池袋で見た日本崩壊の予兆
先日所用があって池袋に行きました。芸術劇場に行くときには直行するので街をうろつくことはありませんが、久しぶりに少し徘徊しました。
池袋の地下街は相変わらず人で溢れていました。相変わらずというのは、私が若い頃に東武東上線の沿線に住んでいたことがあるからで、いわば池袋はホームグラウンドだったからです。ホープセンターはなかでもおなじみの場所です。店はすっかり変わってしまいましたが、地下街の構造は何十年か前と変わっていません。
昼食を取ろうとしてうろついているうちに、変なことに気がつきました。順番待ちで店の外に大勢の人が並んでいるのですが、よく見ると本当に店内が満席の店とスカスカの店があるのです。そのスカスカの店の方に並んで、ようやく店内に入るとほぼ半分くらいしか席が埋まっていません。明らかに従業員が足りないのです。満席にすると厨房がパンクするのです。客を半分にしてもウェイトレスが皿洗いを兼ねていました。
そう日本は平成の失政によって円安に転落し、いまや外国人の出稼ぎ労働者にも見向きもされなくなったのでしょう。これは外国人嫌いの自民党のコアの支持者の責任でもあります。そのせいで一等地の不動産が十分に稼働しない事態になっています。だいたい並んでいるうちに午後の就業時刻が来れば、腹ぺこで仕事をしなければなりません。これは社会全体に拡がっていく深刻な問題です。そのうちロヒンギャやパレスチナの難民くらいしか日本で働こうなどとは思わなくなるでしょう。
外国人嫌いの人々は治安が悪くなることを心配しているのだと思いますが、差別の無い普通の仕事に就けるようにすれば、収拾が付かなくなるほど治安が悪くなることはあり得ません。日本の国技である大相撲は長い間モンゴル人が支えてきました。それでなんとかなっているじゃありませんか。難民だって彼らの子女が日本で教育を受け、日本の環境で育てば、なんら日本人と変わらない大人に育つでしょう。
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