尾高-都響 エルガー交響曲第2番&アンナ・ヴィニツカヤ@サントリーホール2023/05/29
プライベートなトラブルで気分がすぐれない昨今なのですが、昨夜は都響の演奏会ということでサントリーホールに出かけました。指揮するマエストロ尾高の悲愴交響曲の名演は忘れられません。コンマスはボス矢部、サイドはマキロンとゆづき(途中交代)です。
ラフマニノフのピアノ曲をレスピーギが管弦楽に編曲した「海とかもめ」は浸れそうな曲で、もしCDがあるなら購入したいと思いました。
ラフマニノフのパガニーニの主題による変奏曲は、ピアノが重要で昨夜はアンナ・ヴィニツカヤがその役を務めました。2018年のリサイタル@サントリーホールが素晴らしかったので期待大です。黒一色で登場したので、これは落命した同胞兵士のための喪服かと思いましたがどうでしょう。単に黒が好きなのかもしれませんが。演奏は非常にアグレッシヴなものでしたが、決して威圧感はなく、あまりに素晴らしい演奏であっという間に曲が終わってしまいました。アンコールのラフマニノフの曲も、まるでラフマニノフが生き返って演奏しているという幻覚に陥らせてくれるような時間でした。物凄いピアニストです。
後半のエルガーの交響曲は満遍なくうるさい音響で、あまり好みではありません。アンナもつまらなそうに聴いていましたが、第4楽章の終わりの方だけは集中している感じでした(個人の推測です)。私も最後の数分だけは浸れましたね。少なくとも第2楽章はこんな風であって欲しいと思いました。とはいえ昨夜は日本中のエルガーファンが集結していたのでしょうか、終演後の客席の盛り上がりがひときわ盛大で、(ノーマイクだったので)多分予定外の指揮者アフタートークまでありました。
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