カテゴリー「音楽(music)」の記事

2019年12月 3日 (火)

ジョニー・ハイケンス セレナーデとその他の曲

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ジョニー・ハイケンス(Jonny Heykens)はハイケンスのセレナーデで有名なオランダの作曲家です。太平洋戦争の頃、NHKがラジオ番組『前線へ送る夕』(ぜんせんへおくるゆうべ)のテーマ曲として使ったので、東南アジアなどの戦場におくられた日本の兵士の多くが、休憩のひとときにこの番組を聴いていて、戦後この曲を聴くと、当時をなつかしく思い出したという話を何度も聞いた覚えがあります。

ハイケンスは自分で楽団を作って公演していたようですが、ナチの協力者ということで戦後投獄されて獄死しました。彼が作曲した曲の楽譜もほとんど散逸してしまったそうです。同じナチの協力者でもフォン・ブラウン博士などは部下を100名も率いて米国に亡命し、NASAの基礎をつくったというのですから、その差は甚だしいものがあります。

セレナーデは誰もが聴いたことのあるメロディーで、最近ではフランス人歌手がフランス語で歌っているのをYouTubeで聴いてびっくりしました。とてもチャーミングなメロディーをつくった人なので、そろそろ復活してもいいかな。

ハイケンスのセレナーデ第1番
https://www.youtube.com/watch?v=KhlFQHm_feA

ハイケンスのセレナーデ第1番(フランス語の歌)
https://www.youtube.com/watch?v=AUsoy-H7JxA

ハイケンスのセレナーデ第2番
https://www.youtube.com/watch?v=JU7QdoIMbwE

ハイケンスのセレナーデ第3番
https://www.youtube.com/watch?v=B5Wgrcj0yHY

Serenade de printemps
https://www.youtube.com/watch?v=xA55u5uhPSA

Her first dance
https://www.youtube.com/watch?v=kJw2dkOEeXU

Le fidele pantin sautillant
https://www.youtube.com/watch?v=TcgmHKpLFCc

(肖像写真はウィキペディアより)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%82%B9











 

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2019年12月 1日 (日)

東京・春・音楽祭2020

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東京・春・音楽祭が来年も華やかに開催されます。私も聴きたいプログラムがいくつかあります。実はこの音楽祭にはサブタイトルがついていて、それは「東京のオペラの森」というものです(こちら1)。 音楽祭自体がオペラとは解離してきたので、最近はどうもこのサブタイトルをなるべくださないようにしているのかもしれません。

「東京のオペラの森」には黒歴史があって、その詳細は音楽評論家の加藤浩子氏のサイトに記載してあります。

https://plaza.rakuten.co.jp/casahiroko/diary/200502190000/

簡単に言えば石原都知事と小澤征爾氏がつるんで、すでに東京文化会館での公演予定があった「都民芸術フェスティバル」関連公演をキャンセルさせ、自分たちが企画した公演を押し込んだというものです。

このような暴挙の片棒を担がされた、当時東京文化会館の館長だった三善晃氏は責任を感じて辞任してしまいました。石原はこれだけにとどまらず、当時の都響音楽監督のベルティーニ氏を追い出し、都響団員の退職金を停止するなどの乱暴な処置で都響を潰し、自分と読売系のお友達が管理する東京都歴史文化財団による思うがままの文化行政を行おうとしました。なんとか都響が命脈を保って、現在に至っているのは本当に良かったと思います。

その三善晃氏の音楽のみでプログラムを組んだコンサートを、都響が2020の定期演奏会で行います。彼は焼夷弾で焼け死ぬ人を目撃した世代なので、私たち戦争を知らない世代にとっては理解しがたい音楽かもしれませんが、このプログラムには感慨深いものがあります。



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2019年11月27日 (水)

ヒグチアイxまきちゃんぐ ライヴ@南青山「月見ル君想フ」

南青山界隈は富裕層の住む街で庶民には縁遠いはずなのですが、実は私は学生時代にこのあたりに2軒アルバイト先があったので、なつかしい街です。表参道から歩いて行くと、エイベックスにはもうクリスマスイルミネーションが灯っていました。

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おなじみの南青山マンダラを通り過ぎて1分くらいのところに今夜のライヴハウス「月見ル君想フ」がありました。ここは初めてです。今夜はまきちゃんぐとヒグチアイのツーメンです。

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地下に降りるとフロアにヤマハのグランドピアノが2台対面式に置かれていて、ステージの上にも客席が配置されていました。ここは明らかにベストポジションで、私が降りていったときには、1列目はすでに先着のお客さんが占拠していました。私はフロアの最後列に陣取りました。フロアの様子はヒグチアイさんのツイッターに写真がアップされています。

https://twitter.com/HiguchiAi

1曲づつ交代で歌うというのは出演者にとってはきつい。きつすぎる。意識せざるを得ないので、ともかくお互い自信を持っている曲をぶつけてバトルです・・・まあ、いろいろ思うところはありましたがこれ以上はやめておきましょう。私たちお客も希有の経験をさせてもらいました(実はほとんどのお客はどちらかにしか関心がないので、出演者が意識するほどの問題はありません)。お二人には誠にお疲れ様です。

このホールの音響は本当に素晴らしく、それほど広いフロアではないのですが、大音量でもうるさく感じられず、声も生に近い音をひねり出しているという、非常に注意深くセッティングされていることを感じました。ここと吉祥寺のスターパインズカフェは私が知っている限りベストですね。

まきちゃんぐの歌は「愛の雫」も「赤い糸」も素晴らしかったと思います。ヒグチアイさんは初めてだったので、歌のタイトルもわかりません。すみません。

赤い糸 https://www.youtube.com/watch?v=X9F7Qgr9QE4

はなのたねまき https://www.youtube.com/watch?v=faYSNQTtd4A

 

 

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2019年11月23日 (土)

インバル-都響 ロシア・グレイテスト・ヒッツ@サントリーホール2019/11/23

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土砂降りの土曜日。ショスタコ-ヴィチの祝典序曲以外は3曲ともお気に入りの曲なので、出かけないわけにはいきません。サントリーホールに着くと、早くもイルミネーションが点灯していました。女子高生が目立つので、これは下駄はかせたなと思いました。

とはいえ今日はチケットは結構売れていたのに、天候の関係で来なかった人が結構いた感じでした。空席の分布でわかります。今日のコンミスは四方さんなので、雨はボス矢部のせいではありません。サイドはゆづきの女性コンビ。2Vnトップもエンカナ・小林の女性コンビです。マエストロはエリアフ・インバル。

ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」はソリストがサスキア・ジョルジーニという女性でしたが、強烈なスパンコールのコスチュームで登場。これは「この衣装のような演奏をするよ」という予告みたいでした。

今まで経験したことがないような、軽やか華やかでキラキラとした演奏で意表をつかれました。指揮者もオケもこのピアニストの意図を実現してあげようと、よく考えられた演奏でサポートしていました。指もよく回るし音もクリアでまとめも上手、隅に置けないピアニストですねえ。ソリストアンコールではプーランクの「愛の小径」を演奏してくれましたが、これもなかなかチャーミングな素晴らしい演奏でした。

後半はチャイコフスキーの「幻想序曲 ロメオとジュリエット」と「祝典序曲 1812年」。前者は情感豊かな名曲で、金管咆哮の醍醐味も味わえます。後者はナポレオン退治の勇ましい曲。ほんとに大砲や銃をぶっ放す演奏会もあるみたいですが、私は経験したことがありません。
https://www.youtube.com/watch?v=1KzF1KgaREo

今回は2つの床の鐘と4つの釣り鐘を打ち鳴らしましたが、バンダの金管も含めて大迫力でした。チャイコフスキーのすごさを堪能しました。

サスキア・ジョルジーニ
https://www.youtube.com/watch?v=2os41GY8NNM

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2019年11月12日 (火)

インバル-都響 ショスタコーヴィチ交響曲第11番@東京文化会館2019/11/11

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いよいよインバル都響のシーズンがやってきました。私は病院で風邪を移されたせいか、土日と非常に体調が悪く、病院通い以外は伏せっていましたが、このコンサートにはなんとしても行きたかったので、回復に努めようやく月曜日に外出最低限まで回復しました。コンタック咳止めを服用して東京文化会館に!

ずっと晴れの天気の中で、ぽつんと雨降りの今日のコンマスはボス矢部ということで、彼の雨雲を呼び寄せる霊力は素晴らしい。サイドはマキロン。指揮者インバルは80才を超えても全く老人ぽくなく素晴らしい体力です。

タコ11は一昨年の芸劇ミッチー大阪フィル以来です。今日は前半もフランチェスカ・ダ・リミニで、人間の暗黒面に焦点を当てた非常に暗く怖い音楽を集めた感じです。「1812年」ではなく、こちらの曲目にしたのは正解だと思います。「1812年」は23日のプロムナードで演奏するようです。都響のハーモニーはいつにも増して分厚く濃厚な印象を受けました。やはりインバルの統率力はすごいものがあります。

タコ11はフランチェスカ・ダ・リミニのようなホラーじゃなくて、現実に存在した「血の日曜日」のドキュメンタリー音楽なのが想像を絶するところで、ダイナミックレンジも広く、とてもCDを家で聴いていたのではダメな音楽です。インバル-都響はその地獄の世界に聴衆をたたき込み、貴重な経験をさせてくれたと思います。

今日はいつもの南方と選手交代した大植のイングリッシュホルンの冷えびえとした音色が見事でした。その他全員非常に集中し頑張った演奏だと思いました。


☆ 引用されている音楽

夜は暗い
https://www.youtube.com/watch?v=E5tdvbRtSgY

同士は斃れぬ
https://www.youtube.com/watch?v=fa6BswG-dU8

おお皇帝 吾等が父よ
https://www.youtube.com/watch?v=JR-nG_ecsZo

ワルシャワ労働者の歌
https://www.youtube.com/watch?v=qtslGbYKMoQ


参照

https://www.youtube.com/watch?v=JycVywv5myU

https://www.youtube.com/watch?v=4Pudaf862qM

 

 

 

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2019年10月30日 (水)

熊木杏里 ニューアルバム「人と時」 リリース

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ついに本日、熊木杏里がニューアルバム「人と時」をリリースしました。

リリース前から YouTube に、トレイラーじゃなく全曲がフルサイズでオープンされているという異常なプロモーションでびっくりしましたが、ともかくCDが届いてからじっくり聴いてみました。

全体的に静かで仄暗い雰囲気の中で、世相や人生がどうであっても頑張って生きていこうというメッセージが込められたアルバムだと思いました。アレンジもかなり音を抑制した地味めです。

バブルの時代から暗い音楽というのはあって、それは社会から忘れ去られた底辺の音楽だったのですが、今や経済没落、格差社会、安全保障の危機など、真実の日本はデフォルトが暗い状況にあり、政府はみせかけの繁栄を大本営のように繰り返し発表するだけの社会となりました。世相を敏感に感じ取ったクマッキー渾身のアルバムだと思います。

私のお気に入りの順

1.いつかの影法師
https://www.youtube.com/watch?v=dLKT0kM1FsM

脳にこびりつくようなメロディーが波のように次々押し寄せてくる。静かだけれど強いインパクトの曲です。

2.生きかけとして
https://www.youtube.com/watch?v=v4kTzhDM7qg

オーディエンス(息子?)にそっと語りかけ、はげましてくれるような、そして説得力のある曲。

3.傘
https://www.youtube.com/watch?v=sB5TSYqTmw8

別れの曲とはいえ、ロマンティックな雰囲気が横溢しているところが素晴らしい。

唯一のカバーは暗いアルバムの雰囲気の中に一灯をともすようなスパイスとなっています。

玉城千春のカバー Best Friend
https://www.youtube.com/watch?v=ZxV0MBbpjqQ

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2019年10月27日 (日)

JPOP名曲徒然草200: 「すみれの花咲く頃」 by はいだしょうこ

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写真は宝塚歌劇場で、宝塚市がフリー写真としてアップしているものです。

私は神戸の出身ですが、宝塚歌劇をみた記憶がありません。親によると5才の頃一度つれていったと言っていますが思い出せないのです。宝塚の記憶と言えば、小規模な遊園地があって、ゴリラの胸の穴にボールを命中させると、ゴリラがガオーとうなって動くというアトラクションが楽しみでした。それははっきり覚えています。ユニバはまだなくて、阪神沿線は阪神パーク、阪急沿線は宝塚というのが当時の子供にとっては定番でした。

宝塚の歌と言えば「すみれの花咲く頃」で、これは元々ドイツの映画音楽(フリッツ・リッター作詞、フランツ・デーレ作曲)による歌だったそうですが、当時宝塚歌劇団の理事長だった白井鐵造がほとんど創作のような訳詞を行って、歌劇団で演奏して以来、宝塚のシンボルとなりました。元のタイトルは「再び白いライラックが咲いたら 」。まあJPOPと言ってもいいのではないでしょうか。

私が昼食で通っていたレストランのオーナーのおばちゃんが宝塚の大ファンで、60才過ぎてもしょっちゅう新幹線に乗って通っていました。これは現代の腐女子につながるひとつの文化なのでしょうか?

はいだしょうこさんはうたのおねえさんとしてNHKに出演していた方ですが、もとタカラジェンヌでもあります。教科書的でオーセンティックな歌唱のようにみえて、春らしいときめきや明るさ、さらにちょっぴり哀愁もたたえたいい雰囲気です。

すみれの花咲く頃

https://www.youtube.com/watch?v=JondDXcIDrU

 

宝塚歌劇のテーマソングなのでいろんな人が歌っていますが、いろいろひっかかるところが多くて、やっぱり「はいだしょうこ」が一番。

https://www.youtube.com/watch?v=8DCr6w2JOg4
https://www.youtube.com/watch?v=Db9O_GxsCC0

 

はいだしょうこ
HP:https://ameblo.jp/haidashoko
インスタ:https://www.instagram.com/haida_shoko/

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2019年10月20日 (日)

川瀬-都響 ボレロ@サントリーホール2020年10月20日

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いつからか日曜日に森ビルがほぼ全休するようになって、サントリーホールの客は大きな迷惑を被ることになりました。スタバまで休んでしまうのですからひどいものです。ビジネスマンの用が足りればそれだけでいいということでしょうが、サントリーホールは日本を代表する音楽ホールで、最近では世界的にも重要なホールとされている場所であることを森ビルの経営者は理解しているのでしょうか?

本日の指揮は快刀乱麻を絶つ川瀬さん。コンマスはボス矢部で、きょうは曇りで踏みとどまり喝采です。サイドはゆづき。

今日のプログラムはすべての曲が楽しめて良かったのですが、集客は失敗で7割くらいの入りでした。まあメインが伊福部とボレロじゃちょっと弱すぎるのが原因でしょう。都響ももう少し集客を考えた方がいいと思います。

ロドリーゴのアランフェス協奏曲はハープ版でしたが、ハープだとまるで宮殿で演奏されているような高雅な雰囲気となり、この曲が本来持っているひなびた味わいがなくなってしまうので、これはやはり邪道でしょう。私は南方さんのイングリッシュホルンが聴けてそれなりに満足しましたが。

ボレロは圧巻で、都響の管楽器陣の素晴らしさを満喫できました。特に鷹栖さんのオーボエは魔術的な吸引力があるといつも思います。

伊福部の交響譚詩(こうきょうたんし)はうまくできていて雰囲気はいいし楽しめるのですが、いかんせんメロディにいまいち魅力がないのが難点です。メインメニューにするには力不足否めません。

来年のプロムナードシリーズも集客が心配ですが、個人的にこのシリーズでやってほしい曲はいくつかあります。たとえばシューベルトの交響曲第5番とかハイドンの「軍隊」交響曲とかはこのシリーズにぴったりだと思います。運命・新世界より・四季はこのシリーズで毎年やってもいいと思いますよ。

定期演奏会ではちょっとした冒険をする必要があると思いますが、そのためにもプロムナードシリーズはすべて完売をめざすべきです。

 

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2019年10月16日 (水)

まきちゃんぐのツイキャス配信

2019年10月14日台風19号お見舞い配信
(今週末までらしい)

http://twitcasting.tv/makichang_info/movie/572446667

大迫力!

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2019年10月10日 (木)

都響 プロムナードシリーズをなんとかしないと

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https://www.tmso.or.jp/j/news/7116/

都響2020~2021シーズンプログラムのリーフレットが届きました。

気がついたのはどうも地味な感じがするなということです。どうしてだろう?

いろいろあると思いますが、1点あげるとするとプロムナードシリーズがまったくそのコンセプトに合っていないのではないかということです。これではなんのためにこのシリーズがあるのかわかりません。

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ともかくメインがマニアックと言えるほど地味で、これで大丈夫かと不安を感じます。なにしろベートーヴェンの交響曲を全曲やるのですが、プロムナードシリーズに割り振られたのは2番と8番。それはないでしょう。

アイデアとしては

1.若手指揮者の客演だけで構成する。彼らの得意な曲と有名曲の2本立てでプログラムを組む。今年も都響はこのプログラムに女性指揮者の名前はありませんが、沖澤のどか、エヴァ・オリカイネンなど今勢いに乗っている指揮者をブッキングしてほしい。

2.以前にTVで2人のダンサーを呼んで「牧神の午後への前奏曲」をやっていましたが、なかなか面白かったです。ダンサーやシンガーを呼んでプログラムを組むと華やかさがでます。

3.プログラム表紙に書いてある今年のコンセプトからいって、ヴェルディのレクイエムなんかはいると良かったと思います。

4.一回くらいユーミン・みゆき・達郎(個人的には熊木杏里に出てほしいですが、それはちょっと無理かな)などのポップスターでオケと相性の良さそうな人を呼んでコンサートをやったらどうかと思います。やりたくないメンバーは降りてもらって結構なので。

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