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2024年8月29日 (木)

続・生物学茶話244:記憶の科学のはじまり

243では記憶の源流は馴化にあり、それはニューロンにおける代謝の変化やそれに関連しておこるシナプスの電子顕微鏡的な微妙な変化がおこることを述べましたが(1)、馴化は練習することでだんだん上手にできるようになり、数分~数時間の短期的なものでなく、数日~数週間も持続する長期の記憶を獲得することもできるようになります(2)。

生化学的な反応は流動的であり、基質・酵素の量や制御因子などの反応条件が変化すれば直ちに変化するので、安定した記憶を維持するためには何か別のシステムによらなければなりません。数日~数週間も持続する変化を維持できるシステムとは何か? それに最初に答えを出したのはベイリーとチェンです。

彼らの業績を紹介する前に、「バリコシティー」という言葉の説明が必要です。専門家以外にはあまり使われませんが日本語訳は「神経膨隆部」で、神経細胞のシナプス前細胞で形成されるシナプス小胞が集積したこぶ状のふくらみのことです。一般的にはシナプスをつくらなくてもそう呼びますが(3)、ベイリーとチェンの論文にあるのは presynaptic varicosity で、シナプス前細胞の終末にあるふくらみです。

彼らは馴化の長期記憶の実験では、30秒ごとに10秒アメフラシの水管に触れるという操作を10回行い、これを1セッションとして1日10回のセッションを10日間おこないました。これによって馴化について長期間の記憶を獲得させることができます。また鋭敏化の実験では別のグループに100mA-2秒の電気ショックを1.5時間ごとに4回与えるというセッションを4日間続けました。これによって鋭敏化の長期記憶を獲得させました。そうしてコントロール群と長期記憶獲得群それぞれの感覚ニューロンのバリコシティーを数えると、図244-1の様な結果となりました(4)。

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図244-1 馴化時・鋭敏化時における感覚神経のバリコシティーの数

馴化群と対照群の差が小さいと思われるかもしれませんが、図244-2のように馴化群の場合、それぞれのバリコシティーにおけるシナプス近傍小胞体の数が馴化群では減少している(アクティブゾーンに接する小胞体が少ない)ことを考慮に入れる必要があります。それぞれのシナプスが質的に変化しています。

ベイリーとチェンの研究によって、それまで謎に包まれていた記憶のメカニズムが、圧倒的にシンプルな形で生物学というまな板の上にのせられました。そういう意味では、彼らはカンデルと共にノーベル賞を受賞すべきだったかもしれません。小胞体がどのようなメカニズムで細胞膜とつながるかについては近々にここでも取り上げる予定です。

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図244-2 バリコシティーの量的・質的変化

ペルオキシダーゼ(HRP)と適切な基質を用いると感覚神経を標識し、光学顕微鏡や電子顕微鏡写真で感覚神経末端を検出することができます。図244-3によると電子顕微鏡でみた感覚神経の軸索末端(バリコシティー)で、介在神経の樹状突起とシナプスを形成し、電子密度の高いアクティブゾーンがみられます。この介在神経には、非常に狭い領域に4つのシナプスが集中しています。

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図244-3 標識した感覚神経と介在神経のシナプスの電子顕微鏡写真

彼らはさらに鋭敏化の長期記憶においては、シナプスのアクティブゾーンの増大などの質的変化よりも、シナプスの数が増えたことが決定的に重要であることを示しました(5)。図244-4は長期鋭敏化を獲得した際の感覚ニューロンの変化を示しています。

感覚ニューロンの軸索は非常に多くの枝分かれ構造を新たに形成し、シナプスの数が増加していることがわかりました(図244-4)。このような変化はタンパク質の新たな合成による細胞構造の変化を前提としているので、数時間程度では不可能で、長期の学習による継続的な構造形成が必要になります。その代わり簡単には失なわれない長期の記憶を獲得することができます。

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図244-4 長期鋭敏化という学習を行った感覚ニューロンの変化

キムらはシナプスは形成されていたけれども有効に使われていなかったものが、長期記憶の際に有効なものに変化していく、すなわち小胞体が形成されアクティブゾーンから神経伝達物質を放出するようになることを報告しました(6)。このプロセスはmRNAがあれば数時間で行われますが、なければ十数時間かかります(6)。いったん構造が形成されていれば長期のトレーニングは不必要で、それより短い時間で動作を思い出すことができるということでしょう。

その後の研究によって、ベイリーとチェンがアメフラシで発見した記憶のメカニズムは、私たち哺乳類の海馬の記憶メカニズムと原理的に同じであることが明らかになってきました(7)。

参照

1)続・生物学茶話243:記憶の源流をたどる
http://morph.way-nifty.com/grey/2024/08/post-49f9de.html

2)「記憶のしくみ 上」 ラリー・R・スクワイア エリック・R・カンデル 講談社ブルーバックス (2009) p.122

3)東京医科歯科大学 教育用資料 シナプス伝達の修飾
https://www.tmd.ac.jp/artsci/biol/pdf2/neuromod.pdf

4)Craig H. Bailey and Mary Chen, Long-term memory in Aplysia modulates the total number of varicosities of single identified sensory neurons., Proc. Nati. Acad. Sci. USA, Vol. 85, pp. 2373-2377, (1988)
DOI: 10.1073/pnas.85.7.2373
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/3353385/

5)Craig H. Bailey and Mary Chen, Time course of structural changes at identified sensory neuron synapses during long-term sensitization in Aplysia. The Journal of Neuroscience, vol.9, no.5, pp.1774-1780 (1989)
DOI: 10.1523/JNEUROSCI.09-05-01774.1989
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/2723749/

6)Joung-Hun Kim, Hiroshi Udo, Hsiu-Ling Li, Trisha Y Youn, Mary Chen, Eric R Kandel, Craig H Bailey, Presynaptic Activation of Silent Synapses and Growth of New Synapses Contribute to Intermediate and Long-Term Facilitation in Aplysia., Neuron, vol.40, pp.151-165 (2003)
https://doi.org/10.1016/S0896-6273(03)00595-6
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0896627303005956

7)Craig H. Bailey, Eric R. Kandel, and Kristen M. Harris, Structural components of synaptic plasticity and memory consolidation.,
Cold Spring Harb Perspect Biol., vol.7(7):a021758. (2015)
doi: 10.1101/cshperspect.a021758.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26134321/

 

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2024年8月27日 (火)

川内原発1号機本日起動 ふぇ~~~

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NHK: 川内原発1号機 原子炉起動 原則の40年超えた運転 全国4基目
7月、運転開始から40年を超えた鹿児島県の川内原子力発電所1号機は、定期検査に伴い運転を停止していましたが、27日午後、原子炉を起動し運転を再開しました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240827/k10014561381000.html

台風10号が明日にも九州南部を直撃しようとしている今日、なんと本来なら40年が期限であるはずの原発が特例延長で起動しました。それは鹿児島県のまさしく暴風圏に入りそうな川内原発です。

写真で見るとおり海沿いにあるこの原発で事故が起こると、どうなるのでしょう? なにしろ雨量がトータル1000mmを超えるところもあるという気象庁の予想も出ているわけですから、良識のある人なら台風が過ぎ去るまで数日起動を遅らせることになるとおもいますが、電力会社にはそういう発想は全くないようです。自分たちは無謬の神だとでも思っているのでしょうか? 道路が冠水したら誰も助けに来れませんよ・・・。(追記 29日現在 川内市で大規模停電が起きているようです)

https://www.youtube.com/watch?v=MbpNTO3hEGE

鹿児島県 台風時の原発事故は「想定外」 大規模停電で無責任体制露呈

http://hunter-investigate.jp/news/2015/08/post-749.html

ミーナどうしよう?
ミーナ「思案投げ首...」

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2024年8月24日 (土)

World music collection 17: Mad About Lemon

Heidi

https://www.youtube.com/watch?v=x6BtZOodyVE

これは Hot Club Du Nax (Vocal: Isobel Cope) のミュージックビデオですが、ここでのターゲットは後ろのコーラスです。コーラスの向かって一番左の人が Heidi Erler さんですが、この人は唇でトランペットとサックスとトロンボーンの間くらいの音が出せるのです。2分くらいからです。

A woman of back chorus made a sound like that between trumpet, sax and trombone by her lips only. It is amazing. (from about 2 min)

打楽器とかトランペットの音を出すパフォーマンスはよくありますが、こんな音を出せる人を見るのは(聴くのは)はじめてです。驚異的な美しい音です。

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3人はユニットです。

中世の教会音楽をポップスにしようとしているのでしょうか?

Light love lemon
https://www.youtube.com/watch?v=h8HBYa7UCN0

グループ名は 「Mad About Lemon 」
日本のアーティストでは青葉市子の音楽に近いかな 文明批判もあります

Modern People
https://www.youtube.com/watch?v=FKvtBSLP2P8

Thought You Think I Knew
https://www.youtube.com/watch?v=zW_R8uJmEFs

Paintings on the Wall
https://www.youtube.com/watch?v=88ybgTt5CbM

 



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2024年8月21日 (水)

わが家を終焉の地に選ぶ者 セスジスズメ

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毎年この季節になると、わが家を終焉の地とする者が数多く訪れます。

これはスズメ蛾の一種セスジスズメ(Theretra oldenlandiae)ですが、もう2日間じっと動かずに壁にとまっているので、やはりその種の訪問者なのでしょう。足が一本とれています。苦難の人生だったのでしょうか?

彼にとってはここが静かで心安まる場所だったのかもしれません。スマートなデザインの美しい蛾です。写真くらい残してあげましょう。

彼らは静かな場所をさがしてじっとそこにとどまり、力尽きると落ちて死ぬわけですが、人間が死ぬのは大変です。

火葬は法律で決まっていますし、その順番待ちが大変ですし、葬式の準備も大変です。だれでも死ぬわけでもありますから、私は火葬は公費で行うべきだと思いますし、法律で決められていることが2週間も遅滞するというのは行政の怠慢だと思います。

Marianne Faithfull  "This little bird"

https://www.youtube.com/watch?v=INAaRVVfkts

https://www.youtube.com/watch?v=sInFKoezcyw

Lyrics

https://genius.com/Marianne-faithfull-this-little-bird-lyrics

 

 

 

 

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2024年8月19日 (月)

続・生物学茶話243:記憶の源流をたどる

生物の歴史をどこまで遡れば記憶の起源にたどり着くのでしょうか? ルネ・デカルトは「我思う故に我あり (Cogito ergo sum)」という名言を残しましたが、スクワイアとカンデルはこれは誤りであり「我々は、たんに考えるから、我々なのではなく、考えてきたことを思い出すことができるからこそ、我々なのである」と主張します(1、図243-1)。

私も記憶しそれを思い出すことはコギト(自意識)そのものであると思います。最も始原的な記憶とは何かというと、それは馴化(じゅんか)です。感覚器→感覚神経→運動神経→筋肉という4つのパーツを獲得し、方向性を持った情報伝達が可能になったとき、生物はおそらくほぼ同時に馴化という始原的な記憶を獲得しました。

カンデル、ベイリー、チェンらは貝殻をもたない軟体動物であるアメフラシを実験動物に使って、馴化やその逆の鋭敏化という問題に取り組みました。哺乳類の脳には1000億~1兆個レベルのニューロンがありますが、アメフラシは約2万個のニューロンしかなく、しかもそのニューロンの細胞体のサイズは直径200-1000μmという哺乳類に比べると一桁巨大なので、実験をおこなうには圧倒的に有利です。たとえば電極を刺したり、マイクロシリンジで薬物を細胞に投与したりする操作が容易にできます。

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図243-1 スクワイアとカンデルの著書 講談社ブルーバックス(2013)

馴化や鋭敏化を含めて、記憶は神経伝達がシナプスというニューロンとニューロンを連結するメカニズムを介して行われるということが現在では明らかになっています。シナプスを介した情報伝達には方向性があり、1)シナプス前細胞に存在するシナプス小胞がシナプスを形成する細胞膜と融合合体し、2)シナプス小胞に含まれる神経伝達物質をシナプス間隙に放出し、3)その神経伝達物質をシナプス後細胞表層の受容体が受け取って細胞内に情報を伝えるという方式によって行われます。このメカニズムはアメフラシでも哺乳類でも同じです。フランスの解剖学者ルネ・クートー (René Couteaux) はこのようなメカニズムを発見しましたが(2、3、図243-2)、例えば脳科学辞典のシナプス小胞の項目に名前がでていないように、彼の業績は軽視されがちのようです。

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図243-2 ルネ・クートーの肖像と電子顕微鏡写真  (A)(B)Arrow: シナプス特有の電子密度の高い構造 Arrow head: 中味をシナプスに放出しているシナプス小胞 (D) シナプス小胞は小胞体から補給される

同じ刺激が連続的に発生したとき、もし情報伝達の径路に生化学的なプロセスが噛んでいるとすれば、時間が経てば反応物質が枯渇してプロセスの続行に支障をきたすことは明らかです。ですからシナプスが実現したと思われるエディアカラ紀からこの意味での馴化という現象は存在したと思われます。しかしたとえば波が打ち寄せるというような現象に対して常にこのようなことが起こっているとすると、反応物質は常に枯渇しているということになります。そうなると突発的な刺激に対して反応できないどころか、神経系を持つ意味が失われます。ですからそこには進化の圧力が働いて、反応物質が枯渇する前に積極的に反応を停止するメカニズムが生まれたことは想像できます。

おそらく積極的と思われる馴化機構について最初に示唆を与えたのはクレイグ・ベイリーとマリー・チェンです(4、5)。彼らはアメフラシを用いて、短期馴化のプロセスにおいてシナプスそのものに大きな形態的変化はあらわれないが、シナプス前細胞の小胞放出部位に結合しているシナプス小胞の数が減少することをみつけました(図243-3、まるでシナプス小胞がシナプスを避けているように見えます)。このようなメカニズムなら神経伝達物質の枯渇は防げます。

またこのニューロンの中のカリウムチャネルが活性化し→ニューロンの脱分極持続時間の短縮→カルシウムチャネルを通って流入するカルシウム量の減少→神経伝達物質放出量の減少、という現象が起こるということがわかっています(6)。これは「波が打ち寄せるというような無害な繰り返しに対しては反応しなくて良い」という始原的な記憶機構と言えると思います。この記憶は強い刺激が来れば初期化されてしまいます。

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図243-3 馴化とシナプス ベイリーとチェンの電子顕微鏡写真

波など弱く無害な刺激の場合は馴化するのが妥当ですが、嵐がきたりして激しい刺激があるとそういうわけにもいかないでしょうし、特にカンブリア紀にはいると他の生物に食いつかれたりする危険が発生して、これに対応するためには神経系をアラート状態にする、すなわち鋭敏化が必要になります。

鋭敏化を実現するためには、鰓を閉じる筋肉が敵の攻撃を察知する全身の感覚神経と接続している必要があります。そのためには感覚神経と運動神経の直接接続だけでは感覚神経のシナプスが多すぎてバランス的に無理で、別個に介在神経(介在ニューロン)が必要となります。ここで様々な場所での負傷状況を認識して筋肉に伝えるという新機軸ができました(図243-4、Bは尾が強い刺激を受けた場合 この図は参照文献(8)にあるものの再掲です)。これによって負傷すると致命的な鰓を閉じ、さらに強力な刺激に対しては、煙幕を張って逃走するという行動を行います。

図243-4には描いてありませんが、介在ニューロンは主としてセロトニンという神経伝達物質をシナプスに放出し、感覚神経はこれを受けてcAMPを産生し、cAMPで活性化されるタンパク質リン酸化酵素(Aキナーゼ)の作用でカリウムチャネルをリン酸化し、これを不活化することによって脱分極時間を延長します。脱分極時間が延長されるとカルシウムチャネルが開いたままとなりカルシウムが大量に流入してシナプスの活動が活性化されます。一種の正のフィードバックです。もう忘れているかもしれませんが、これは高校生物で学習します(7)。

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図243-4 アメフラシの馴化(A)と鋭敏化(B)に関係した神経ネットワーク 詳細は参照(8)をご覧下さい

私見では鋭敏化のメカニズムは、おそらくカンブリア紀になってからできたものだと思います。エディアカラ紀にもそれがあった方が良いという刺激は存在したのでしょうが、それは日常的におこることではなく、進化圧力となるほどではなかったと思います。カンブリア紀になると敵に襲われることが日常的におこるようになったので、戦うとか防備するとか逃走するとかの前段階として神経系が鋭敏化を準備することには強い進化圧力があったに違いありません。

馴化はコギト(自意識)と直結するものではないと思いますが、鋭敏化はコギトに直接進化していったと思います。敵を認識すると言うことは、自分を認識するということと同じではないでしょうか。そう考えるとアメフラシがコギトを持っていても不思議ではありません。

シナプス周辺の変化はある程度安定しており、これが記憶の源泉となります。その安定性によって短期記憶から長期記憶までのバラエティをつくることもできます。コギトの問題は別としても、馴化と鋭敏化が記憶の源流であることには間違いなさそうです。そして馴化も鋭敏化も、これまで述べてきたようにシナプスの活動を変化させることによって実現します(9)。

ここで述べてきた非陳述型短期記憶についてまとめると

1.記憶はシナプス強度の変化とその持続によって行われる
2.シナプス強度の変化はシナプス前細胞から放出される神経伝達物質の量に依存する
3.シナプス強度の変化は感覚神経と運動神経だけでなく、介在神経細胞でもおこる
4.非陳述記憶は記憶を専業とするニューロンによって行われるのではなく、関連する神経経路全体に内蔵される

陳述記憶とはその内容を絵・言葉・文字などで想起することができる事実に関する記憶であり、そうではないアメフラシのエラ閉じなどは非陳述記憶ということになります。短期とは通常数分~数十分のことです。

 

参照

1)「記憶のしくみ」 ラリー・R・スクワイア エリック・R・カンデル 講談社ブルーバックス (2009) まえがき

2)Constantino Sotelo, The History of the Synapse., Anat. Rec., vol.303 pp.1252–1279 (2020) doi: 10.1002/ar.24392
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32323495/

3)Shigeru Tsuji, René Couteaux (1909–1999) and the morphological identification of synapses., Biology of the Cell vol.98, Issue 8, pp.503-509 (2012)
https://doi.org/10.1042/BC20050036
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.1042/BC20050036

4)Craig H. Bailey, Mary Chen, Structural plasticity at identified synapses during long-term memory in Aplysia., Journal of Neurobiology vol.20, pp.356-372 (1989)
https://doi.org/10.1002/neu.480200508
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/neu.480200508

5)Craig H. Bailey, Mary Chen, Morphological basis of short-term habituation in Aplysia., The Journal of Neuroscience: vol.8, issue 7, pp.2452-2459 (1988)
https://www.jneurosci.org/content/8/7/2452.short

6)伊藤悦朗 学習:とくにアメフラシの場合
https://cns.neuroinf.jp/jscpb/wiki/%E5%AD%A6%E7%BF%92%EF%BC%9A%E3%81%A8%E3%81%8F%E3%81%AB%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%81%AE%E5%A0%B4%E5%90%88

7)動物の生きる仕組み事典 学習:とくにアメフラシの場合
https://cns.neuroinf.jp/jscpb/wiki/%E5%AD%A6%E7%BF%92%EF%BC%9A%E3%81%A8%E3%81%8F%E3%81%AB%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%81%AE%E5%A0%B4%E5%90%88

8)続・生物学茶話142: アメフラシとセロトニン
http://morph.way-nifty.com/grey/2021/05/post-625abf.html

9)JT生命誌研究館 進化研究を覗く 神経記憶III
https://www.brh.co.jp/salon/shinka/2016/post_000024.php

 

 

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2024年8月17日 (土)

残暑お見舞い申し上げます

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読者の皆様 残暑お見舞い申し上げます

残暑という言葉が似つかわしくない昨今で、ちょっと買い物に行くのも生命の危険を感じるくらい暑い毎日です。却って台風が一休みで良かった感じです。団地の植物もたっぷり水にありつきました。

ベランダのハイビスカスが美しい花を咲かせました。セミもカナブンもスズメも元気です。
そうそう、今日はみーちゃんのお誕生日でした。おめでとうございます。

皆様も健康第一でお過ごし下さいませ。

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行けなかったラドンナ原宿

 

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2024年8月16日 (金)

米価格上昇 copy and paste 💢💢💢

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2024年8月14日 (水)

福島第一原発2号機 放射性物質含む水 約25トンが流出

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海から見た福島第一原子力発電所(ウィキメディアコモンズ)

福島第一原子力発電所からの汚染水放出がそれほど大きな環境負荷を与えないだろうということは納得しますが、それは万事予定通りで何事もなかった場合の話で、何か重大な手違いがあった場合には、今まで永年の例から見ておそらく東電は隠蔽するあるいは嘘をつくだろうと予想します。

今回の事故は致命的ではないと考えて公表したのだと思いますが(それでも発見が8月9日で発表は8月13日)、どうもある程度の報道管制はかかっているようです。発表を信用するとして、核燃料に直接接触していた水が無処理で25トンも流れ出したのですから驚きです。だいたい25トンも流出するまで気がつかなかったというのもあきれます。それがどこに行ったかも推測しているだけです。

3.11は2011年です。ずいぶん時間が経ちましたが、あれから壊れた原子炉にあった核燃料デブリは全く取り出されておらず、そのままです。

NHK:福島第一原発2号機 放射性物質含む水 約25トン 建屋に漏れ出る

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240813/k10014548391000.html

 

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2024年8月12日 (月)

蝉(セミ)

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私は昆虫のことはよくわからないので、半翅目がカメムシ目になったことも知りませんでしたが、そうするとセミもカメムシ目になるわけです、これはセミがかわいそうかも? 最近団地の壁に抜け殻がくっついているのを発見しました。ここで脱皮したに違いありません。

今年はまあセミはそこそこ多い年のようですが、アブラゼミについて言えば、ちょっと暑すぎて昼間は休む時間が多いようであまり鳴いていません。たくさん居ることは目視で確認できます。ときどきジッジという地味な鳴き声で鳴きながら数メートル移動します。鳥のように地鳴きとさえずりがあるみたいです。夜は鳴く日と鳴かない日があって、鳴く日はずっと何時間も鳴いています。鳴くか鳴かないかが何によって決まっているのかよくわかりません。

セミはどうも恐竜の全盛期だったジュラ紀にはすでに地球上に存在していたようで、素晴らしい化石がウェブサイトに出ています。
https://www.kaseki7.com/items_fossil/ot/1190.html

私の趣味で選んだ セミに因んだ音楽

夏蝉 / 熊木杏里
https://www.youtube.com/watch?v=INu-PqINm6U
https://www.youtube.com/watch?v=x3FV-qimxdM
https://www.youtube.com/watch?v=vnbnTV6wO54

まきちゃんぐ / 八日目の蝉
https://www.youtube.com/watch?v=xxypJr2b5gk
https://www.youtube.com/watch?v=ypwkh7kWJrI

covered by かめいゆみ
https://www.youtube.com/watch?v=cOss9-D9W-I

 

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2024年8月10日 (土)

ハーディング-都響 マーラー交響曲第1番@サントリーホール 2024/08/10

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多分今シーズンベストの都響演奏を聴けるのではないかという期待に胸を膨らませて、猛暑の中サントリーホールにでかけました。今日のメインはマエストロ・ダニエル・ハーディングが指揮するマーラーの交響曲第1番です。コンマスは水谷さん、サイドは山本さんです。

最初の曲目はベルクの「7つの初期の歌」で、歌詞は予習していったのですが、あまりにもロマンティックあるいはエロティックな歌詞でびっくりしました。ニカ・ゴリッチさん(S)はどちらかといえば清潔感が感じられるシンガーでちょっと違うかなと思いました。この人、モーツァルトやプッチーニのオペラはどうなんだろうと想像をかきたてられます。

後半のマーラー交響曲第1番は、まさにマーラーはこうじゃなくっちゃというはまりにはまった演奏で予想に違わぬ名演でした。緊張感溢れるオーケストラ、崩壊しそうな美しさと変態的躍動感のあるアーティキュレーション、退廃的な匂いがする繊細な弦のアンサンブル、それを主導する管楽器群、ホルンもいつになく素晴らしい。是非都響とマーラーチクルスをやって欲しいと思いました。

SNSをみると昨日は演奏の途中で地震が来て大変だったようですが、今日はそのようなこともなく無事終了しました。彼は3.11の日に日本でマーラーを演奏しており、聴衆と共にホールで宿泊を余儀なくされたという地震に縁のある人です。

拙稿:3月11日のマーラー
http://morph.way-nifty.com/grey/2012/03/post-55fe.html

終演後のショットを1枚(ヴィオラ以外! 全員こっち向いてるという不思議)

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2024年8月 9日 (金)

私の好きな写真 ラモン・イ・カハール

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この写真は Santiago Ramon y Cajal がノーベル賞を受賞した翌年1907年に撮影されたそうですが、public domain となっています。一寸疲れたけれど、真実に突き進もうとする不屈の意志が感じられます。

1906年のノーベル賞は、神経は網状に全体がつながっているというゴルジ(網状説)と、いや神経はニューロンという多数の細胞が短い間隙=シナプスで分断されているというカハール(ニューロン説)の両者が受賞するという、長いノーベル賞の歴史の中でもまれなケースでした。

その後の電子顕微鏡による研究で、カハールが正しかったことが証明されました。カハールはそれだけではなく、ニューロンには運動ニューロン、感覚ニューロン、介在ニューロンの3種類があることまで提唱しました。このことは信号の伝達に細胞内で方向性があることも意味します。これらの予言はすべて後に正しいことが証明されました。

また彼が描いた顕微鏡写真のスケッチは現代の教科書にも掲載されるほど正確で美しいものです。

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これは彼が描いた小脳のプルキンエ細胞のスケッチです(パブリックドメイン)。なぜひとつの細胞が、こんなに複雑な樹状突起を形成すべきなのか、それは現在でも謎です。

 

 

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2024年8月 8日 (木)

梅田 テアトロジーリオ・ショウワ・オーケストラ @フェスタサマーミューザ2024

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ミューザ川崎シンフォニーホールは素晴らしいホールで、こんなホールができることを知っていたら、川崎に住んでいたと思います。しかし現実は厳しい。もう川崎まで行くのはとてもつらいという年になってしまいました。小池都知事が始球式で骨折したというニュースがはいってきましたが、齢を重ねると言うことは、自分で考えるより重くのしかかってくるのです。

ですから今年はもうサマーミューザを卒業しようと思っていたのですが、どうしても行きたい演奏会がひとつだけあって、卒業を延長することにしました。それはテアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラとマエストロ梅田のコンビで演奏するブルックナー交響曲第7番ホ長調です。

マエストロ梅田のブルックナーを一度聴いてみたかったのと、Z世代のブルックナー演奏を一度聴いてみたかったというダブルの誘惑は断ち切れません。最近生演奏やCDで聴いたブルックナーがどうもしっくりこないというのもありました。

卒延は大正解。聴衆は1/3くらいしかホールを埋められませんでしたが、その真摯でとてもアマオケとは思えないようなレベルの高い演奏に圧倒されました。特に第2楽章はワグネルチューバの深い音色と寸分違わぬアンサンブル、ホルンとのコラール、弦の緻密で繊細な調べ、トランペットソロの輝き、豪快なトロンボーン、特筆すべき終盤のやわらかなフルート、そしてマエストロ梅田の指揮と相まってみんな絶好調でした。おそらく丁寧で気合いのこもったリハーサルの賜でしょう。私をまたブルックナーの音楽に引き戻してくれたことに感謝したいと思います。

Muza

外に出ると稲妻が走る空でしたが、ミューザは温かいまなざしで私を見送ってくれました。

 

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2024年8月 6日 (火)

原爆の日 2024

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私の父はまだ士官学校を出たばかりの将校で、呉から中国に向かうために広島から移動していました。しかし突然連絡が入り、小隊を率いて広島に戻れという指示があり、急遽広島に戻ることになりました。仕事は広島に落とされた原爆の後始末、具体的には死体の処理でした。もちろん被爆し、小隊のメンバーは若い人ばかりでしたが、戦後全員早死にして父だけ生き残りました。おそらく指揮官だったので、自分で作業しなかったためと思われます。

父は被爆したにもかかわらず、被爆者手帳は持っていませんでした。軍人だったからだと思います。それで終戦後結婚して私が生まれました。

父が所属していた部隊は船で中国に向かいましたが、米国の潜水艦により撃沈され全滅しました。ですからもし原爆が投下されなかったら父も亡くなっていたはずで、私が生まれることはなかったのです。その父も40台で病死しました。私は部下の早死になどを考えると、父の死にも被爆の影響があったと思っています。

私は仏教徒ではありませんが、原爆の日には父も含めて原爆犠牲者のために般若心経を朗読することにしています。

(画像はウィキメディアコモンズ 手前は瀬戸内海)

 

 

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2024年8月 4日 (日)

パリオリンピック:なでしこジャパン4

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541のフォーメーションは、サッカーというゲームのなかでは最も守備的な作戦で、なでしこジャパンは勝つためにこのフォーメーションを選択しました。このため70%以上のボール支配を許したり、ラインの外にただ蹴り出すクリアを行ったりと、とても情けない試合運びを甘受することになりましたが、そこそここの作戦はうまくいっていたと思います。

守備的な作戦としてはバルサシステムというのもありますが、これは国内リーグの有力チームがファームから採用して選手を育てないとできないので、現状では不可能でしょう。ただ541というのは、主催者としてはこのようなチームに勝って欲しくはないという願いはあるでしょう。バルサシステムは一見守備的には見えないので許容されます。

これで思い出すのは究極のバルサシステムを完成させたペップバルサが、チャンピオンズリーグでインテルと当たったときに、ほとんどの時間ボールを保持してインテルに何もさせなかったという試合があって、これはさすがに明石家さんまなどは激怒していました。相手の攻撃時間を極限まで減らせるのがバルサシステムなので、将来円高になって選手の海外流出がとまれば、なでしこでも考えて欲しいと思います。

541で勝つには、やはりCFに特に有能な決定力のある選手が必要です。田中美南はワントップを張るにはちょっとタイプが違うような気がしましたし、好調とも言えなかったと思います。延長でのロドマンのシュートは、そこしかないというところにコントロールした絶妙なものでした。

いろいろ課題があったとは言え、観客としては谷川萌々子のロングループと北川ひかるのバナナゴラッソを見せていただいたことで大満足でした。 Visca la Nadesiko, visca Japan

谷川萌々子

https://www.youtube.com/watch?v=oVl76KawW0Y

北川ひかる

https://www.youtube.com/watch?v=o-WAj3EpYjQ

(画像は一昔前のものです ウィキペディアより)

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2024年8月 3日 (土)

World music collection 16: Southern raised

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A modern blue grass band of USA. Their songs go straight to my heart. I found the comments for them in german wikipedia, not USA. Probably because their one more background is the european classical music. They have announced that "We have morphed a progressive sound that spans Christian Country/Bluegrass, Celtic and Classical."

Southern raised というニューブルーグラスを標榜するバンド、なんと米国の wikipedia にはみつからず、ドイツ版にありました。

https://de.wikipedia.org/wiki/Southern_Raised

メンバーは Emily, Lindsay, Matt, and Alex.

Emily Reith: Vocal, Violin(Fiddle), Mandolin and Uklele
Lindsay Reith: Bass, Vocal
Matt Reith: Guitar, Vocal(low tone)
Alex Clayton, Banjo, Dobro

クレイトン以外は兄弟のようです

Facebook: https://www.facebook.com/SouthernRaisedBand/?locale=ja_JP

We’d like to introduce you to the newest addition to the band, Ms. Maggie Farnum. As many of you knew, Lindsay, our sister and bass player recently made a move and decided to step down from the band. ベースプレイヤーのリンゼイが抜けて、マギーが加わるというニュースがでていました。ただアマゾンを見ると、アレックスも別の人物に代わっているようです。

Amazon: こちら

Official site: https://www.southernraisedband.com/

オリジナル曲もありますが、巧みな編曲と演奏そしてハートフェルトな歌で心うたれる新時代のブルーグラスを聴かせてくれます。

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Ghost Riders in the Sky  song by Johnny Cash
https://www.youtube.com/watch?v=oG85zhpgmJY

ディープな内容の歌詞です 空を走り去る牧童たちの幽霊の歌
https://www.mitomori.co.jp/hana4/dairy155.html

子供の頃に聴いた不思議な歌詞
ユピアイ オー  ユピアイ エー
がまだ心に残っています

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Jolene song by Dolly Parton
https://www.youtube.com/watch?v=IcvGWKBns8I

歌詞と和訳: https://ameblo.jp/passionemimi/entry-12666794128.html

エミリー・リースのリードヴォーカルで 嫉妬の歌です

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Gentle On My Mind  song by Glen Campbell (original: John Hartford)
https://www.youtube.com/watch?v=oIyVu0Ucz8U

歌詞と和訳: https://einzelzelle.jugem.jp/?eid=1806

こういうのがブルーグラスのテイストなのか

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Fly Me To The Moon  作詞・作曲 Bart Howard
https://www.youtube.com/watch?v=CNLJLNtSn4U

歌詞と和訳:
https://jazzvocal.hatenablog.com/entry/fly-me-_to-_the-_moon  

ゆるい感じの編曲と歌が心地よい

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Cotton Eye Joe アメリカ民謡
https://www.youtube.com/watch?v=FkWxskeTl3U

歌詞と和訳: https://aanii.net/cotton-eye-joe/

めずらしくフリつき 素晴らしい演奏

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Orange Blossom Special 作曲 Ervin T. Rouse
https://www.youtube.com/watch?v=NhM4sIeeHYQ

解説: https://note.com/schumio/n/n0af9f830805a

クラシックの名曲をちりばめたスペシャルアレンジ

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You raise me up  Song by Secret Garden
https://www.youtube.com/watch?v=ROKjY9-nb1I

21世紀の曲ですが、まるで民謡のようにみんなが歌っている曲
英語圏のバラードシンガーにとってマストソングみたいですが
ブルーグラスの歌手までレパートリーにしています

しおたん
https://www.youtube.com/watch?v=spjSCZgQaR0

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You've Got a Friend Song by Carol King
https://www.youtube.com/watch?v=3rLj9HkCngE

和訳:https://ameblo.jp/junkoym81/entry-12730405742.html

かわいい犬出演で個人的に映像のポイント高し
彼らにしては珍しく原曲に比較的忠実に歌っている

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16 tons
https://www.youtube.com/watch?v=QfgGsIFHZ7w

Love Carries On
https://www.youtube.com/watch?v=6xRww6pqhg4

Have You Ever Seen The Rain?
https://www.youtube.com/watch?v=l7uqnTShGSg

Take Me Home, Country Roads
https://www.youtube.com/watch?v=GGzj37OgQNI

Ravens Still Fly
https://www.youtube.com/watch?v=TG7BraOa-ns

Rise again
https://www.youtube.com/watch?v=rLseO7pw4KE&list=PLHb_Bb9pUV9mwbqdEX5k3I8EjvHgJR7Mf

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ヴィヴァルディの四季「夏」
https://www.youtube.com/watch?v=uACAZq9HD-g

Beethoven's 5th Symphony
https://www.youtube.com/watch?v=PmqHYGukU2E

Beethoven's 9th Symphony
https://www.youtube.com/watch?v=8e1K6YVGZTY

終楽章ではなく第2楽章で、しかも歌付き

The Prairie Spring Waltz
https://www.youtube.com/watch?v=lVzJFQKRZww

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2024年8月 1日 (木)

パリオリンピック:なでしこジャパン3

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(北川ひかる選手 画像はJFAのサイトより)

スペインにもブラジルにも大苦戦したなでしこジャパンですが、ブラジルには谷川萌々子選手の奇跡のロングループで勝利し、ナイジェリア戦をむかえました。

ナイジェリアはスペインやブラジルと違ってなでしこが球を保持できるので、余裕を持ってプレーできる感じです。こういう試合展開だと長谷川選手も存分に力を発揮できます。22分にオフサイドぎりぎりのスルーパスを抜け出す植木選手に供給。植木選手は自分でシュートすることもできましたが、中央に走り込む浜野選手を確認して奥ゆかしいプレゼントパスを供給し、確実に先取点をゲット。

さらに32分こぼれ球を、ここまでかみ合ってなかったCF田中選手がひろってゴール。これで余裕を持ってプレーしてほしいものです。42分にナイジェリアにきれいなゴールを決められますが、その後がすごかった。アディショナルタイムに得たFKを、初めて出場した北川ひかる選手が、左足でまるでロナウジーニョのようなバナナゴラッソをゴール右上隅に決めてナイジェリアは唖然。マッスルを見よ❗

後半は長谷川選手や北川選手を休ませる余裕で勝利。グループ2位で決勝リーグ進出を決めました。北川選手は相手に球を持たれる試合でも、サイドを突破してクロスを供給できる力がありそうなので、なでしこにとっては貴重なピースです。決勝リーグ(ノックアウトステージ)ではまずアメリカとあたり、勝てばカナダとドイツの勝者とあたります。これに勝つと決勝戦です。

フォルサ 

 

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