ハーディング-都響 マーラー交響曲第1番@サントリーホール 2024/08/10
多分今シーズンベストの都響演奏を聴けるのではないかという期待に胸を膨らませて、猛暑の中サントリーホールにでかけました。今日のメインはマエストロ・ダニエル・ハーディングが指揮するマーラーの交響曲第1番です。コンマスは水谷さん、サイドは山本さんです。
最初の曲目はベルクの「7つの初期の歌」で、歌詞は予習していったのですが、あまりにもロマンティックあるいはエロティックな歌詞でびっくりしました。ニカ・ゴリッチさん(S)はどちらかといえば清潔感が感じられるシンガーでちょっと違うかなと思いました。この人、モーツァルトやプッチーニのオペラはどうなんだろうと想像をかきたてられます。
後半のマーラー交響曲第1番は、まさにマーラーはこうじゃなくっちゃというはまりにはまった演奏で予想に違わぬ名演でした。緊張感溢れるオーケストラ、崩壊しそうな美しさと変態的躍動感のあるアーティキュレーション、退廃的な匂いがする繊細な弦のアンサンブル、それを主導する管楽器群、ホルンもいつになく素晴らしい。是非都響とマーラーチクルスをやって欲しいと思いました。
SNSをみると昨日は演奏の途中で地震が来て大変だったようですが、今日はそのようなこともなく無事終了しました。彼は3.11の日に日本でマーラーを演奏しており、聴衆と共にホールで宿泊を余儀なくされたという地震に縁のある人です。
拙稿:3月11日のマーラー
http://morph.way-nifty.com/grey/2012/03/post-55fe.html
終演後のショットを1枚(ヴィオラ以外! 全員こっち向いてるという不思議)
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