レネスー都響 ラフマニノフ交響曲第2番@東京芸術劇場2023/09/23
月曜日に続いてタペア・ツィンマーマン(ヴィオラ)、ローレンス・レネス指揮、都響(コンマス:山本、サイド:マキロン)のコンサートですが、何ヶ月ぶりかで涼しさが感じられ、秋の気配です。立ち寄ったエチカのパティオ・ド・メトロの激変にびっくり。エッフェル塔などだった壁の写真が全部演劇のそれも男ばかりのものに差し替えられていて、しかも男が抱き合っているようなのが多くなっていました。店主が代わったのかもしれませんが、これはあまりにも店主の趣味が露骨でかんべんしてほしい。
ビーミッシュの音楽は暗く、不透明で、彷徨する音楽。多分一人でヘッドホンで聴くべき音楽のように思いました。ただタペアさんのアンコールは凄かったとしか言いようがありません。
https://www.tmso.or.jp/j/news/25534/
ラフマニノフの交響曲第2番は都響の演奏会でもCDでも何度か聴いていますが、今回の演奏は際だって素晴らしかったと思います。レネスはすごい。都響からこれだけニュアンスの豊富な演奏を引き出せる力量に感服します。全体的にカラッとした重苦しくない雰囲気なんですが、旋律はたっぷりと歌わせて実に心地よい演奏。ただ第3楽章のエキストラさんのクラリネット独奏は不自然なアゴーギグで納得できませんでしたね。もっとさりげなく吹いて欲しかったと思います。あとは文句のつけようが無い超絶の名演でした。昔ヤマカズが都響と演奏したときは、第3楽章で彼の大きなうなり声が聞こえてがっくりきましたが、そんなこともありませんでした。
久しぶりに鷹栖さんのオーボエが聴けてうれしい。2年間という破格に長い留学でした。松木さんも入団したことですし、次は柳原の番かな。留学して腕を磨き、是非N響の鉄壁フルート陣をあっといわせて欲しい。長谷部はこの曲はつまらんとかブー垂れていましたが、レネスの指揮で演奏してみておそらく見解は変わったと思います。でも確かにチェロのメロディーはヴァイオリンに比べると非常に地味でした。なるほどね。ホルンのトップはエキストラの恰幅の良い女性奏者でしたが、その不動の安定感には感服しました。
指揮者アンコールに応えるレネス氏
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