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2023年11月12日 (日)

アクセルロッド-都響 ショスタコーヴィチ交響曲第5番@東京芸術劇場2023/11/12

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今日はボス矢部の面目躍如たる雨天。私は運転免許を返上したので雨はちょっとつらい。でも駅までたどりつけば芸劇までは傘をささなくてもぬれずに行けるので、その点は有難いです。悪天候にもかかわらず本日の演奏会は完売だそうで、ご同慶の至りです。

ひとつ都響に言いたいのは、どうして2つの演奏会を1つのフライヤーにまとめるというセコい了見なのかということです。指揮者もソリストもかわいそう。

シルヴェストロフの音楽はまるで映画音楽のような親しみやすいメロディーでびっくり。弱音器つけてましたが、遠くでも聞こえました。控えめで静かな音楽です。シベリウスのコンチェルトのソリストはコヌノヴァさんという若くて美しい奏者でした。音はキラキラ系ですが、将来の巨匠を思わせるような堂々たる押し出しもあって、なかなか楽しめました。アンコールのバッハは独特のテイストでなかなか興味深い演奏でした。

アクセルロッドさんの実力は昨年の都響代役そして今年の東京音楽大学の指揮でもう十分承知していましたが、このショスタコーヴィチ交響曲第5番はとてもユニークな音楽でした。まるで高級料亭の会席料理のように、出てくるフレーズフレーズがすべてきっちり味付けしてあり、間然とするところがありません。またそれに丁寧に答えていく都響もすごい。特にフルートの松木さんはその指揮者の指揮棒の上を飛翔するような演奏で恐れ入りました。最後の久一のストロークは楽器が破損するんじゃないかと震え上がりました。

ゲルゲイ・マダラシュやジョン・アクセルロッドが都響のスタッフに加わるのは大賛成ですね。私の一押しはあくまでもエヴァ・オリカイネンですが。
https://en.sinfonia.is/the-orchestra/conductors/chief-conductor

いずれにしても、もう老人はリタイヤして若い世代にすべてを委ねるタイミングが来ていると思います。

太宰治:私は晩年の芸術というものを否定している。

 

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