マンション管理の詰み
私たちの団地はある管理会社に管理してもらっていましたが、その管理人がとんでもない人物で、集会室の貸し出し代金を着服したり、ゴミ出しをやる会社をつくるので出資して欲しいと言って住民からお金を集めて会社はいつまでたってもできない、などひどかったので別の管理会社に変更しました。理事会の判断で事件にはしませんでした。その後長い期間が経過したので、一度コンペをやろうということで10社以上の管理会社に見積もりを依頼したのですが、なんとそのすべてに見積もり拒否されました。
その理由は「人がいない」ということでした。昔は定年退職者の第2の就職先として人気だったマンション管理ですが、定年が65才に延びたこととか、人口減少、給料の高騰とかが原因でスタッフがみつからないそうです。マンションの管理ができないということは日本はもう詰みつつあるということを実感しました。これを回避するには外国人の移住を促進するしか手はないと思います。少子化対策をやっても効果が出るのは早くても20年後です。外国人を集めるには円安は大きな障害となります。米国にがっちり押さえ込まれてドルを売れない政府というのは本当に困ります。政権交代が必要です。立憲民主党の政権にドルを売る度胸(=米国に楯突く度胸)があるかどうかは不安ですが。
マンション管理を住民がおこなうことは、事実上不可能です。それは管理組合の役員をやってみればすぐにわかります。管理費を支払わない人とか修繕積立金を支払わない人がいるとどうするんですか? 住民が借金に追われて雲隠れしたらどうするんですか? 雨漏りの原因が特定できず修理代金を誰が支払うかでもめたらどうするんですか? 認知症の住人が徘徊して、各所で排泄したらどうするんですか? そんな困難な問題が次から次へと襲いかかってきます。
参照
マンション「管理拒否」増加 前代未聞のはずが 管理会社の事情は
こちら1
「管理いたしません」──管理会社に断られる時代
こちら2
管理委託契約の更新拒否!?マンション管理業界の人手不足
こちら3
マンションの修繕積立金は狙われている?「“修繕積立金を最大限使い切る“管理会社の横暴」
こちら4
(写真は「ぱくたそ」より)
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