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2024年8月 9日 (金)

私の好きな写真 ラモン・イ・カハール

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この写真は Santiago Ramon y Cajal がノーベル賞を受賞した翌年1907年に撮影されたそうですが、public domain となっています。一寸疲れたけれど、真実に突き進もうとする不屈の意志が感じられます。

1906年のノーベル賞は、神経は網状に全体がつながっているというゴルジ(網状説)と、いや神経はニューロンという多数の細胞が短い間隙=シナプスで分断されているというカハール(ニューロン説)の両者が受賞するという、長いノーベル賞の歴史の中でもまれなケースでした。

その後の電子顕微鏡による研究で、カハールが正しかったことが証明されました。カハールはそれだけではなく、ニューロンには運動ニューロン、感覚ニューロン、介在ニューロンの3種類があることまで提唱しました。このことは信号の伝達に細胞内で方向性があることも意味します。これらの予言はすべて後に正しいことが証明されました。

また彼が描いた顕微鏡写真のスケッチは現代の教科書にも掲載されるほど正確で美しいものです。

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これは彼が描いた小脳のプルキンエ細胞のスケッチです(パブリックドメイン)。なぜひとつの細胞が、こんなに複雑な樹状突起を形成すべきなのか、それは現在でも謎です。

 

 

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