カテゴリー「動物(animals)」の記事

2017年3月29日 (水)

ある蜘蛛の死

Imga夏が終わる頃には、ベランダにセミが飛んできて、中にはそこで死んでしまう者もいます。しかしそれ以外で、しかも今時の季節に、わが家を死に場所に選ぶ生き物はめずらしい。

トイレに入ると壁に大きなクモがいてびっくりしました。そのままにしておくと3日くらい糸を張るでもなく、ただじっとしていて、ポトンと下に落ちて死んでしまいました。

確かに静かで暗くて、死に場所としては悪くないかも知れませんが・・・。あまり俊敏ではないようなこんなクモが、いつどこから入ってきたのでしょう。部屋をつっきり、廊下を這って、扉の下の隙間から進入して、しかも7本足で壁にはいあがって死ぬとは。

合掌。

アシナガグモだと思いますが、種を同定するのはあきらめました。あまりクモに興味を感じたことはなかったのですが、実は脳が巨大な生物で、体重の80%以上が脳だという種もあると聞いてびっくりしました。ミツバチなどは社会性の昆虫で体の割に巨大な脳を持っていますが、クモはそんな脳で何を考えているのでしょうか?

http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/5378/?ST=m_news

家族で暮らすクモとか、仲間が集まって暮らす社会性のクモもいて、性格によって向いている仕事があるそうです。

http://gigazine.net/news/20140622-social-spider-personality/

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2016年12月26日 (月)

ミツバチの災難

A0002_006068みつばちは皆さんご存じのように1妻多夫制であり、このシステムの利点は、働き蜂が出産で休業しなくていいということ以外にも、女王蜂さえ健康であれば、いくら働き蜂が殺されてもすぐにコロニーを再建できるというところにあります。

ですからネオニコチノイド系殺虫剤によってミツバチが激減するという現象は、女王蜂の健康被害というところに関心がいくのは当然です。

しかし最近ベルン大学のラルス・シュトラウプらは、女王蜂に精子を提供するオス蜂への影響が大きいことを示しました(1)。

彼らは通常の散布によって空気中に残留する程度の濃度の薬剤存在下でオスを飼育し、生きている精子が40%も減少することを証明しました。またオスは働き蜂より薬剤に弱くて、薬剤存在下約2週間の飼育で働き蜂には無効なのに、オスは薬剤がないときとくらべて半分くらいの生存率になってしまうこともわかりました。これではコロニーが維持できません。

使用した薬剤の種類と濃度:
thiamethoxam 4.5 ppb, clothianidin 1.5 ppb
ppb は ppm の千分の1の濃度です (ppm は 0.0001% = 1mg/liter)

被子植物は花のある植物で昆虫によって受粉を媒介されるので、ミツバチなどの昆虫とともに進化してきており(2)、かつ私たちの主食を提供してくれています。受粉を媒介してくれる昆虫がいなくなると、人間の手で人工授粉させてあげない限り、被子植物は子孫をつくることができません。日本の厚生労働省は特にネオニコチノイド系殺虫剤の規制に消極的ですが、政策を転換してもらわないといけません。ひょっとすると少子化と関係があるかもしれませんよ。

特に団地の植物なんて枯れてもどうということはないし、病虫害に強い植物を植えれば良いだけのことですから、殺虫剤なんて撒く必要がありません。蚊が出てくればナイス蚊っち(3)で退治するのは結構楽しいですし、スズメバチは業者を呼んで巣をつぶしましょう。彼らはいくら殺虫剤撒いても出てきますし。

1)Straub L et al. 2016 Neonicotinoid insecticides can serve as inadvertent
insect contraceptives. Proc. R. Soc. B 283: 20160506.
http://dx.doi.org/10.1098/rspb.2016.0506

2)http://www.bee-lab.jp/hobeey/hobeeydb/db01/hobeey01_31.html

3)こちら

国際環境NGOグリーンピースの声明
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/press/2016/pr20160607/

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2016年10月18日 (火)

上野動物園のフォッサ 再び & 都響ティータイムコンサート

フォッサに会いに上野動物園に行ってきました。平日ですが、動物園は大盛況です。やはり外国人に来てもらうというのが、日本を賑やかにするには必要ですね。最近は中国人より、欧州やアメリカ大陸の人が多いような気がします。

フォッサというのはマダガスカルの動物で、犬と猫の共通の祖先に近いと言われています。相変わらずメスは展示していません。しかし天気が良かったせいか、オスは表のスペースに出てきてウロウロしていました。この写真はちょっと怖い。中型の犬くらいのサイズですが、マダガスカルでは百獣の王だそうです。

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閉じられているドアの向こうにメスがいると思われ、オスはぐるぐる回ってはドアの前に立ち止まって「ドアよ開け」と念じているようです。

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確かに犬のようでもあり、猫のようでもあります。

非常に細かいメッシュの檻の中で飼われていますが、これは手を突っ込んで噛みつかれたりしないように配慮されているのでしょうが、写真を撮影するには障害になります。不鮮明な写真ばかりでストレスがたまりました。

非常に神経質な動物らしく、動物園もなるべく見物人がこないよう、地図に名前を書かないとか、最辺境で飼育するとか、かなり配慮しているようです。それでもこの動物のサポーターになっている人がひとりいらっしゃるようで、お名前が動物園の入り口近くに張り出してありました。

今日は12時に東京文化会館のロビーに行きました。1時から都響メンバーによる無料のコンサートがあるというので行ってみたのですが、はやくも30人くらい並んでいて、開場がせまるとドアの外まで列がつづくという大盛況でした。用意したパイプ椅子では全然間に合わず、階段に座っている人が大勢いました。

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モーツァルトのディベルティメントは、とても上品かつチャーミングな演奏で本当に感動しました。「アメリカ」もぴったり息の合った演奏で、かつ出過ぎず引っ込みすぎずのバランスが素晴らしいと思いました。唯一第2楽章のヴァイオリンのピチカートは全然聞こえませんでしたけどね。

本日都響の来シーズンラインアップが発表されました。再来年の3月までのスケジュールなので、早々と思われるかもしれませんが、他のオケと比べて都響は遅い方です。スペシャルでインバルが「大地の歌」を振る以外、マーラーのシンフォニーが全くないのには唖然。国塩はファンに<<喧嘩を売っている>>のかと思いました。

指揮者がみんななじみの人たちばかりなので、国塩・大野が面倒なこと(仕事が増える)は避けたくさいという気もします。でもエヴァ・オリカイネン、フランソワ=グザヴィエ・ロトは起用しないのね・・・残念。シモーネ・ヤングやMTTを呼ぶ気はないのでしょうか?

インバルが80歳越えて「レニングラード」、大野のトゥーランガリラと天地創造、フルシャのブラームス・チクルス、ソリストはイヴラギモヴァに期待。

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2016年8月27日 (土)

夏の上野動物園

上野動物園で、犬と猫の共通祖先に近いといわれているフォッサを飼育しているという話をきいて、どうしても見たくなりました。フォッサはマダガスカルにしかいない動物で、日本では上野動物園にしかいないそうです。東京の夏は動物にとっては厳しすぎますが、今日はやや涼しいので活動していてくれるかなと思ったのですが、甘かったですね。

珍しい動物にしては案内パンフレットに居場所が書いてありません。しかたなく窓口で尋ねると、園内で最も辺境の地である西園の不忍池周辺にいるそうで、不安な気持ちでそこに直行しました。すると展示所にはいなくて、つがいのうちメスは体調不良で展示していないことがありますという掲示がありました。裏にまわってみると、オスだけ室内展示になっていていました。しかし夏バテなのか隅でちじこまって寝ています。20分くらい見ていましたが、一度も起きませんでした。

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うーん、これは厳しい。うちのネコ達と同様に、手で目を隠して寝ています。ウィキペディアの写真を見ると

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%83%E3%82%B5

鼻ずらが犬っぽいですね。樹上生活ができるようで、この点は犬や猫と違います。動いているところが見たいので、また涼しくなってから出直したいと思います。そのまま帰るのももったいないので、少し園内をまわってみました。

ところがタテガミオオカミも寝たきりでがっかり。チーターと同じくらいのスピードで走れる動物だそうですが、その面影はありません。

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ところが、無茶苦茶に元気な動物がたくさんいる場所を発見! それは小獣館です。なにしろ全館空調ですから、みんな快適にすごしています。マヌルネコは大変古いタイプのネコで、ネコの原型のような動物です。寒さに耐えるために分厚い毛皮で体を保護しています。これじゃあとても東京の夏には耐えられるわけもなく、冷房完備は当然ですね。ただガラスで囲われた部屋で飼われているので、写真撮影は難しいです。人間やライトなどいろんなものが映り込んで、下の写真はかなりましな方です。

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小動物は元気すぎて、すばしっこく動くので私のコンデジでの写真撮影はほぼ不可能(発光は動物を驚かすので不可)。地下はさらに夜行性動物のために非常に暗くしてあるので、なおさら不可。なぜか哺乳類にまじって、マダガスカルオオゴキブリが展示してありました。非常にのんびりと動くようで、日本のゴキブリとは全然違います。ペットだそうで、売っています。

http://sf-japan.ocnk.net/product/193

ただし例外はミーアキャットです。彼らは穴から出たときに、じっと周りや空をみつめる習慣があるので、まるでポーズをとってくれているようです。ミーアキャットはもちろん猫ではありません。マングースの仲間です。

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ちょっと驚いたのは、まわりで聞こえる言葉の70%くらいが中国語だったことです。北京や上海にも立派な動物園はあると思うのですが、わざわざ子連れで日本に来て動物園とは驚きました。これだけ中国人が大勢来てくれると、上野動物園も当分安泰だと思いました。






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2015年10月23日 (金)

ベランダで育ったアゲハチョウの幼虫

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セミはよくうちのベランダを死に場所に選びますが、このアゲハチョウはここを生まれる場所に選んだようです。ベランダの山椒の葉を食べてここまで育ちました。特徴ある模様のカチューシャを頭につけているような感じが面白い。

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2015年10月 5日 (月)

2015 秋

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今年は残暑はほとんどなくて、足早に秋がやってきました。桜並木も紅葉しています。今年は割ときれいに紅葉しているように思います。

Imgy

ジョロウグモのオスとメスをみつけました。オスがメスの巣を訪問して交尾するようです。メスと比べてオスはぐっと小ぶりです。メスが子供(卵)を産むわけですから、本来メスの方が大きいというのは自然だと思いますが、哺乳類の場合は、長い間メスは授乳しながら子育てしなくてはならないので、オスがメスを外敵から守るという特殊事情でオスが大きくなったのでしょう。ジョロウグモのメスは交尾が終わったら、オスを食べてしまうこともあるようです。

交尾が終わるまで見ていようと思ったのですが、あちこち蚊に刺されてギヴアップしました。

ジョロウグモの交尾を撮影した素晴らしい動画
https://www.youtube.com/watch?v=GyMN2FseAlA

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2015年8月 9日 (日)

セミ

団地に住む者にとって、セミは困った生き物です。街灯がたくさんあって、防犯のためにオーバーナイトで点灯しているので、夜中まで蝉時雨で眠れない夜もあります。セミのせいじゃなくて、人間のせいなので文句を言えた筋合いじゃありません。

セミの形と声は下記を参照
http://www.kodomonokagaku.com/magazine/cicada.php

Images_2私が好きなのは写真のエゾゼミです。神戸では平地で見つかることはほとんどないのですが、子供の頃六甲山に登ると割と普通にいました。現在どうなっているかはわかりません。背中に不思議な斑紋があって、強烈に自己主張しています。

セミの歌っていうとやっぱりこれかな。アップしてくれた方に感謝します。風情がありますねえ。
https://www.youtube.com/watch?v=x3FV-qimxdM

セミはとてもポピュラーな昆虫ですが、謎が多い生物でもあります。私はセミの幼虫が木から土に移動するのも、穴を掘るのもみたことがありません。17年も土の中で幼虫で暮らすものがいるようですが、どうしてそんなに長い時間地中にいるのか不思議です。成虫を飼育するのはかなり困難なようです。


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2015年8月 4日 (火)

音楽家と動物

Imgx動物を愛するという心理はどう説明したらよいのでしょうか? 普通生物は他の種を排斥します。食物連鎖やなわばりの問題もありますし、他種と交配しても子孫をつくることができないので、排斥するのは生物学的には正しいのでしょう。

ただエサとなる草食動物の子供を育てる野生のヒョウのドキュメンタリーを見たことがあります。他種の動物を愛する芽というのは、哺乳類の脳にはどこかに埋め込まれているようにも思います。

よく犬好きと猫好きは性格が正反対などといわれますが、私は猫でも犬でも動物が好きな人とは同じスタンドポイントに立てる感じがします。ただ、動物を愛する人は人も愛するという研究結果がある一方で、人嫌いだから動物好きという場合もあるでしょう。

都響の年間プログラム(写真)の冊子には、団員が自己紹介をしているコーナーがあります。動物好きな人が多いのが、私が都響を愛するこれまで気がつかなかった理由かもしれません。

吉岡麻貴子 (趣味)飼い猫とたわむれること
合屋多満江 (音楽家にならなかったら)動物園の飼育係
三原晶子 (音楽家にならなかったら)ペットショップの店員
山口直美 (音楽家にならなかったら)イルカの調教師
村田恵子 (音楽家にならなかったら)盲導犬訓練士
富永八峰 (音楽家にならなかったら)イルカのトレーナー
小池郁江 (趣味)愛猫とゆっくり過ごすこと
鷹栖美恵子 (趣味)飼い犬に芸を覚えさせること
糸井裕美子 (音楽家にならなかったら)獣医

リストを作成すると、女性に動物好きの人が多いですね。驚いたのは、 (音楽家にならなかったら)科学者 というひとはたったひとりだったことでした。

上田慶子・・・(音楽家にならなかったら)考古学者 だそうです。

動物を愛する人は 人も愛する
https://ja-jp.facebook.com/renaishinri/posts/549884188377690

動物嫌いとは? 私はこの筆者を尊敬しますが、同じスタンドポイントには立てないというか、同じ感覚では生きられないという気がしました。
http://ameblo.jp/kyupin/entry-10024967662.html

Imgy

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2015年4月26日 (日)

オオタカの危機

250pxnorthern_goshawk_ad_m2名古屋市立大学の村瀬教授のグループは22年間北関東エリアのオオタカの生態を調査しているそうですが、福島第一原発事故前後で繁殖にどのような影響があったかを比較し、Scientific Reports 誌に発表しました。

Effects of the Fukushima Daiichi nuclear accident on goshawk reproduction
Kaori Murase,Joe Murase,Reiko Horie & Koichi Endo
Scientific Reports  5, Article number: 9405 doi:10.1038/srep09405 Received  21 November 2014  Accepted  03 March 2015  Published  24 March 2015

http://www.nature.com/srep/2015/150324/srep09405/full/srep09405.html

彼らのデータによると、抱卵から巣立ちに至る繁殖成功率が、1992~2010年の平均が78%だったのに比べて、2011年は75%、2012年は55%、2013年は50%と著しく低下していることがわかりました。他の環境要因の変化は少ないそうで、これは原発から放出された放射性物質の影響だと彼らは考えています。2011年に低下が少ないのは、オオタカは森では食物連鎖のトップに位置するため、内部被曝が蓄積するのに時間がかかったからと考えられます。もちろん長時間の低線量外部被曝の影響も無視出来るわけではありません。

村瀬教授らのグループは巣周辺の空間線量が 0.1μSv/hr 上昇すると、最大10%繁殖成功率が低下するとの試算もしています(サプリメント図S5)。人もオオタカと同様食物連鎖の頂点に位置する生物なので、この結果を無視するわけにはいきません。内部被曝は蓄積効果が高い上位の捕食者ほど危険なので、ヒトも間違いなく放射性物質の影響をうけると思われます。もちろんDNAへの影響など詳しい分析を今後行う必要があります。
(画像は wikipedia より)

http://saigaijyouhou.com/blog-entry-5775.html

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2015年3月29日 (日)

今年もジョージ君とお別れ

Img_0596今年の冬、ヒヨドリのジョージ君はずっとつがいで過ごしていました。そして今年もそろそろお別れの季節がやってきました。

エサの多い場所に巣を作って子育てをするのでしょう。このケヤキに巣をつくることができればいいのですが、ケヤキは5月にならないと葉が出てこないので、ちょっと無理ですね。

来年は6年目になるので、寿命がつきてしまうかも知れませんが、また来てくれるような気もします。

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