ミンコフスキ-都響 ブルックナー交響曲第5番@池袋芸術劇場2023/6/25
マルク・ミンコフスキは不思議な指揮者です。レジオン・ド・ヌール勲章を授与されるくらい評価が高い指揮者なのに、ボルドー歌劇場で5年監督をやった以外はメジャーなオケの常任はやらず、ようやく50才代の半ばで日本の金沢のオーケストラの芸術監督を引き受けました。ビジネスとしての音楽をやるのが好きじゃないからかな?
ブルックナーの第5交響曲は、どうしても途中で眠くなったり飽きたりして、CDを持っていても正直全曲通して聴いたことがありませんでした。今日はバッチリ覚醒して全曲集中して聴けたことが革命的です。
ミンコフスキはリズムが垂れないように、常に体を動かしてオケを督励し躍動的で輝かしいブルックナーをやってくれました。1曲だけのコンサートだったので、リハーサルを集中して十分にできたことも良かったのでしょう。都響も万全の演奏で指揮に応えました。
本日のコンマスはボス矢部、サイドはゆづきです。Vn1-Vla-Vc-Vn2の対向配置。ブルックナーの音楽は主役がVla-Vcという側面もあるので、この配置は納得できます。広い芸劇がほぼ満席の大盛況で、素晴らしい演奏会です。
第1楽章の、弦楽をベースにフルート(エキストラの松木さやさん)が音を4つづつ刻んでいくところなど震えがくるほどのめりこみました。第2楽章の静かな美しさにも感動。ブル5がこんなに素晴らしい曲だったとはじめて認識しました。ミンコフスキ-都響有難う。
脱稿したあと、ゆづきのツイッターみたらこんなことが書いてありました
「ブルックナー、、、
す・ご・す・ぎ・た
全員一丸となって弾ききりました
最後はみんな命綱を外してた」
✨✨✨✨ なるほどね
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