タビター都響:展覧会の絵@サントリーホール2024/11/03
雲ひとつない快晴の中、サントリーホールでの都響演奏会です。ここまでくるのも大変になってきたので、都響会員は来年までと決断しました。残り少ない機会なので、今年度・来年度は楽しまなくてはいけません。
カラヤン広場では盛大に滝の水を流していて、空には今日のマエストロ(タビタ・ベルグルンド)を祝福するかのような十字架が見えます。
タビタ・ベルグルンドはノルウェーの指揮者ですが、来シーズンからドレスデンフィルの首席客演を務めるということで、欧米では期待される若手なのでしょう。リハーサルは2日間だったみたいですが、もう完全に都響を掌握している感じで、こんなにみんなをやる気にさせることだけ見ても一流であることは明らかです。
スカートをはいて都響の指揮台に立つ指揮者を見るのは10年以上前のエヴァ・オリカイネン以来です。ポヒョラの娘は初めて聴く曲でしたが、なかなか雰囲気は良い曲です。終わった後思い出そうとしてもできませんが・・・。
グリークのコンチェルトはギムセの演奏が、まるで至高の美術品のような美しさでしたが、鑑賞するのみでのめりこみは無し。
のめりこめたのは休憩後の ムソルグスキー「展覧会の絵」で、これはマエストロの十八番だったのかな。都響の演奏も迫力満点でした。コンマスが武闘派の山本さんだったのもよかったのでしょうか。サイドはマキロンでした。ユーフォニアムやアルトサックスの名演奏も聴けましたし、西條氏も好調でした。弦も本当によく鳴っていました。
満席の会場は熱狂し、ついに点灯後の指揮者アンコールまで。タビタはつつましくステージの端のほうにちょっとだけ出てきました。
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