえられないのです。

もちろんウィンドウズ10にアップグレードすればいいのですが、それにはお金がかかります。

このピンチを救済してくれたのが foobar2000 というフリーソフトです。このソフトは自分でもライブラリーを作成できますが、iTunes のライブラリをそのまま利用できて(私の場合AACファイルをハードディスクからPCにコピーして使っています)、バージョン違いで動かない iTunes のかわりに働いてくれて、AACのソフトを聴くことができます。

英語のソフトですが、Library から album list を表示して聴きたい曲を選択し、Playback から play をクリックすれば聴けます。より高度な使い方は下のサイトをみてください。

https://foobar2000.xrea.jp/index.php?%E8%A7%A3%E8%AA%AC

ダウンロードは公式サイト
http://www.foobar2000.org/

あるいは「窓の杜」などのサイトからも可能です。

上級者向けには
https://blog.goo.ne.jp/heiseikiseki/e/7f9e6a51f4e195bdb47854a458052520

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